平家・鵺2
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1申す。「こは いかに すべき。」とて、公卿詮議 あり。「所詮、
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2源平の 兵の うちに、しかるべき 者を 召して 警固させらるべし。」と
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3さだめらる。しかれば、「すなはち 先例に まかせ、警固 あるべし。」とて、
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4頼政を えらび 申さる。その ころ 兵庫頭と 申すが、召されて
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