方丈記2・3
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1なりぬ。遠き 家は 煙に むせび、近き あたりは ひたすら 炎を 地に
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2吹きつけたり。空には 灰を 吹き立てたれば、火の 光に 映じて、あまねく
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3紅なる 中に、風に 堪へず、   吹き切られたる 炎   飛ぶがごとくして
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4一、二町を 越えつつ 移りゆく。 その  中の  人  現し心 あらむや。
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