大鏡1・7
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1おびたたしく はたはたと 打ちて、「帝 おりさせ 給ふと 見ゆる 天変
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2ありつるが、すでに なりにけりと  見ゆるかな。  参りて   奏せむ。
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3  車に 装束 とう  せよ。」と いふ 声 聞かせ 給ひけむ、
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4さりとも             あはれには 思し召しけむかし。
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