大鏡2・6
1
1
1 「子四つ。」と 奏して、      かく   仰せられ、 議する
1
2
2
2  ほどに、丑にも  なりにけむ。  「道隆は 右衛門の 陣より 出でよ。
2
3
3
3道長は 承明門より 出でよ。」と、それをさへ 分かたせ 給へば、しか
3
4
4
4おはしましあへるに、  中の関白殿  陣まで 念じて、おはしましたるに、
4
1