うつほ物語6
1
1
1近くと  思ひ 給へて、見 侍りつるなり。されど、かく   領じ
1
2
2
2給ひける 所なれば、 まかり去りぬ。 むなしく なりなば、  親も
2
3
3
3いたづらに なり 給ひなむ。 おのが 身の うちに、親を 養はむに
3
4
4
4用 なき ところ あらば、 施し 奉るべし。 足 なくは、いづくにてか
4
1