2008年2月12日 戻る


書式

コマンドラインで書式を指定すると、年月日時分秒の任意の項目を表示することができます。 省略した場合、デフォルトの書式「yyyy m/d(DDD) h:nn:ss」を指定したことになります。

		time2clipboard [-b] [-f] [-m] [-l] format

書式に空白文字があると、全て半角スペース1文字に変換されてしまいます。 それを防ぐには書式全体をダブルクォートで囲んでください。 ただし、オプションまで一緒に囲んでしまうとオプションエラーになります。 書式だけを囲んでください。

lオプションがengの場合、書式指定の大文字小文字が出力に反映されます。 例えば、月の書式指定に「mmmm」と書けば「january」となり、 「Mmmm」と書けば「January」となります。 全て大文字で「MMMM」と書けば「JANUARY」となります。 ただし、大文字小文字を混ぜて書いた場合の結果は不定です。

項目 説明
yyyy 「年」を4桁で表示します。 デフォルトの出力は西暦ですが、bオプションで基準となる年をずらすことができます。
yy 「年」の下2桁を表示します。
y 「年」を表示します。 桁数は値によって変化します。
mmmm 「月」を数値ではなく名称で表示します。 lオプションがengならば「january」「february」などです。 lオプションがjpnならば「睦月」「如月」などです。
mmm 「月」を数値ではなく名称で表示します。 lオプションがengならば省略形の「jan」「feb」などです。 lオプションがjpnならばmmmmと同様に「睦月」「如月」などです。
mm 「月」を2桁固定で表示します。 1〜9月はfオプションで指定された桁埋め文字を頭に付けます。
m 「月」を表示します。 桁数は値によって変化します。
dd 「日」を2桁固定で表示します。
d 「日」を表示します。 桁数は値によって変化します。
dddd 「曜日」表示します。 lオプションがengならば「sunday」「monday」などです。 lオプションがjpnならば「日」「月」などです。
ddd 「曜日」表示します。 lオプションがengならば省略形の「sun」「mon」などです。 lオプションがjpnならばddddと同様に「日」「月」などです。
tt 午前/午後を表示します。 lオプションがengならば「a.m.」「p.m.」です。 lオプションがjpnならば「午前」「午後」です。 mオプションを指定する必要があります。
t 午前/午後を表示します。 lオプションがengならば「am」「pm」です。 lオプションがjpnならば「午前」「午後」です。 mオプションを指定する必要があります。
hh 「時」を2桁固定で表示します。
h 「時」を表示します。 桁数は値によって変化します。
nn 「分」を2桁固定で表示します。 mではなくnなので注意してください。
n 「分」を表示します。 桁数は値によって変化します。 mではなくnなので注意してください。
ss 「秒」を2桁固定で表示します。
s 「秒」を表示します。 桁数は値によって変化します。

WYSIWYG文字列

書式の一部をバッククォート「`」で囲むとWYSIWYG文字列になります。 WYSIWYG文字列とは、見た目通りに出力される文字列のことです。 例えば、今日の曜日を出力するために「-leng Today is Dddd.」と書くと、 「T」や「d」などが日時の出力と判断されてしまいます。
time2clipboard -leng Today is Dddd.
=> keyword error : 「tt」を使用する場合はオプション指定が必要
=> [err]o12a2008 i27 Tuesday.

この場合、そのまま出力したい「Today is 」の部分をバッククォートで囲めば希望した出力が得られます。
time2clipboard -leng `Today is `Dddd.
=> Today is Tuesday.

WYSIWYG文字列中は後述のエスケープ文字が使用できません。
time2clipboard yyyy年\tm月`\t`d日
=> 2008年___2月\t12日 (___の部分にタブが入っています)

内部ではダブルクォート「"」も同様の扱いをしています。 しかし、ウィンドウズのコマンドライン解釈の影響を受けるため使わない方が無難です。

エスケープ文字

time2clipboardではC言語風のエスケープ文字を使用することが可能です。

項目 説明
\r キャリッジリターン
\n ラインフィード
\t 水平タブ
\` バッククォートを指定します。 ただ単に「`」とだけ書くと、WYSIWYG文字列を囲む引用符と判断されます。 バッククォート自体を出力するにはエスケープが必要です。
\" ダブルクォートを指定します。 ただ単に「"」とだけ書くと、ウィンドウズのコマンドライン解釈の影響を受けてしまいます。 「\"」と書くと、WYSIWYG文字列を囲む引用符と判断されます。 ダブルクォート自体を出力するには「\\\"」と記述します。 少々複雑なので、後述のUnicode指定エスケープを使って「\x0022」と書いたほうがよいかもしれません。
\\ \記号を指定します。 ただ単に「\」とだけ書くと、エスケープ文字の1文字目と判断されます。 \記号自体を出力するには\を2つ連ねて書きます。
\x 16進数4桁と組み合わせてUnicode1文字を指定します。 文字コードは必ず4桁で書いてください。
time2clipboard \x5f0e
=> 弎

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