大鏡2・4
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1奏してけるかなと  思ふ。また、承らせ 給へる  殿ばらは 御気色
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2変はりて、益なしと  思したるに、      入道殿は つゆ さる
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3御気色も なくて、「私の 従者をば 具し 候はじ。   この   陣の
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4吉上まれ、滝口まれ、   一人を 『昭慶門まで 送れ。』と  仰せ言
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