枕草子181・3
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1 宵もや 過ぎぬらむと   思ふ ほどに、沓の 音 近う 聞こゆれば、
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2あやしと   見いだしたるに、時々 かやうの をりに おぼえなく 見ゆる
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3人なりけり。 「今日の 雪を いかに・・と    思ひやり きこえながら、
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4なでふ      事に さはりて、その 所に くらしつる。」など いふ。
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