堤中納言物語6
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1「その 姫君たちの うちとけ 給ひたらむ      格子の はさまなどにて
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2見せ 給へ。」と     言へば、「      人に 語り 給はば・・。
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3母もこそ のたまへ。」と       怖づれば、  「ものぐるほし。
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4      まろは さらに もの 言はぬ 人ぞよ。  ただ、人に
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