鈴屋集7
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1こもりゐけるを、    今宵も え ためらひやらず、    月も 例の 年より、
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2殊に さやかにさへ あなるに、ねやながら、  いささか 頭 もたげて、
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3はつはつに ひとり 見出だしつつ、思ひやる ここちよ、口惜しなどは、
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4世の 常の ことをこそ いへ、これは   ただ おしはかり 給へとぞ、
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