「文字と段落」フォーム

ツールバーの中の「文字と段落フォーム表示」ボタン

次の4つのページがあります。
「文字」ページ
「段落」ページ
「インデント」ページ
「タブ」ページ
タブをクリックすることにより切り替えることができます。
フォームの最下部には全ページ共通で使える「選択領域変更」のスピンボタンがあります。

「文字」ページ

「文字と段落」フォーム「文字」ページ

文字に関する書式(フォントサイズ、文字の縦横の比率、文字間隔、文字の垂直方向の位置)を調整できます。また、フォント名が表示されます。

文字列を選択してフォームを表示させるとテキストボックスに選択範囲の文字のフォント名のほか各書式の数値が表示されます。選択範囲中の文字がすべて同じ設定ではない場合、テキストボックスにはなにも表示されません

フォームを表示したままでも文書の編集は可能です。ただし、選択範囲を移動させてもフォームのテキストボックスの表示値はそのままです。表示を更新するためにはフォーム上の何も無い空間をクリックしてください。例えば、「変化幅」の上下か、「選択範囲変更」の周囲がよいでしょう。
なお、テキストボックスやスピンボタンを使って書式を変更した場合や、スピンボタンによる調整の変化幅を変更した場合も同様にすべての表示が変更されます。

スピンボタンをクリックすると、選択範囲の文字の対応する書式が変化すると同時に、テキストボックスの数値が増減します。選択範囲を変更してスピンボタンをクリックした場合、テキストボックスの表示が実際の書式の数値と違うことがありますが、スピンボタンによる変化は実際の書式からのスタートとなります。ゆえに小さい文字がいきなり大きくなるといったようなことは通常ありません。

「変化幅」のラジオボタンをクリックすることにより、増減の刻み幅を変えることができます。大きく変化させたい場合は右側のボタン、仕上げ段階で微調整したいのであれば左側のボタンを選択します。
フォント名に関しては数値ではないのでスピンボタンは設けませんでした。

テキストボックスに直接入力することによっても、書式を設定することができます。なお、フォント名が表示されているのはテキストボックスではないので入力はできません

「合」ボタンをクリックすることで、テキストボックスの値を反映させることができます。選択範囲を変えて、同じ数値に設定する必要がある場合に便利です。
もし、テキストボックスが空白(選択範囲中の各文字が同一の書式で無い場合)であれば、選択範囲中最初の文字の書式に統一されます。
「合」ボタンに限り、フォント名にも設けました。他の書式のものと同様の使い方ができます。

他のスピンボタンやラジオボタンと違って、「合」ボタンをクリックした場合、対象となる書式のテキストボックス以外は表示が更新されません。書式のコピーは1種類づつ行われるため、一つ目で他の書式の表示が更新されると不都合であるからです。多少不自然に思われることがあるかもしれませんが、ご了承ください。

「段落」ページ

「文字と段落」フォーム「段落」ページ

段落の改行に関する書式を設定できます。選択行(選択領域かカーソルが存在している行)に設定された改行関係の書式設定の数値が表示されます。
スピンボタン、テキストボックス、「合」ボタン、ラジオボタンの使い方は「文字」タブのときとほぼ同じです。最新の表示に更新したい場合、フォームの空間をクリックするのも同じです。

「行間」のコンボボックスでは改行間隔の種類を設定できます。「段落」ダイアログボックスの「行間」と同じなので説明は要らないと思いますが、文字高の「倍数」のほか、ポイント単位で「固定」する、文字が小さい場合でも「最小値」以下にはしないようにするといった選択肢があります。

チェックボックス「グリッド線にあわせる」では、Wordでは特に設定しない限りチェックがついているのが普通です。しかし、レポート用紙に印刷するような場合をのぞき、罫線にあわせる必要はないはずです。「あわせる」設定の場合、「行間」が、「固定値」の場合は全く問題ありませんが、「倍数」(「1行」等を含む)の場合スピンボタンにより改行幅を変化させる操作がぎくしゃくします。チェックをつけるのに使ってもかまいませんが、作者の意図としてはチェックをはずすための機能です。

