大鏡肝だめし・7
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1道長は 承明門より 出でよ。」と、それをさへ 分かたせ 給へば、
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2しか     おはしましあへるに、中の関白殿 陣まで     念じて
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3おはしましたるに、宴の松原の ほどに  その ものとも なき 声どもの
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4 聞こゆるに、 術なくて      帰り 給ふ。粟田殿は 露台の 外まで
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