タブをクリックすることにより、以下の3つのページを切り替えることができます。
「高さと幅」ページ
「罫線」ページ
「表位置」ページ
また、フォームの上部には、どのページでも共通に使えるセル選択のスピンボタンがあります。
なお、2番目の「罫線」のページはVer1.05までは「セル内の配置」となっていました。Ver1.06からその機能は「マージンとパディング」フォームに引っ越しました。
Word2000をお使いの場合、図の左側のものが、それ以外であれば右側のものが表示されます。違いは「準備1」「準備2」ボタンの有無です。使い方が少々むずかしいのでWord2000以外の人は下の説明をよく読んでお使いください。
表の内部を選択してこのフォームを起動すれば、選択したセルの高さと幅が表示されます。複数のセルが選択されているときは、たとえその幅が同じであっても幅の表示は空白になりますのでご注意ください。高さに関しては他のフォームのテキストボックスと同様、選択範囲のセルの高さが共通であればその数値が表示されます。スピンボタン等を使って、セルの高さや幅を変更することができます。なお、ドラッグによる操作では他の罫線の位置はかわりませんが、本フォームで操作すると対象セルから右または下の罫線がそのままずれる形になります。
高さや幅とは直接関係有りませんが、最下部の「マージンとパディング」ボタンをクリックすると「マージンとパディング」フォームが表示されます。Ver1.05までは2番目のタブにあった「セル内の配置」の機能を拡張したものです。詳しくはこちらをご参照ください。
テキストボックス、スピンボタン、「合」ボタンの操作は「文字と段落」フォームの各ページのボタンの使い方とおおむね共通していますが、微妙に違うものもあります。テキストボックスのダブルクリックに関しては、このフォーム中のテキストボックスすべてについて、「mm」と「pt」を交替します。
高さの変更は特にとまどうことは多くないと思います。
ただし、縦方向に結合されたセルが選択されているときは注意が必要です。そのようなセルがひとつだけ選択されている場合、基本的には、高さの表示は空白になるし、スピンボタン等の操作は無効になります。しかし、同じ高さの行を結合したセルであった場合、表示は元の1個ずつのセルの高さとなります。スピンボタンの操作でも、結合されたセルに属するすべての行が同じように伸縮する形になります。
なお、複数のセルが選択されていて、その中に縦に結合されたセルがあった場合、結合セルのことは配慮されません。
「合」ボタンではテキストボックスのセルの高さの数値と、コンボボックスに表示されている高さのルールが選択セルに適用されます。ただし、「自動」のセルの内容が表示されている場合そのとおりになるわけではありません。テキストボックスが空白であるので、複数選択の先頭のセルの高さ及びルールに統一されます。
「合」ボタンの操作以外、1つのセルしか操作できません。スピンボタンの操作やテキストボックスでの入力では、複数のセルが選ばれている場合、先頭のセルだけが選択され、そのセルの操作しかできなくなります。
横方向に連結されたセルが無い場合、まったく問題なく操作できます。また、それが存在する場合であっても、スピンボタンの操作をするときに最初の1クリック目の操作だけ多少時間がかかることがあるといった程度です。
ごくまれに操作が実際のセル幅に反映されないときがあるかもしれません。原因の例として、表がある行を境にずれてしまっている場合があります。その場合、ずれた行のところで段区切りを挿入し、2つの表にしてから列の幅をそろえて元に戻すとうまくいくことがあります。それでもうまくいかない場合、原因となる行や列が特定できるのであれば、一度削除してしまって新たに挿入するとよいでしょう。また、それも困難であれば新たに表を作り直すのも一手です。このフォームを使えば元の表と全く々ものを作り直すのは、簡単とはいえないまでも困難ではありません。
「合」ボタンの操作は複数のセルに対して行うことができます。スピンボタンによるセルの選択は複数セルに対応していないので、セルを直接ドラッグして選択してください。なお、選択セルの範囲が複数の行にまたがる場合、幅を設定する対象は1行目のセルに限られます。
ただし、セルの結合が複雑な場合、確実に動作する保証はできません。
「列の幅を固定する」チェックボックスは特に注意する必要は無いと思いますが、これにチェックが入っていない場合、セル内の文字列が連続した英数字である場合や、縦書きの場合、自動調整によりフォームの操作が反映されないことがあるので、このチェックボックスにチェックを入れておくことをお勧めします。
「合」ボタンの操作以外、1つのセルしか操作できません。スピンボタンの操作やテキストボックスでの入力では、複数のセルが選ばれている場合、先頭のセルだけが選択され、そのセルの操作しかできなくなります。
横方向に連結されたセルが表の中に含まれていなければ問題なく機能するはずです。しかし、横連結のセルがあるときは少々難しくなります。大半の場合、「準備1」、「準備2」の2つのボタンを使わないとセル幅は変化しません。操作してセル幅に変化がなければ、「準備1」、「準備2」を続けてクリックしてください。少し間を置く必要があります。その後でスピンボタンのクリックまたはテキストボックスへの入力をするとセル幅が変化するはずです。成功しなければ何度か繰り返して操作してください。一度成功すれば、選択セルを変更しない限り、準備ボタンの操作をする必要はありません。
