うつほ物語12
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1 かく しつつ、   この 琴 弾くを 聞く ほどに、この 子  七つに
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2なりぬ。かの 祖父が  弾きし 七人の 師の 手   さながら
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3弾き取り果てつれば、     夜昼と    弾き合はせて、春は おもしろき
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4草々の 花、   夏は 清く 涼しき 陰に ながめて、
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