栄花物語・はかなく2
1
1
1「師殿 今 一度 見 奉りて 死なむ、 死なむ」と  いふ ことを
1
2
2
2寝ても さめても   のたまへば、  宮の御前も いみじう 心苦しき ことに
2
3
3
3おぼしめし、 この  御はらからの 主たちも、「いかなるべき
3
4
4
4ことにか・・」と 思ひまはせど、          なほ、いと 恐ろし。
4
1