HorizontalLiner ヘルプ
開かれた画像リストの全画像に対して、事前に基準線(水平線・垂直線)を引いた後でまとめて修正(補正)を行います。一つの画像に対して指定本数以上の基準線が引かれると自動的に次の画像へジャンプする自動送り(オートフィーダ)機能が軽快な作業をサポートします。
ライブラリ等:.NET Framework 2.0 が必要です。
動作OS:Windows 7, Windows Vista, Windows XP(いずれも x64 対応)。この環境は確認したもの、という意味であり、その他の OS では試していないので分りません。特に Windows 7, Windows Vista はバージョンや OS 自体の設定項目が多数あるため、完全に試せてはいません。
インストーラ(setup.exe または setup.msi )を使っても良いですし、配布物一式を好きなフォルダにおいて HorizontalLiner.exe を直接に実行してもかまいません。
基本的に機能上の違いはありませんが、インストール先のコンピュータに必要な .NET Framework があるか無いかで次のような動作の違いがあります。
setup.exe は必要な .NET Framework が無い場合、インストールの一過程としてインストールを促します。これに対して setup.msi は必要な .NET Framework が無い場合、これをを事前に手動でインストールするよう促します。
インストーラを使った場合は、コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」や「プログラムと機能」からアンインストールして下さい。そうでない場合は、配布物一式をそのまま削除すればOKです。
HorizontalLiner のメイン画面は機能別に下図のようにエリア分けされ、それぞれの機能概要は以下の通りです。
(1)メインメニュー:現在のバージョンでは申し訳程度の機能しかついていません。「ヘルプ」-「About」を除く全ての機能は(2)(3)(5)のツールストリップで提供されます。
(2)メインストリップ:新しい作業の開始や保存、画像の読込方式の設定、修正の実行など、全体的な機能を提供します。
(3)リスト操作ストリップ:リストの操作に関する機能を提供します。
(4)リストウィンドウ:作業対象画像のリストを管理し、画像の選択など、リスト操作に関する機能を提供します。
(5)画像操作ストリップ:画像の表示サイズや基準線のクリアなど、画像操作に関する機能を提供します。
(6)画像ウィンドウ:画像の表示や基準線の描画などの画像操作に関する機能を提供します。
(2)-1:新しい作業を開始します。現在の作業は全て破棄されます。
(2)-2:保存されている作業を開きます。
(2)-3:現在の作業を保存します。「自動送り」「表示倍率」「補助線」の設定と各画像に引かれた基準線、現在作業している画像のインデックスが保存されます。
(2)-4:画像を読み込む際、元の画像に対して何パーセントの大きさで読み込むかを設定します。この設定値はメモリの使用量や画像描画のパフォーマンスに直接影響しますが、画像を全てメモリ上に展開する場合や、よほど大きな画像を扱う場合でなければあまり気にする必要はありません。例えばこの設定値が50%で、表示倍率が50%なら、表示される画像はもとの画像の25%になります。また、この設定値にかかわらず、修正時には元のデータがそのままの大きさで使用されます。
(2)-5:リストへ画像を読み込む際、全ての画像をメモリ上に展開するかどうかを設定します。メモリ上に展開した場合、処理の高速化が望めますが、大量のメモリを消費するために結果としてメモリ不足を引き起こした場合はパフォーマンスが低下します。また、現状ではメモリ上に展開しても高速化はわずかですので、無効にしておくことをおすすめします。
(2)-6:現在表示(選択)している画像のみ傾きの修正を行います。基準線が引かれていない画像の修正結果は、元の画像と全く同じになります。修正された画像は、元の画像があるフォルダの下の「HL-Result」フォルダに、元の画像のファイル名と同じ名前で保存されます。
(2)-7:画像の回転に合わせて自動的に画像サイズを調整するかどうか指定します。「はい」にすると画像が全ておさまる最小矩形サイズに調整されます。
(2)-8:全ての画像の傾きの修正を行います。基準線が引かれていない画像の修正結果は、元の画像と全く同じになります。修正された画像は、元の画像があるフォルダの下の「HL-Result」フォルダに、元の画像のファイル名と同じ名前で保存されます。
(3)-1:リストに画像を追加します。
(3)-2:選択されている画像をリストから削除します。
(3)-3:リストの先頭画像を選択します。
(3)-4:現在リストで選択されている画像の次の画像を選択します。また、画像上でマウスの左ボタンをシングルクリックすることでも次の画像へジャンプできます。
(3)-5:現在リストで選択されている画像の前の画像を選択します。
(3)-6:リストの末尾の画像を選択します。
作業対象となる画像のリストを管理します。リストへ画像を追加するには、画像ファイルをこのウィンドウにドラッグ・アンド・ドロップするか、リスト操作ストリップによって行います。
(5)-1:現在選択されている画像の基準線をクリア(削除)します。画像中の特定の基準線だけをクリアすることはできません。
(5)-2:全ての画像の基準線をクリア(削除)します。
(5)-3:一つの画像につき、指定数の基準線が引かれたら自動的に次の画像へジャンプするように設定します。
(5)-4:画像の表示倍率を設定します。この倍率は、元の画像ファイルに対する倍率ではなく、読み込まれた画像の大きさに対する倍率です。例えばこの設定値が50% で、表示倍率が50%なら、表示される画像はもとの画像の25%になります。また、この設定値にかかわらず、修正時には元のデータがそのままの大きさで使用されます。
(5)-5:画像上に方眼状の補助線を引くように設定します。設定値は補助線の間隔をピクセルで指定します。
選択された画像を表示し、その画像に対して基準線を引きます。基準線は、ドラッグ・アンド・ドロップの要領で、基準線の開始点でマウスの左ボタンを押下したままマウスを動かし、基準線の終了点でマウスボタンをはなします。
基準線が垂直線よりも水平線に近い場合、基準線は赤で描画され、画像の修正ではその基準線が水平になるように画像が回転します。逆に基準線が水平線よりも垂直線に近い場合、基準線は青で描画され、画像の修正ではその基準線が垂直になるように画像が回転します。
一つの画像に対して複数の基準線が引かれた場合、各基準線によって回転する角度の平均値分だけ回転します。
また、画像上でマウスの左ボタンをシングルクリックすると、次の画像へジャンプします。
画像の修正は、画像の中心を軸に回転します。修正後の画像サイズは「回転に合わせてリサイズ」が「無効」の場合、元のサイズと同じになり、回転によってはみ出した部分は切り落とされます。「回転に合わせてリサイズ」が「はい」の場合、回転後の画像が全ておさまるサイズに修正されます。また、どちらも余白が生じた場合は透明色となります。
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