もののあはれ・5
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1さる   たぐひの 罪を 論ずる ことは おのづから、その 方の
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2書どもの 世に  ここら あれば、 もの遠き    物語を 待つべきに
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3あらず。物語は 儒仏などの   したたかなる 道の やうに、迷ひを 離れて
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4悟りに 入るべき 法にも あらず。また、国をも 家をも 身をも  治むべき
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