落窪物語5
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1今めかしけれ。思ほす 人 ありとても、それをば さる ものにて、
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2    御文など  奉り 給へ。    かの 君も     思ふ 時は、
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3上達部の 女には あ’なれど、落窪の君と つけられて、    中の
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4劣りにて、   うちはめられて ありけるものを、 かく   類なく、
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