松浦宮10
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1若き老いたると なき 浮かべる 身の、遠き 舟路にさへ 漕ぎ離れ たまはむに、
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2波風の 心も 知らず、たれも むなしく あひみぬ    身と ならば、
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3やがて その 浦に 身を とどめて、あまつ領巾 振りけむ ためしとも
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4なりなむ」
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