栄花物語・はかなく6
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1いと  忍びて   そこに おはしましあひたり。この 西院も、殿の
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2おはしましし 折、この 北の方の かやうの 所を わざと 尋ねかへりみさせ
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3給ひしかば、    その 折の 御心ばへどもに 思ひて もらすまじき 所を、
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4おぼしよりたりけり。 母北の方も、宮の御前も、御方々も、   殿も
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