堤中納言物語2
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1瑠璃の 壺に 入れて、あなたより 走る   さまの あわたたしげなるを
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2をかしと    見 給ふに、    直衣の 袖を 見て、  「ここに、
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3人こそ あれ。」と 何心も なく 言ふに、   わびしく なりて、
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4「あな かまよ。 聞こゆべき    こと ありて、いと 忍びて 参り来たる
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