歌の大むね・7
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1思ふに、   月の 空に 白みて 見えしが  いといと 恨めしく
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2あさましくて、この 月だに かからずは、逢ひ語らはん よしも
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3あるべきものをと 思ひ入りたる 心にて、  ただ 月の 我を 帰すぞと
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4恨めしかりしなり。  さるから、   その 後は その 事  身に
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