「段落前」と「段落後」は行単位とポイント(pt)単位の2種類の設定の仕方があります。0でない場合はテキストボックスには単位をつけて表示されます。スピンボタンをクリックするとその単位で変化させることができます。

0のときは行単位になります。ポイント単位で変化させたい場合、テキストボックスをダブルクリックすることにより、ポイント単位にすることができます。

行単位で0行でないときダブルクリックすると編集中の文書の実際の段落前(後)の間隔を変化させることなくポイント単位にすることができます。逆もできますが、条件によっては文書の間隔が変化する場合がありますのでご注意ください。

「文字の配置」コンボボックスは行内の文字を上下(横書き時)いずれの位置に置くかを決定できます。Wordの操作では、「段落」ダイアログボックスの「体裁」の「文字の配置(A)」にあたります。
各選択肢の効果は自分で操作して確かめてください。ダイアログボックスでは変化が見えにいですが、本フォームで操作するとよくわかると思います。対象となる行に選択範囲を設けて反転部分を作っておくと、その中で文字列の位置が変わるのでさらによくわかります。

「インデント」ページ

「文字と段落」フォーム「インデント」ページ

段落のインデントを設定できます。「インデント」つまり「字下げ」は便利な機能ですが少しわかりにくいのでWord初心者は意識して使っている人は少ないでしょうが、このフォームを操作して変化を確かめてください。

「1行目」のインデントは正の数値であれば「字下げ」、負の数値なら「ぶら下げ」(箇条書きや行番号がつく場合に現れる形)となります。左インデントと1行目のインデントは関係しあっていて複雑なので、説明は控えさせてください。しかし、詳しく知らなくてもスピンボタンやテキストボックスを操作してみれば感覚でわかるはずです。

「段落」タブの「改行前」「改行後」と同様、テキストボックスのダブルクリックで単位を変化させることができます。ただし、こちらは「字」→「mm」→「pt」→「字」の順に変化します。ご存知とは思いますが、文字単位の場合とそうでない場合ではインデントの動作が異なります。文字単位の場合、インデントはページ設定の「フォントの設定(F)」「字送り(I)」に依存(1行目のインデントに限り、先頭の文字のサイズに依存)しますが、文字単位でなければ固定となります。

「mm」→「pt」は単にテキストボックスの表示が変化するだけです。「字」→「mm」では実際のインデントが変わる心配はありませんが、「pt」→「字」の変化では条件によってはインデントが変化する可能性がありますのでご注意ください。
また、「1行目のインデント」が負(ぶら下げインデント)の場合、「字」とpt系の交替ができないことがあります。ご承知おきください。

Wordの「段落」ダイアログボックスには無い機能ですが、便利だと思うので2つのチェックボックスを設けてみました。

「右インデントを左と同じにする」にチェックすると左インデントの操作だけで右も同じインデントが設定されます。中央揃えにしている場合に便利かと思われます。

「タブ連動」はもっと便利な機能です。これをチェックしておくとタブ位置を設定している場合、左インデントといっしょにすべてのタブ位置が移動します。ただし、パワーの足りないマシンの場合、設定されているタブが多いと動作が重たくなるかもしれません。また、選択範囲を変えて、直接スピンボタンを操作すると、前のタブ設定が新しい選択範囲に写ってしまうことがあります。選択範囲を変えた場合はタブ連動のチェックボックスを入れなおすのが間違いありませんが、フォームの空間をクリックするか、ページを切り替えるなどによっても同様の効果が期待できます。いずれにせよ注意して使用してください。

「タブ」ページ

「文字と段落」フォーム「タブ」ページ

「タブとリーダー」ダイアログボックス(「書式(O)」−「タブとリーダー(T)」)で設定できる書式を扱います。これも初心者にはなじみの薄い機能でしょうが、文書の整形には強力な味方になる機能です。水平ルーラーをドラッグすることによりすばやく操作できますが、微妙に調整することは困難で、ダイアログボックスを使った編集もめんどうなものです。しかし、このフォームを使えば手軽にかつ正確に操作できます。ただし、他のフォームやページと使い方の異なる部分があるのでご注意ください。

