狭衣物語2
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1 さまざま 祝ひ過ぐしつつ、     果ての 十五日には、若き 人々
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2ここかしこに 群れ居つつ、をかしげなる 粥杖 ひき隠しつつ、かたみに
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3うかがひ、 また 打たれじと 用意したる 居ずまひ、思はくどもも、
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4おのおの をかしう 見ゆるを、   大将殿は 見 給ひて、「まろを まづ
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