特にくわしく使い方を読まなくても、さわっているうちに使い方が理解できると思います。例外的にWord2000以外の表のセル幅の変更に関してだけはヘルプを読まないとわかりにくいのではないかと思います。あとはそれほど難しくありません。
ポイントは、
・書式設定の対象としたい部分を選択しておくこと
・スピンボタンの操作で微動ができる
・その変化幅はオプションボタンで3段階に切り替えられる
・テキストボックスでは直接入力できる
・「合」ボタンでテキストボックスの数値に設定できる
といったところですが、これらに関してはこの文章を読まなくても触るだけで理解するでしょう。
わかりにくい部分として
・テキストボックスの大部分はダブルクリックにより単位を切り替えられる
・テキストボックスが空白になっているとき「合」ボタンを使うと複数選択の先頭のものの書式に統一される
というところです。知っておいてください。
「ちょびっとくん」及び「ちょびっとくん図形関連」の2つのツールバーがあります。
Word2007の場合は「アドイン」選択で表示されるリボンに3つのツールバーのボタンがまとめて表示されます。
文字のサイズやたて横の比率、間隔、改行の間隔、インデント等、「書式(S)」の「フォント(F)」及び「段落(P)」で表示できるダイアログボックスの機能を提供します。また、ダイアログボックス「タブとリーダー(T)」に対応する機能もあります。
均等割付の設定ができます。書式設定ツールバーでは行の均等割付か文字範囲の均等割付か区別しづらい面があります。選択範囲がマウスのドラッグの後自動的に調整されてしまうのも問題です。特にWord2002になって使い勝手が非常に悪くなってしまったと作者は感じておりますがいかがでしょうか?
このフォームを使えば改行マークまで選択されていても行の均等割付になることはないし、自動調整された選択範囲を簡単に治すことができます。作業が圧倒的に快適になることいいきってもよいと思います。
Wordで表のセルのサイズをきちんと調整するのは難しいものです。もし2つの表を作ってそのセルのサイズを別々に調整した場合、2つとも同じにすることは不可能でしょう。たとえそのような必要がなくてもドラッグによる操作は意外と難しいものです。このフォームの機能を使えば表のセルの高さや幅のサイズを数値を確認しながら変更できます。表の位置もドラッグでは操作しづらいですが、このフォームで簡単に調整できます。
図形やテキストボックス、ファイルから挿入した図等、いわゆる描画オブジェクトの位置やサイズを調整できます。ものによっては角度も調整できます。
主に複数の描画オブジェクトを一度に選択する場合に用います。「描画オブジェクト拡縮」フォームと組み合わせて使っても便利ですが、むしろ、複数のオブジェクトの「グループ化」の場面で重宝すると思います。
ページ設定のうち、文字送り、行送り、余白、ヘッダーフッターの位置など、数値で設定するものを調整できます。(用紙サイズだけは対象外です)
箇条書きと段落番号はWordの元々の機能(「箇条書きと段落番号」ダイアログボックス)で制御するのは非常に難しいものです。直感的に使えるといったレベルにまでは達していないと思いますが、なんとか簡便に設定できるようにならないかと苦心しました。Wordの機能で設定するに比べて格段に簡単で、また幅広い設定が出来ます。本来の機能では実現できないことができてしまう所が少々問題かもしれませんが。
箇条書きの行頭文字や段落番号の種類(1,2,3、ア,イ,ウ等)の切替が簡単に出来るほか、番号とテキストの間の扱い(なし、半角空白、タブ)の選択やレベル制御等もできます。番号やテキストの開始位置はもちろん微調整ができます。なお、テキストボックスのダブルクリックに「pt⇔mm切替」以外の機能を持たせたものがあるので、ヘルプを全て読まない人はいろいろ試してみてください。
表境界と外側の文字の間の距離、セルの境界と内部の文字の間の距離を調整するものです。ツールバーにはボタンを設けていませんが「表サイズ変更」フォームの「マージンとパディング」ボタンより呼び出すことができます。
「ちょびっとくん」ツールバーのボタンにわりあてられていて、空白や改行など特殊な文字を挿入する機能です。
Wordではキーボードを使って行頭に空白やタブを挿入しようとすると、文字としての空白やタブ記号が挿入されるのではなく、インデントの変更となってしまいます。また、表の中でタブ文字を使いたい時キーボードのタブキーを押すと、セルの選択が移動するだけでタブ文字は挿入されません。
そこで、キーボードによらずに空白やタブを挿入する機能をつけてみました。
全角スペース、半角スペース、タブ、改ページ、段区切り、「文字列の折り返しの区切り」が挿入できます。
特に段区切りは、段組をしているときだけでなく、表を2つに分割したり表の前に普通の改行を入れることができますので、本ツールバーのボタンで挿入できることを覚えておいてください。
オブジェクト(図形やテキストボックス等)のコピーを作ることは簡単ですが、その位置をきちんと決めることは難しいものです。繰り返しの模様を作る場合や、名刺やラベルを作る場合など、コピーをすぐ隣に配置する要請はしばしばあるのではないかと思いますがいかがでしょうか?
微調整とは直接関係無いおまけの機能ではありますが、それなりに便利だと思います。
特に描画オブジェクト拡縮フォームと組み合わせると、一般的なミシン目入り名刺カード用の名刺の作成がとても簡単にできます。Wordには「宛名ラベル作成」という機能がありますが、初心者でなくてもわかりにくい機能です。宛名書きはともかく、同じ物を並べて配置する目的には「オブジェクトのコピーを・・・」がはるかに便利です。年賀状ソフトなどの名刺作成機能に比べるとどうかわかりませんが、字や図形の調整が細かくできる分、慣れれば本ツールを使ったほうがよいものが作れるでしょう。
自作のVBAではありませんが、ツールバーの中にあると便利であろうと思われるボタンをツールバー「ちょびっとくん図形関連」に配置してみました。
「図の挿入」はメニューバーから実行できますが、階層が深くてわずらわしいものです。「図(オートシェープ)の書式設定」と「テキストの折り返し」は「図ツールバー」にありますが、オートシェープ等が選択されているときは表示されていない場合が多いと思います。
「前面(背面)へ移動」はショートカットメニューから利用できますが、連続して繰り返し実行する必要があるため、ツールバーに無いと不便だと思います。
そのほかのボタンはユーザーの好みによって取捨選択するとよいでしょう。(方法はこちら)