連続置換(ContinuousExchange)



連続置換機能は、複数の置換語句を指定してファイル名の整形をする機能です。
置換の書式は以下のような形になります。

 A>B
 A>B>C
 "A">"B"
 "A">"B">"C"
 A>B|C>D
 A>B>C|"D">"E"

置換語句(「"」は付いていてもいなくても良い)を > で繋ぎ合わせたものが置換元・先の指定です。
それを複数 | 記号で分割して指定します。


連続置換 書式例
置換書式解説
A>BA を B に置換します。
A>B>CA と B を C に置換します。
A>B>C>D…いつくでも指定出来ますが、その分処理が重くなります。
A>B|B>CA>B>C と同じです。
B>C|A>BB を C に置換した後 A を B に置換します。
 
A>B>C|B>D先にB>Cと置換されている為、B>Dは置換されません。
A>AB>C先にA>Cと置換されている為、全てのAがCとなっておりAB>Cは置換されません。
AB>A>C先にAB>Cと置換されて、ABでないAもCに置換されます。
 
(>|)>( )で囲まれた文字列の括弧を外します。( "(" と ")" が削除されます)
" .">"."ファイル名末尾の半角空白を削除します。


連続置換と通常の置換について

連続置換を用いても通常の置換と同じ処理が出来ますが、以下の部分が異なります。
通常の置換と連続置換とを上手く使いこなせば、様々な処理が出来るでしょう。

 ・連続置換では、複数キーワードが出てきた場合全て処理します。
 ・連続置換では、拡張子も処理します。

例として、「○△□○.△×△」 を

 ○>●  とした場合、●△□●.△×△ になり、
 △>▲  とした場合、○▲□○.▲×▲ となります。
 ×>▼  とした場合、○△□○.△▼△ 拡張子部分にヒットします。

これは通常の置換だと

 ○>●  とした場合、●△□○.△×△ になり、
 △>▲  とした場合、○▲□○.△×△ となります。
 ×>▼  とした場合、変化しません。

つまり、拡張子の連続置換も出来るわけですが、それによって ファイル名を処理しているつもりでも、拡張子まで変わってしまう可能性がありますので、十分注意して下さい。



連続置換と特殊処理

連続置換を使うと、英字連番や、数字のみ全半角などの特殊文字列処理が可能です。
これは通常固定リストに登録しておき、必要に応じて設定するのが賢い使い方です。

例えば

 1>1|2>2|3>3|4>4|5>5|6>6|7>7|8>8|9>9|0>0

等とすることで、全角の数字のみ半角に直す事ができます。
また、連番を付与したファイルに

 01>A|02>B|03>C|04>D|05>E|06>F|07>G|08>H|09>I|10>J|11>K|12>L|13>M ・・・・・・

とすると英字連番になります。

※英字連番はV4以降コマンドマクロで処理出来るようになりました。
※全角半角も、正規表現を使ったほうが楽かもしれません。