選択した行にタブが設定されている場合は1番目のタブの位置と「属性」と「リーダー」が表示されます。タブ設定が2つ以上の場合は「タブインデックス」のスピンボタンで切り替えることができます。なお、テキストボックスの直接入力で切り替えることはできません。

タブが設定されていない場合は各テキストボックスとコンボボックスには何も表示されません。スピンボタンをクリックしても何も表示されません。

タブインデックスが表示されているときスピンボタンをクリックするとタブ位置が増減します。選択行にタブ文字とそれに続く文字列が含まれている場合は、クリックするごとに文字列が移動するので、最適位置を直接確認しながら調整できます。また、条件がよければ水平ルーラーのタブ記号も移動します。

ただし、段落が複数行にまたがるときはスムーズに移動しません。フォームをはずして文書をクリックし、文書編集できる状態にしたときに初めて反映されるようです。複数行にまたがる文書にタブ設定する必要がある場合は、先に1行だけ書いてから調整して、2行目以降を書き込むか、他の行でタブ設定を調整してから、コピー貼り付け(本フォームの機能です)するかしてください。

タブ位置をテキストボックスで直接入力することも可能です。

「属性」や「リーダー」はコンボボックスで選択しなおすことができます。選択肢はここで説明するより実際切り替えてみて確認すれば一目瞭然でしょう。

「挿入」ボタンであらたなタブを挿入できます。位置は「タブインデックス」で表示されたタブの右になります。1番目のタブより左に挿入したければスピンボタンの下側をクリックして、テキストボックスを空白の表示にしてから「挿入」すればよいです。
挿入されるタブの属性とリーダーは「左揃え」と「なし」です。必要ならコンボボックスを使って切り替えてください。

「削除」ボタンを使うと表示されているインデックスのタブが削除されます。

他の行のタブ設定とおなじものを設定したい場合は「コピー」ボタンと「貼付」ボタンを使います。Wordの編集と要領が同じなので説明はいらないですね。

「クリア」ボタンでは選択行に設定されたタブがすべて削除されます。

「合」ボタンは選択行の先頭に設定されたタブ設定を全選択行に設定します。て他のフォームでテキストボックスが空白の時の「合」ボタンの効果と同じになります。ここの「合」ボタンはテキストボックスの表示とは無関係です。

タブインデックスを1以上にできない場合について

実際はタブを挿入しているはずなのに、ちょびっと君「文字と段落」フォームではタブインデックスが空白のまま数値を上げることができず、結果、タブ位置の調整はできないという場合があるようです。これは文書自体に何らかの異常がある場合と考えられるのですが、Ver1.02までのものではこの現象に絡んですべての動作がエラーとなり、フォントやインデントの調整もできなくなるという障害が起きていました。Ver1.03の修正により、この問題をクリアしました。しかし、タブ位置に関してはどうしようもありませんでした。このような文書においてはちょびっと君でタブ位置を操作することは諦めてください。

「選択範囲変更」のスピンボタン

「文字と段落」フォーム「選択範囲変更」のスピンボタン

Wordではドラッグによる選択が自動的に単語単位で修正されてしまうことがあり、コントロールするために作ったのですが、オプションの設定により自動修正を無効にできるので、それを設定すれば使う必要がないかもしれません。
しかし、開始位置と終了位置のどちらからも拡張、縮小ができるという便利さもあります。

4つのスピンボタンを用いることにより、選択範囲の開始位置と終了位置を上下及び左右の方向に変化させることができます。フォームの最下部にあってどのページからでも利用できます。

縦書きだとスピンボタンの役割が自然な形で交代します。

文字列と垂直の方向に調整する場合は行全体が選択されるようになります。

選択範囲を移動しても各テキストボックスに表示される数値は新しい選択範囲のものにはなりません。表示を更新すると「合」ボタンを使った書式のコピーに都合が悪くなるためです。ご注意ください。

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