文型1-1解説

文型1-1

 この文型は 主語--述語。 である。
  主語・・「ほたる」 これは名詞が格助詞なしでつかわれている。格助詞なしの名詞は、主語のしるしと考えてよい。

  述語・・「とびあがる」 これは動詞の終止形である。動詞の終止形は、述語のしるしと考えてよい。

 訳の基本形は、「・・が ・・する。」である。

 では、例文を表示して、訳の練習をしてください。

文型1-1(2)

1上下 身分の上の人と下の人

 わらふ 物語の地の文(会話以外の文)では、「笑った」と訳してよい。以下おなじ。

2まゐる 「行く」の謙譲語。身分の上の人のところに参上する。

34のたまふ おぼす 「言ふ」「思ふ」の尊敬語。身分の上の人がおっしゃる。お思いになる。

文型1-1(3)

1女は 格助詞が使ってないから、形としては「女」とおなじ。

2文 手紙。本。「講師」が主語だからこれは「本を」 

文型1-1(応用1)

は、原則として、主語述語からなる。

 主語は、原則として、格助詞のつかない名詞によっ
てあらわされる。格助詞のつかない名詞には、つぎ
のようなものがある。

  山 山は 山も 山ぞ 山なむ 山や 山か 山こそ

 格助詞のつかない名詞は、対象語(「・・を」と
訳される)をあらわすばあいもある。しかし、文の
中の格助詞のつかない名詞のほとんどは、主語をあ
らわしている。

 文の中で、主語が省略されているものもある。

 述語は、尊敬語の形をとったり、謙譲語の形をとっ
たりすることがある。これらについては、文型1-9
でさらに。

1すみ たまふ  連用形+たまふは尊敬語に相当する形。 住んでいらっしゃる。 「泣きたまふ」「出でたまふ」もおなじ。

2簾 すだれ。

3かはらけ 格助詞なしの名詞の形だが、対象語をあらわしている。

4・・御前の ここから入試問題。簡単にするため、一部省略してある。以下おなじ。

 かたに 動作のされる場所をあらわす「・・に」は「・・で」と訳す。

文型1-1(応用2)

1やがて そのまま。