「準備1」ボタンを使うと選択されたセルの幅が僅かですが広がります。このままフォームを終了すると幅が広がったままになりますので、必ず一連の操作(→「準備2」→スピンボタン or テキストボックス入力 or 「合」ボタン) を行ってください。
スピンボタンの操作は、チェックボックス「列の幅を固定する」がチェックされている場合とそうでない場合とで使い勝手がかなり違います。
「列の幅を固定する」のときは、スピンボタンを操作してもすぐには列幅が変更されません。しばらく間を置いてからおもむろに変化します。また、その動作は一回一回の操作が順々に反映されているものではなく、それまで何度もクリックして数値が変化した結果が一気に反映されます。慣れるまでにしばらくかかるでしょう。しかも、テキストボックスには列幅の数値がすぐには反映されないため、正しい列幅を確認したい場合は、操作して列幅が変更されたら、その後フォームのクリック等により更新してやる必要があります。つまり、列幅の変更時には、「列の幅を固定する」のチェックをはずしておいたほうが都合が良いのです。
しかし、このチェックをはずすと、(つまり列の幅を自動調整するという設定にすると、) 表の右端が余白にかかったとき他の列の幅が変化してしまいます。また、セルの文字列が連続した英数字の場合やセルが縦書きの場合、文字列によってセルの幅が広げられてしまい、フォームの操作による調整ができません。このような場合はチェックを入れておいたほうがましでしょう。
しかし、それよりも、
・テーブルの幅が余白にかからないようにすること
・できるだけセルに字を書かないでおくこと
の2点を守って、「列の幅を固定する」のチェックをはずしたままで調整することをお勧めします。
調整が終了してから「列の幅を固定する」にチェックを入れればセル幅が勝手に変わることはありません。
「合」ボタンの操作は複数のセルに対して行うことができます。行が複数にわたる場合は2行目以降のセル幅は無視されます。「準備1」、「準備2」、「合」ボタンの順でクリックする必要があります。ただし、セルの結合が複雑な場合、確実に動作する保証はできません。
罫線もWord本来の機能でコントロールしにくい書式のひとつです。線種と太さを選択した上で簡単にドラッグして引くことができますが、その先のセルのサイズが小さい場合勝手に延長されたりします。また、以前に引いた罫線と同じものを別の場所に引こうと思っても、自動的に同じものを選択する手段はありません。自分で調べて手動で選択するしかないでしょう。しかも太さを目分量で判断するのは難しいことです。特に細いものは拡大しないと区別はつきません。ダイアログボックスを使う場合は多少コントロールしやすくなりますが、操作性はかなり落ちますし、以前設定した書式がコンボボックス等に反映されているとは限りません。そこで、この辺りの不便さを解消しようと考えてちょびっと君に罫線制御の機能を付けてみました。必ずしもわかりやすい操作性とは言えないと思うし、「線種とページ罫線と網がけの設定」ダイアログボックスに慣れた人にとってはかえって使いづらいものになっているかもしれませんが、こちらも慣れればそれなりに使いやすくなるはずです。少なくとも最初に書いた不都合は解決しています。
表中のセルを選択して本ページに切り替える、またはこのページが出ているときにフォームのなにもない部分をクリックすると「境界選択」で選んでいる境界の罫線の線種、太さ、色が表示されます。複数のセルを選択することも可能です。該当の罫線が各セルで違っている場合は非表示となります。「境界選択」を選択しなおせば選択しなおした罫線の情報が表示されます。なお、色に関しては白と非表示の区別がつきにくいのでご注意ください。
「線種」「太さ」「色」の各書式のスピンボタンをクリックすると「境界選択」で選択されている境界の罫線のそれぞれがの設定値が順に変わります。線種は「なし」を含めて23種類に変化します。これ以外に「インセット」「アウトセット」という線種がありますが、Web形式の表だけに用いる書式なのでここではサポートしません。Web形式の表の場合表示だけはできます。しかしこの場合スピンボタン等を操作すると変になりますのでご注意ください。太さは線種によって選択できる値が違いますがスピンボタンをクリックすると順に太く(細く)なります。「色」は「自動」を含め予め用意されている17種類の色に変化します。それ以外の色にすることは残念ながら今のところできません。また、この17種類以外の色(ユーザーが作成した色やテーマの色)が設定されたいた場合はこのスピンボタンで変化させることはできません。
複数のセルを選択して操作することもできますがセルの背景が反転表示されてしまうので罫線が見難くなり、ほとんど使えなくなります。一方ただ1つのセルを選択して操作すると選択範囲がセル全体であってもカーソルだけに変化し、反転表示は解除されます。この状態でスピンボタンで調整した後「合」ボタン「周囲に設定」ボタン「格子」ボタン又は「他の境界に設定」で書式をコピーするのが上手なやり方であろうと思います。
