A-5-2
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1・・それは さぞと いふ 人 あらば、げにとも 思はんとてなり。
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2こちなくも         聞えおとしてけるかな。
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3男、 聞くに  思ひに 違ひて、 少し 心づきなき 様なり。
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4まして その きはの 小舎人、随身などは、殊に 思ひとがむるも、ことわりなり。
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