ClpComはLAN上の複数のPC間でクリップボードの中身(テキストのみ)を共有するためのフリーソフトウェアです。
Windows 2000およびWindows XPで動作します。
インストールはアーカイブファイルを展開するだけです。
アンインストールはClpCom.exeおよびClpCom.ini(もしあれば)を削除するだけです。
レジストリには書き込みません。
version 1.0 2009/01/01
Copyright 2009 509(http://page.freett.com/509/)
起動すると常駐します。背景白にCCと書かれたアイコンがシステムトレイに表示されます。タスクトレイには表示されません。
クリップボードにテキストのコピーを行うと、LAN上にそのテキスト情報を送信し、アイコンが背景青のSになります(Sendの略)。
他のPCでクリップボードにテキストのコピーを行ってLAN上にそのテキスト情報が送信され、、手元のPCで受信してクリップボードを共有すると、アイコンが背景緑のRになります(Receiveの略)。
通信には暗号化などを使用していないため、安全なLANでのみ使ってください。
システムトレイのアイコンを右クリックして「about」を選ぶと、ClpComのバージョン情報と著作権情報のダイアログが開きます。
システムトレイのアイコンを右クリックして「設定」を選ぶと、設定ダイアログが開きます。
システムトレイのアイコンを右クリックして「終了」を選ぶと終了します。
設定ダイアログのスクリーンショット
設定ダイアログの意味は以下の通りです。
UDPでブロードキャストします。あて先IPアドレスは255.255.255.255です。このあて先IPアドレスは、RFC919によれば「broadcast on a local hardware network, which must not be forwarded」という定義になっていますので、1つのセグメントのLAN全体があて先となります。
UDPのユーザーデータに以下を格納して送受信します。
unsigned char id[PASSWORD_MAX_LEN]; 合言葉(32文字未満の場合は 0x00 で埋める) unsigned short len; text部の長さ unsigned char padding1[2]; 常に0 unsigned int error_detection; 常に0 unsigned char text[1]; 文字列(長さ0以上) unsigned char terminater 1バイト以上0x00を付加する ※ char=1バイト, short=2バイト, int=4バイト
レジストリには書き込みません。設定を変更した場合は、実行ファイルのあるディレクトリに ClpCom.ini という名前で中身がテキストのファイルを作成します。
Windows XPのデスクトップPCとノートPC、それにWindows 2000のノートPCで動作確認しています。そのうちWindows XPのノートPC(HP 2133)では、起動から数十秒後に一旦極端に動作が遅くなり、その後は普通に動くという現象が起きています。それよりはるかに遅いWindows 2000のノートPC(IBM Thinkpad s30)ではまったく問題なく動作するため、ファイアウォールソフトなどの設定が関係しているのかもしれません。もしそのような現象が手元で発生し、原因が特定できましたら、是非ご教示ください。がんばって対応したいと思います。
今までは既存のクリップボード共有フリーソフトウェアを使用していましたが、Windowsの休止の後に使えなくなるのが不便だったので、2009年1月1日の記念に1日で作りました。
LAN上での通信にUDPを使用するので確実性はありませんが、Ctrl-c(クリップボードにコピー)を押すたびに送信するので、普通のLAN環境なら問題なく使えるはずです。
以下、考えられる拡張機能ですが、自分では必要性を感じていないので期待はしないでください。
今回はソースファイルを添付してみます。(1人/日パワーの成果物のひどさをその目で確かめて見てください! というのは冗談で、それなりにがんばったつもりです。)
開発にはMicrosoftのVisual C++ 6.0を使用しました。
このソフトを使用することで何か問題や損害などがあっても当方は責任を負いません。
このソフトの著作権は私(509)にあります。
2009年1月1日 Version 1.0 作成
509509enator@gmail.com にメールを送ってください。