堤中納言物語19
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1「さるべき         人こそ なけれ。    思ひえつ。  この、
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2   昨日の 仏の し 給へるな’めり。」   「あはれに
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3おはしけるかな。」と、 喜びさわぐ さまの いと ものぐるほしければ、
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4いと をかしくて 見ゐ 給へりとや・・。
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