鈴屋集2
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1旅人の 行きかふ 大路の ほとりになむ ありければ、夜昼と いはず、いと
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2らうがはしきに、その 屋の 後ろ、やや おくまりたる 所に、ささやかに
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3なまめきたる 庵をなむ 殊に むすびおけりける。この 庵の さま  春は
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4花 見むとて、桜の 林を 間近く 植ゑなべ、秋は 月を 澄まさむ たよりに、
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