花は盛り(7)
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1 すべて、月・花をば、さのみ 目にて  見る ものかは。   春は 家を
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2立ち去らでも、        月の 夜は 閨の 内ながらも 思へるこそ、
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3いと 頼もしう、          をかしけれ。    よき
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4人は、ひとへに 好ける さまにも 見えず、興ずる さまも なほざりなり。
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