今鏡・成通4
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1    思ひける ほどに、とばかり ありて、袋を てづから 持ちて、
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2また 築地を 越えて 帰り入り 給ひにけり。
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3 あしたには、この さぶらひども、「いづら いづら。」と
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4そそめきあひたるに、日 さし出づるまで 出で 給はざりければ、
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