和歌庭訓・10
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1我が 身を たてんとて、重代の 家督を      そしり、あるいは、家の
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2  秘説は 我こそ  習ひ伝へて 侍れ」と  申す 人も 侍り。
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3あるいは、門弟などに 信ぜられんとて よんどころなき ことを 申し出だし、
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4   あるいは、「宗匠などは  弱く かひなき 歌詠みにて、  少しも
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