更級日記3・2
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1山の いただきの 少し 平らぎたるより       煙は 立ちのぼる。
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2夕暮れは 火の 燃え立つも 見ゆ。
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3 清見が関は 片つ方は 海なるに、 関屋ども あまた ありて、海まで
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4くぎぬき したり。煙りあふにや あらむ、   清見が関の 浪も 高く
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