鈴屋集5
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1しか ありければ、年頃も、月なみの 歌の 集ひ、なにくれの みやびわざにも、
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2おぼろけの さはりならでは、をさをさ かくる こと なく、すべて その 道に
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3はた いと まめまめしく、人よりは まきりて、心ざし 深かりければ、ことに
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4ふれて よみ出でらるる 口つきも  けしうは あらずなむ ありける。
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