枕草子22・2
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1 験者の ものの怪 調ずとて、      いみじう したり顔に、独鈷や
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2数珠など 持たせ、蝉の   声 しぼり出だして よみゐたれど、
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3いささか さりげも   なく、護法も   つかねば、    集まりゐ、
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4   念じたるに、      男も 女も あやしと 思ふに、
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