文字送り・行送りを調整する部分(上部)と余白やヘッダーフッターの位置を調整する部分(下部)に分かれています。
一番上のコンボボックスはWord本来の「ページ設定」ダイアログボックスの「文字数と行数」タブの右上部にある4選択肢(ラジオボタンによる)に対応するものです。選択の結果により、グリッド線の表示が変わります。なお、この表示はフォームを終了したら元に戻ります。起動すると再び表示される(または非表示になる)ようになります。また、余白調整のボタンが表示されたり非表示になったりします。例えば上の図では「行数のみ指定する」なので文字送りに関する数値は空白になり、「右余白調整」ボタンが非表示になっています。
実際に操作してみれば違いがよくわかると思います。特にWordのダイアログボックスの操作で「文字数と行数を指定する」と「原稿用紙風に配置する(ダイアログボックスでは「原稿用紙の設定にする」)」の違いを体感することは難しいのではないかと思いますが、本ツールの操作では一目瞭然です。
文字数は1行の文字数、文字送りは文字と文字の繰り返しの幅です。(いわゆる文字間隔とは少し違います。)いずれか一方を調整するとそれにつれともう一方も変わります。好みに応じて使い分けてください。なお、文字送りで調整した場合は最後の文字の終了位置が実効的な右余白の位置となります。これは設定した右余白の位置と必ずしも一致しません。そこで最後の文字の位置に右余白を合わせるのが「右余白調整」ボタンの役目です。必ずしも必要ではないと思いますが、実際の右余白の位置を知るには便利です。行数・文字数・「下余白調整」ボタンについても同様です。
文字送り・行送りは設定値とその結果設定される値にずれが生じることがあります。テキストボックスに入力したりスピンボタンをクリックしたりした後本当の設定値を知りたければ改めてフォームのどこかをクリックしてください。ずれていた場合はテキストボックスの数値が正しい値に変化します。
これらに関しては説明は不要だと思います。わからないところはWordのHelpを参照してください。
本フォームでも変化幅選択のラジオボタンがあります。2段階の切替ができるので必要に応じて切り替えて調整してください。また、ダブルクリックで単位がmmとptで切り替わるのも他のフォームと同じです。
最後にセクションについて補足しておきたいと思います。ご存知と思いますがWordでは1つの文書で複数のページ設定を使うことができます。A4縦の文書の中にA4横やA3のページを混在させるためのものです。この場合セクション区切りというものを使います。需要があまりないと思うのでちょびっと君にはその機能を設けてはいませんが、メニューバーの「挿入」にある「改ページ」ダイアログボックスを使って区切ることができます。知っておいて損はないと思います。
前置きが長くなりましたが、文書がセクションに分かれている場合、フォーム最下部にセクション選択スピンボタンが表示されます。これをクリックすることにより、次(前)のセクションに簡単に移動できます。通常は1セクションだけで使うと思うし、セクションが1つしかない場合は無意味な機能だし、初心者の方はこのようなものが表示されているとかえってとまどうだろうと思われるので単一セクションの場合は非表示としました。