狭衣物語5
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1私の 子 まうけつべかめり」と、かひがひしく よろこび 申し 給ふも
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2をかし。  やがて        申しとり 給ひて、ひき隠して、女君の
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3おはする  几帳の かみより やをら のぞき 給ふを、 「をかし」と
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4誰も 見 たてまつりつつ、忍びて 笑へば、「あなかま、   あなかま」と、
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