You Can Do It!ドキュメント

最終更新日:2009年12月23日

You Can Do It!とは何か

You Can Do It!はランチャー型自己管理ソフトウェアです。あなたの行動に「○日(○時間)に△回まで」という制限を加えます。

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何ができるのか

You Can Do It!はあなたの行動に「○日(○時間)に△回まで」という制限(例えば、ニコニコ動画を見るのは「3日に1回まで」)を加え、以下のような情報を正確に管理します。

そのためあなたが「もう〜日経ったっけ?」「最後に〜〜したのいつだっけ?」といった疑問に煩わされることはありません。また「まだ〜日経ってないかもしれないけど、今日は特別!」といった誘惑に流されたりすることも許しません。

You Can Do It!は同時にランチャーの機能を果たすため、特にWebサイトを見たりプログラムを起動したりする行為を、そのスピードや操作性を損なうことなく制限することが出来ます。

基本的な使い方

1.制限の内容を決める

まず何を制限するのか決めます。ついついやり過ぎてしまうもの、ついつい見過ぎてしまうもの、ついつい食べ過ぎてしまうもの等があればそれを制限するのがよいでしょう。ここでは例としてニコニコ動画を見ることを制限することにします。

制限の対象を決めたら、それを「○日(○時間)に△回まで」に制限するか決めます。今の習慣から考えて厳しすぎる制限は守り続けるのが難しいかもしれません。これなら続けられるはずだと思えるくらいに留めておくのがよいでしょう。少しの間続けてみて余裕があるようならその時点でより厳しくすることも可能です。ここでは3日に1回までとします。

2.制限を追加する

You Can Do It!を起動します。制限を追加するには、「編集(E)」をクリックし、「新しい制限の追加(N)...」をクリックします。

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新しい制限の追加ウィンドウが表示されます。制限の対象は他の制限と重複してはいけません。リンク先の入力は必須ではありません。リンク先にURLを入力すれば実行時にそのURLを自動的に開きます。リンク先にファイルまたはフォルダのパスを入力すれば実行時にそのファイルまたはフォルダを自動的に開きます。計算を開始する日時は条件の計算の基準となるものです。現在より後の日時を入力した場合は、その日時に到達した時点で残り回数が増えます。現在より前の日時を入力した場合は、その日時から現在までの間の残り回数の増加分を自動的に計算します。

ここでは制限の対象にニコニコ動画、リンク先にhttp://www.nicovideo.jp/、条件に3日に1回までと入力します。計算を開始する日時にはもともと現在の日時が入力されていますが、きりのいい時間にするために今日(仮に2009年12月23日とします)の00時00分(現在より前)と入力することにします。入力を終えたら「OK」をクリックします。

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制限が追加されました。次に残り回数が増加する日時がちょうど計算を開始する日時から3日後になり、その分残り回数が1になっています。

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もし仮に計算を開始する日時に2009年12月24日00時00分(現在より後)と入力していたならば、この画面は次のようになります。

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次に残り回数が増加する日時を迎えた場合は、「△回」分だけ残り回数が増加し、次に残り回数が増加する日時が「○日(○時間)」分先になります。こうして「○日(○時間)に△回」分残り回数が増えることになります。ここではニコニコ動画を見ることができる残り回数が3日ごとに1回分増えることになります。

3.制限された行為を実行する

制限された行為はYou Can Do It!を通してのみ実行することができることにしましょう。そう決めないとYou Can Do It!を使う意味がありません。

制限された行為を実行するには幾つかの方法があります。ひとつは表をダブルクリックする方法です。ここでは先程追加したニコニコ動画への制限をダブルクリックします。

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リンク先がURLの場合はブラウザでそのURLが開かれます。リンク先がファイルやフォルダの場合はそれらが開かれます。リンク先が空欄の場合は何も開かれません。ここではブラウザでニコニコ動画が開かれます。

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制限された行為を実行すると残り回数が1回分減ります。残り回数が0の場合は実行できません。

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You Can Do It!はデフォルトの設定では最小化時にタスクトレイに隠れるようになっています。タスクトレイのアイコンをダブルクリックすることでウィンドウが現れます。

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タスクトレイのアイコンをクリックすると制限の対象のうち現在実行可能なものだけが表示されます。()内の数字は残り回数を表します。それをクリックすることで実行することができます。この方法がスマートでおすすめです。

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リンク先を入力していない場合は、実行してもただ残り回数が減るだけで、一見意味が無いように見えるかもしれません。実はそれに意味を与えるのはあなた自身です。例えば漫画を読むことを「3日に1回まで」制限する場合は、You Can Do It!でその実行を行った場合のみ漫画を読むことができるということにすればよいのです。

4.制限を変更する

残り回数が溜まってしまって一向に減らないようであれば、制限が緩すぎるのかもしれません。より厳しくすることを考えましょう。逆に制限をどうしても守れそうにない、もしくは守らない方がいい、という場合は制限を甘くすることも考えられます。

制限を変更するには、表を右クリックして「制限の変更(E)...」をクリックします。

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入力する内容は新たに制限を追加する場合とほとんど変わりません。次に残り回数が増加する日時は現在より後でなければなりません。「残り回数をリセットする」をチェックした場合は残り回数を0に変更します。入力を終えたら「OK」をクリックします。

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なお残り回数を直接入力する機能や増やす機能はありません。

5.You Can Do It!をPCに常駐させる

You Can Do It!はPCに常駐させなくても使うことができますが、常駐させることでタイムリーに残り回数を計算することが可能になり、またランチャーとしての機能も最大限発揮できます。。使用感が快適かどうかは続けられるかどうか、すなわち制限を守れるかどうかに大きく影響すると思われるので、常駐させることをおすすめします。

You Can Do It!をPCに常駐させるには、「ツール(T)」をクリックし、「オプション(O)」をクリックします。

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オプションウィンドウが表示されます。You Can Do It!をPCに常駐させるには「Windows起動時にYou Can Do It!を起動する」をチェックします。ウィンドウが表示されたままになるのが嫌であれば「最小化時にタスクトレイに隠れる」(デフォルトでチェックされています)「タスクトレイに隠れた状態で起動する」の2つをチェックすることをお勧めします。入力を終えたら「OK」をクリックします。

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「Windows起動時にYou Can Do It!を起動する」がチェックされた場合、スタートアップフォルダにYou Can Do It!のショートカットが作成されます。チェックを外せばショートカットは削除されます。

活用例

あなたのお気に入りに、特にそうしなければならない理由もないのに暇さえあれば見てしまうサイトはありませんか?それをYou Can Do It!で制限して、お気に入りから削除してしまいましょう。同様についつい起動してしまうゲーム等があれば、それもYou Can Do It!で制限しましょう。

こうして生まれた余分な時間をどう使うかはあなたの自由です。もしまた別のつまらない何かでその時間を浪費してしまうのなら、それもYou Can Do It!で制限しましょう。時間を有効に使えるようになるまでそれを繰り返せばよいのです。

もし何もすることがなくて手持ち無沙汰になってしまったら、制限することの他に「するべきこと」を制限の対象として追加してしまうのも1つの手です。暇で暇でしょうがなくYou Can Do It!をクリックした時にその「するべきこと」が表示されていれば、少しはやる気も起きるかもしれません。