スピンボタンはの3つの書式全てに付いていますが「合」ボタンは1つしかありません。つまり、3種類の書式をばらばらに「合」ボタンで設定することはできません。しかし、この3つの罫線の書式をセットにして他のセルにコピーすることができます。色はスピンボタンで設定できない色であっても問題ありません。基本的には「境界選択」で選択されている境界の罫線をコピーするのに使います。他の境界の罫線をコピーするには「他の境界に設定」を使います。線種・太さ・色が表示されている場合は選択セルの該当境界にそれと同じ罫線が設定されます。選択セルのそれぞれで罫線が異なるため表示されていない場合は選択セルのうち左上隅のものの該当境界の罫線がコピーされます。但し、「境界選択」が「内部 横」「内部 縦」の場合はそれぞれ左上隅のセルの下と右の罫線がコピーされます。
選択セルの周囲や内部の全てに同じ罫線を設定したい場合は「周囲に設定」「内部に設定」ボタンを使います。対象が表全体とは限らないことにご注意ください。「内部に設定」をクリックした場合「境界選択」が「内部 横」に変化します。また、「周囲に設定」をクリックした場合「境界選択」上下左右以外であれば「上」に変化します。これにより、2つのボタンを連続してクリックすることにより周囲と内部の両方に設定できるようになっています。なお、「境界選択」が「内部」になっていると次の操作ができ難いので「内部」「周囲」の順に操作するほうが便利でしょう。また、「他の境界に設定」コンボボックスを選択することにより、表示されている罫線が選択した境界に設定されます。複数セルが選択されているため空白表示になっている場合は「合」ボタンと同様選択セルのうちの左上隅のものの該当境界の罫線がコピーされます。
このページでは表の位置を調整することができます。選択領域が表中にある場合、その表の位置を操作できるわけですが、どのセルが選択されていてもかまいません。複数のセルが選択されていると動作が遅くなるので、自動的に選択範囲を一つのセルに変更するようにしましたが、セルがどこにあっても問題ありません。
ご存知とは思いますが、表は水平方向だけ決められるモードと垂直方向にも自由に配置できるモードがあります。本フォームでは「文字列の折り返し」のチェックボックスで切り替えることができます。
「上端」のテキストボックスは空白になり、スピンボタン等の操作は無効になります。「左端」のテキストボックスには選択されている表の左端位置の数値が表示されます。ただし、この位置は表のボーダーの位置ではなく、1番目のセルの文字列の開始位置になります。「罫線(A)」−「表のプロパティー(R)」で確認できる数値がこれなので、右に習うことにしました。
「左端」のテキストボックスの下のコンボボックスのうち、右のものは操作が無効になります。一方、左のものには「左」「中央」「右」の3つの選択肢が表示されます。数値が有効になるのは「左」の場合だけです。「右」を選択すると表が右揃えになりますが、各行の左端のセルの文字列の位置が異なる場合、表がずれることになります。そのようなときは、コンボボックスの「左」を選択して位置を数値で調整するか、本フォームの「セル内の配置」ページを使って、「左」の数値を統一してください。
表の左端を -1.5pt 〜 -0.5pt (約 -0.5mm 〜 -0.2mm) の範囲に設定する場合、設定することは普通にできますが、この後フォームのクリック等でテキストボックスを更新すると、数値が表示できなくなります。それに起因して動作が不自然になる場合がありますのでご了承ください。
すべてのテキストボックスとスピンボタン、コンボボックスが有効になります。テキストボックスとスピンボタンに関しては説明はいらないでしょう。テキストボックスの下のコンボボックスは左側のものが配置に関する選択肢、右側のものは、基準となる場所に関する選択肢です。「左端」のコンボボックスは「文字列の折り返し」なしのときより、選択肢が増えます。「内側」、「外側」は遇数ページと奇数ページで配置をかえる場合に使います。
基準のコンボボックスを切り替える場合、テキストボックスの表示はそのままで、実際の配置が変化しますのでご注意ください。配置をそのままにして、表示を変更するようにしたかったのですが、残念ながらそうはできませんでした。
操作対象のセルを変更するのは文書の上で直接クリックして切り替えることもできますが、フォームについているスピンボタンを用いると便利です。左端の小ぶりなボタンで文書内の表を切り替えることができます。その右の大き目のボタン2つがそれぞれ縦方向、横方向のセルの移動をするボタンです。
「文字と段落」フォームの「選択範囲変更」のスピンボタンと役割が似ていますが、こちらのスピンボタンの操作では常に1つだけのセルを選択します。「更新する」のチェックボックスをチェックすると、この操作によりフォームのテキストボックスの表示が更新されます。普通はONにしておくほうが便利だと思います。一方、チェックボをはずすと選択セルを移動しても前のセルの数値が残ります。「合」ボタンを使いたい場合、この設定が役に立ちます。
複数のセルを選択したい場合がありますが、このスピンボタンではできません。直接ドラッグして選択してください。あるいは「表と段落」フォームを立ち上げておいて、そちらで選択するのも一手です。