枕草子223・1
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1 五月ばかりなどに 山里に ありく   いと をかし。 草葉も 水も いと
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2青く 見えわたりたるに、 上は つれなくて    草 おひ茂りたるを
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3  ながながと ただざまに  行けば、   下は え ならざりける 水の、
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4深くは あらねど、人などの  歩むに     はしりあがりたる
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