花は盛り(5)
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1好むとは  言はめ。
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2 望月の くまなきを        千里の 外まで 眺めたるよりも、暁  近く
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3なりて     待ち出でたるが、  いと 心深う、青みたる    やうにて、
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4        深き 山の 杉の 梢に 見えたる   木の 間の    影、
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