あとがき
さて、みなさんどうでしたか? DEX-EV、楽しんでいただけたでしょうか。
実はこの作品、当初はDirectXの練習に……と思って書き始めたコードが元になっています。
フルスクリーンでのデバイスの初期化に始まり、絵が表示できるようになり、音が出るようになり、結局、欲張ってジョイスティックにも対応できるように挑戦したり、いろんな紆余曲折ありましたが、なんとか形になりました。
一般的には、速度の問題などから、DirectXを用いてプログラミングするのに、VBを使用する傾向は敬遠されているように思います。
そんな風潮のせいか、インターネットで検索してみても、VBでのDirectXを使用した情報というのは結構少ないのが実情です。
しかも、私の場合、それをVBAでやろうとしているわけでしたので、なかなか思うような資料が見つからなくて苦労しました。
他言語での解説や資料を、意味が半分わからないまま地道に紐解いていき、VB用のDirectXヘルプと併用しながら、四苦八苦してコードを書く。しかしうまくいかずに首を傾げる……、そんな毎日でした。
いろいろあって、一番苦労したのは基盤づくりでした。一度基盤さえ完成させてしまえば、あとは結構簡単に進みます。いつもどおり、処理を書き足していく作業になるとものすごく楽しくなってきます。
翌日仕事がきついとわかっていても、ついついやりすぎてしまって、眠い目をこすりながら仕事をしました。
最終的に作品が仕上がってきても、DirectXについてはほとんど理解できていないような気がします。
なんせ内容が高度すぎて、基本的なプログラミングを学ばずにここまで独学でやってきた私としては、ちょっときついところです。
それでも、これからさき、3Dでの描画に挑戦したいとか、いろんな構想があとからあとから浮かんできます。少しだけ、DirectXの能力を使ってみて、その可能性の大きさに、胸躍ってしまいます。
独学の、我流のプログラマーに過ぎない私ではありますが、やっぱりプログラミングが好きなんだなと、思ってしまいます。
そんなこんなで、高度な知識をお持ちの方からすれば、どうということのないゲームかもしれませんが、私にとっては大きな意味を持つゲームになりました。
いろいろご意見等あるかと思いますが、ささいなことでも、それこそ苦情でも、ご連絡いただけたら嬉しく思います。
EIZAN.Co Shadow_Slash 2007