鈴屋集3
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1南を 前にて、軒 近く 遣り水を 流し、このもかのもの 隔てには、草の まがき
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2所々 なつかしく ゆひわたして、萩、女郎花やうの 前栽をも  よき ほどに
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3植ゑまぜたるなど、すべて いと  よしある 住まひの さまにぞ ありける。
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4ここに この 家あるじなむ まめ人にて、 暁の 露より さきに 起き出でて、
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