資産管理システム【導入編】

はじめに

プロジェクトを遂行する上で比較的重要なものとしてドキュメント管理がありますが、 複数のメンバーで版を重ねるうちに、
「最新はこれ?」「改版前はこれ?」「初版はこれ?」と頭を捻る場面に出会ってきました。
十数人~の中・大規模のプロジェクトでは、商用の高機能なバージョン管理システムを導入したり、 著名なオープンソースのものを組み合わせて運用したりなどありました。
小規模・少人数ですぐに管理を始めたいとき、 敷居が高くて導入できないという「使いたいけど、使えない」状況を繰り返してきました。
すぐにプロジェクトをスタートさせる為に、
  1. ファイルサーバを用意する
  2. フォルダを作成する
  3. メンバーが運用ルールを守る
    • 改版しているファイルに印をつける
    • 改版しているフォルダに印をつける
    • 改版したいときには声をかける
    • etc...
上記のような「運用ルールを守る」が、最も手軽な方法だと思えます。
しかし、この「運用ルールを守る」事が、なかなか上手くできないので、このたび
  1. ファイルサーバーのフォルダー分けのような
  2. 運用ルールが簡単
  3. 履歴管理が可能
  4. 取込みが容易
  5. 簡単に探せる
これらを目標とし、少人数で使う事を目的とした「資産管理システム」を作成しました。

バージョン履歴

[1.0.0](build.20080229R15) 公開バージョン
[1.0.1](build.20080331R16)

準備

「資産管理システム」はTomcat上で動作するJavaサーブレットとJSPで作成された Webアプリケーションです。
TomcatとMySQLが動作するマシンを準備下さい。
動作環境
  1. Tomcat5.x とMySQL5.0.x が動作するサーバー
    • MySQL4.1.20は確認済みです
    • ×Tomcat6.xは未確認です
    • ×MySQL4.0.xは未確認です
動作OS
  1. Windows
    • Windows2000Server
    • WindowsXP
    • ×Windows2003Server,Vistaは未確認です
  2. Mac OS
    • Tiger(OSX 10.4.x)
    • ×Leopard(OSX 10.5.x)は未確認です
  3. Linux
    • Fedora Core 4
    • ×他のLinuxは未確認です
準備するもの
  1. MySQLが稼動しているマシン
  2. Java
    • J2SE(Tomcatが動作するバージョン)
  3. Tomcat5.xまたはTomcat5.0.x
    • 「Administration Web Application」もご用意下さい。 「データソース」「環境エントリ」の環境設定に使います
  4. MySQL Connector/J
    • Tomcat実行時に認識できる場所にコピーしておいて下さい 例)Tomcatフォルダ/common/lib の下など
  5. MySQL GUI Tools
    • スキーマ登録後に、Userと権限の確認に使用します
  6. 本システム「資産管理システム」
    • ams.war(資産管理システム本体)
    • amsdb.sql(MySQLにスキーマを作成するSQL)

導入手順

(※動画参照)を選択すると、flashの動画が表示されますので、参考にしてください。
※ここでは、Linuxサーバーへのセットアップを紹介していますが勿論WindowsMacOSXでも セットアップ可能ですので、お使いの環境に置き換えてご覧下さい。
  1. Tomcat、MySQLが起動し使用出来る状態を確認します
  2. MySQLにスキーマを作成します
    1. 「amsdb.sql」を実行します(※動画参照)
    2. 「GUI Tools」の「MySQL Administrator」を利用して状態を確認します(※動画参照)
  3. 「ams.war」を配備します(※動画参照)
    1. 「Tomcat Manager」に接続します
      1. http://ホスト:8080/manager/html/
    2. 「WARファイルの配備」
      1. アップロードするWARファイルの選択で「ams.war」を選択します
    3. 「配備」ボタンを押し
  4. Tomcatの「データソース」「環境エントリ」の設定を行います(※動画参照)
    1. 「Tomcat Manager」のAdministration Web Applicationに接続します
      1. http://ホスト:8080/admin/
    2. 左のペインから「コンテキスト(/ams)」を開きます
      1. 「Tomcat Server」-「サービス(Catalina)」-「ホスト(localhost)」-「コンテキスト(/ams)」
    3. 「データソース」を開きます
    4. 「jdbc/DATABASE」JNDIを設定します
      1. データソースURL  :jdbc:MySQL://localhost:3306/amsdb?characterEncoding=utf8
      2. JDBCドライバクラス:com.mysql.jdbc.Driver
      3. ユーザ名:ams
      4. パスワード:ams
      5. 有効な最大接続数:任意
      6. 最大接続待ち時間: 5000
      7. クエリの検証: select 0
    5. 「保存」ボタンを押します
    6. 左のペインから「環境エントリ」を開きます
    7. ARCHIVE_ROOT_PATHに資産管理するフォルダ位置を設定します
      1. 例)「/var/」 や 「C:\」 を設定します
    8. 「保存」ボタンを押します
    9. REGISTRY_KEYは正式版としてを使用していただくときに設定します
  5. 環境設定確認
    1. Webブラウザで「資産管理システム」のコンテンツへ接続します
      1. http://ホスト:8080/ams/
    2. ユーザーIDにenvtestと入力して確認します(※動画参照)
    3. ファイルの保存先の確認(※動画参照)

運用開始の手順(※動画参照)

導入直後は、「admin」ユーザー1名のみ登録されています。 パスワードが「admin」で登録されていますので、変更をおこなうか、 システム管理権限のユーザーを登録してください。
  1. 「admin」ユーザーのパスワードを変更します
  2. 「admin」以外の管理者の登録をおこないます
  3. 「admin」を残さないときには、削除します
    1. 必ず、上の手順で「管理者」を登録を行ってください 「管理者」でしかユーザーの編集ができません。

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