時頼の母2
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1張らせ 候はむ。さやうの ことに 心得たる 者に 候ふ。」と 申されければ、
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2         「その 男    尼が 細工に よも まさり
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3侍らじ。」とて、       なほ 一間づつ    張られけるを、
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4 義景、 「みなを 張り替へ 候はむは、はるかに たやすく 候ふべし。
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