StompBox/Kickを入手いただきありがとうございます。
StompBox/KickはJavaで作成したシンプルなソフトウェアランチャです。他に実行環境の情報参照のための機能を実装してあります。主にJ2ME搭載のシャープZaurusでのJavaプログラムの開発・実行を容易にすることを目標に開発しました。そのためJ2ME搭載Zaurus(SL-C750/760/860)用のパッケージも用意してあります。J2ME搭載Zaurus以外ではGUIツールキットとしてAWTまたはSwingを選択できます。ソースも同梱しました。
ごくささやかなユーティリティですがお役にたてば幸いです。
使用にあたっては「著作権、権利、免責事項、その他」をお読みください。
本ソフトウェアは次の環境で動作の確認を行いました :
Zaurus SL-C860に搭載されているJava実行環境はJava 2 Platoform Micro Edition(以下J2ME) Connected Device Configuration, Foundation Profile and Personal Profile
とのことで、これはJRE 1.3.1準拠とされています。ですのでJRE 1.3.1以上が導入されていれば動作するものと思われます。
特殊なことは行っていないのでそれ以前のJREでも動作するかもしれませんが、安心して動作させるためには最新のJREの導入をおすすめします(もちろんJ2ME搭載のZaurusの場合は何もする必要はありません)。
配布パッケージには次のファイルが含まれています :
パッケージファイルsbkickj2me_1.4_arm.ipkを通常の手順にしたがって導入してください。削除も同様です。
インストーラは付属しません。SBKick.jarを任意のディレクトリにコピーすれば導入は終わりです。Windows環境でショートカットを作成する際はお好みにより配布パッケージに含めてあるアイコンファイルをお使いください。
アンインストーラも付属しません。導入時にコピーしたファイルおよび独自に作成したショートカットやリンクを削除してください。
また本アプリケーションは次の二つの設定ファイルをログインユーザーのホームディレクトリ(Windowsでは一般的にはC:\Documents and Settings\%ログインユーザー名%
、Unixでは~/
)に作成します:
sbkick.list
sbkick.properties
非常にちいさなファイルですが、気になる方は手作業で削除してください。
J2ME搭載Zaurusに導入した場合は一般的なアプリケーションと同様アイコンを選択して起動してください。
それ以外の環境では通常の手順にしたがってSBKick.jarを実行してください(Windows環境ならSBKick.jarをダブルクリックするだけで起動します)。
指定可能な引数は次のとおりです:
/AWT
/SwingFrame
GUIツールキットとしてSwingを利用する場合は機能をウィンドウ上部のタブで切り替えます。AWTを利用する場合は機能をウィンドウ上部のコンボボックスで切り替えます。以後の説明ではSwing版のユーザーインターフェースの用語を使用します。
はじめて起動すると「指定」タブが選択されて表示されます。
「指定」タブには次の入力フィールドがあります:
「実行ファイル」入力フィールドに起動したいプログラムのファイルのパスを指定してウィンドウ下部の「実行」ボタンを押すと指定したプログラムを起動します。このとき指定したプログラムがJava実行ファイル(拡張子が.jarまたは.class)のときは適切なコマンドラインを作成して実行します。
「参照」ボタンを押すとファイル選択ダイアログボックスで実行するファイルを選択できます。
Javaプログラム実行時に追加のクラスライブラリの指定が必要なときは「追加」ボタンを押すとクラスライブラリの存在するパスを選択できます。選択したパスは「クラスパス」リストボックスに追加されます。パスは複数指定することができます。不要なパスはリストボックスで選択後「削除」ボタンを押すと削除できます。
引数を指定したいときは「引数」入力フィールドに指定したい引数を入力してください。
指定した情報は一覧に登録することができます。「名前」入力フィールドに名前を入力して「登録」ボタンを押してください。「更新」ボタンを押すと一覧で選択中の実行情報を置き換えます。
「選択」タブを選択すると登録されている実行情報の一覧が表示されます(実行情報が登録されている状態で起動すると最初にこちらが表示されます)。一覧から実行情報を選択してウィンドウ下部の「実行」ボタンを押すと指定した情報でプログラムを起動します。
選択した項目は「上へ」ボタンで一覧の上へ、「下へ」ボタンで一覧の下へ移動させることができます。また「登録」メニューの「選択を削除」を選択すると一覧から削除できます。
「登録」メニューの「選択を編集」を選択するとタブが「指定」に切り替わります。このとき各入力フィールドには「選択」タブで選択していた実行情報の内容が設定されています。編集後「更新」ボタンを押すと一覧で選択中の実行情報を置き換えます。
実行すると「結果」タブに切り替わって起動したプログラムの名前(指定されている場合)またはファイル名とStompBox/Kickでの管理IDを表示します。以後起動プログラムが標準出力又は標準エラー出力に出力した内容はこのタブのテキストエリアに出力します。最新の出力はウィンドウ下部のステータスバーにも出力します。
どの起動プログラムの出力かは行先頭のプロンプトに示します。プロンプトの構成はID:出力の種類>で、出力の種類はOのとき標準出力、Eのとき標準エラー出力、-のときStompBox/Kickが追加した情報です。
終了時には終了メッセージと終了コードを出力します。
この結果は1000行まで保持します。
「登録」メニューの「スクリプト作成」を選択すると「選択」タブで選択されている、または「指定」タブに入力されている実行情報を元に作成したコマンドラインをファイルとして作成します。ファイル保存ダイアログボックスが表示されるので作成ファイルの保存パスを選択してファイル名を入力してください。なおこの操作はコマンドラインが実行可能でないと行いません。
「JRE」タブを選択するとJava実行環境で利用可能なクラスの定義を参照できます。最上部の入力フィールドに参照したいクラスの名前を完全修飾名で入力して「表示」ボタンを選択してください。中央のテキストエリアにそのクラスの次の定義情報が表示されます:
入力されたクラスが存在しないときは(Not Found)と表示します。
「情報」タブを選択するとJava実行環境のシステムプロパティの内容と利用可能なフォントファミリ名の一覧を参照できます。
システムプロパティの内容は基本的にはキーと値をそのまま表示しますが、次の二点だけ加工します:
「編集」メニューの「コピー」を選択すると選択しているタブの情報をクリップボードにコピーします。コピーする情報は次のとおりです:
「選択」タブまたは「指定」タブ選択時のコマンドラインのコピーは入力が実行可能でないと行いません。
「結果」タブ、「JRE」タブ、または「情報」タブ選択時にコピーを実行すると、テキストが選択されているときはその選択だけを、選択されていないときは内容すべてをコピーします。
「表示」メニューの「ステータスバー」を選択するとステータスバーの表示 / 非表示を切り替えられます。またGUIツールキットとしてSwingを利用しているときは全体の見た目を「表示」メニューの名称を選択することで切り替えられます。
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最新情報はD.B.C Software Craft Studioをご参照ください。
また、D.B.C.は他にSturgeon's Trashcanで別の活動を公開しています。よろしければ、こちらもどうぞ。
本ソフトウェアは次の環境で作成しました:
/SwingFrame
を追加。/AWT
を追加。