FileMaker プラグインについて
FileMakerに、なでしこプラグインを追加することにより、なでしこの標準命令が利用できるようになります。ファイルのコピーに圧縮、クリップボード、Excel/Wordの遠隔操作に、FTP機能、Webへのアップロードなどなど、多くの機能が利用できます。
また、FileMaker の関数を実行することもできます。
インストールについて
プラグインインストール.bat をダブルクリックして実行してください。
FileMakerのインストールフォルダを指定するとプラグインがコピーされます。
※うまくインストールできない場合は、本アーカイブのfmpフォルダにある、nadesiko.fmx および nadesiko-plug-ins フォルダを FileMaker のインストール フォルダにある、Extensions フォルダにコピーしてください。
※体験版のみ、なでしこの購入案内が表示されます。購入後は、案内は消えます。
うまくインストールが完了すると、メインメニューの[編集]-[環境設定]をクリックし、プラグインのタブを表示すると次のように、NADESIKO のチェックが入ります。
なでしこプラグインの使い方
ここでは、Windowsにログインしているユーザー名を調べて、FileMakerのフィールドにセットするというプログラムを作ってみます。
(1)ここでは、新規データベースを作成し、「value」というフィールドを1つだけ作成しました。
(2)そして、なでしこプラグインを使うには、適当なデータベースを作成した後に、レイアウトモードにします。
(3)そして、画面にボタンを作成します。
(4)ボタンの設定ダイアログが出たら、「フィールド設定」を選択し、ターゲットフィールドの「指定」ボタンをクリックします。そして「value」を選択します。
(5)次に、計算結果の「指定」ボタンをクリックします。すると、下記のようなダイアログが出るので、以下の手順に従って、プログラムを記述します。
ダイアログの下側でプログラムを記述します。ここでは次のように記述します。
===
NAKO_eval( "ユーザー名取得" )
===
※また、画面右上の関数一覧から、挿入することもできます。関数の種類を選択するコンボボックスで「外部関数」を選択します。そして、NADESIKO の「NAKO_eval(実行する文)」をダブルクリックして挿入することもできます。
この「NAKO_eval("***")」の***の部分になでしこのプログラムを自由に記述することができます。
(6)画面左のモード選択パネルで「ブラウズ」のボタンをクリックした後、先ほど作ったボタンをクリックすると、Windowsのユーザー名を取得して、フィールドにその値を差し込むことができます。
役立ちそうなTips
計算式に、次のようなプログラムを記述してみましょう。なでしこの各種機能を利用する例となっています。
プログラム | 実行結果 | 意味 |
NAKO_eval("コンピューター名取得") | 依存 | 使用しているコンピューターの名前を返す。 |
NAKO_eval("「c:\test.txt」から「d:\test.txt」へファイルコピー") | CドライブのファイルをDドライブにコピーする | ファイルコピーを行います。 |
NAKO_eval("「ホスト=ftp.xxx.jp{~}ID=xxx{~}パスワード=xxx」でFTP接続。 「test.txt」を「test.txt」へFTPアップロード。") |
test.txtをWebサーバへアップロードする | 「FTP接続」で、サーバーと接続し、「FTPアップロード」でファイルをアップロードします。 |
他にも、たくさんの命令を使うことができます。
なでしこで利用できる命令は、以下をご覧ください。
http://nadesi.com/doc/cmd-func.htm
※一部利用できない命令があります。現在のところ(GUI/vnako関連をサポートしておりません。ネットワーク、ファイル処理、MS Office関連は問題なく使えます。)
本家なでしこのプログラムとFileMakerプラグインの違い
(1)改行コードに注意!!
基本的には同じですが、FileMakerプラグインのダイアログでは、改行しても、改行として扱われません。改行を入力すためには、「¶」の記号を行末に書く必要があります。
本アーカイブに付属の「tools¥FileMakerアシスタント.nako」を使うことで、なでしこのプログラムを、FileMaker用に変換できます。
(2)vnako 関連の命令も使えます!
vnako 関連の命令が利用できます!「母艦をモーダル表示」と書くと母艦(メインウィンドウ)を表示できます。
(3)FileMaker プラグインでだけ使える命令
FileMakerのスクリプトを実行したり、変数を取得したりできます。
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