鈴屋集4
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1家人を いざなひつつ、ひぐらし 家の 営みに 力を 尽くして、しばしが ほども
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2たゆみなく、つとめられける。 この 人 さばかり まめまめしきに あはせては、
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3心なむ いと  みやびたりければ、いささかも いとまの ひま ある ほどは、
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4かの 庵に さしこもりて、歌 よみ、文 見る わざをなむ 深く 好まれける。
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