『YZI医薬品マスター管理システム』使用法

テキスト ボックス: 〜目次〜

[はじめに]
[できること]
[使用環境]
[インストール手順]
[利用著作権物について]
[使用方法]
<起動>
<メインメニュー>
<初期設定の入力>
<各種マスターインポート>
<採用医薬品マスターの登録>
<採用医薬品マスターの一覧を見る>
<採用医薬品リストの出力>
<薬価収載外品目リストの表示>
<棚番の入力>
<薬剤鑑定>
[問い合わせ先]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[はじめに]

『YZI医薬品マスター管理システム』は無償提供されている医薬品標準マスターを利用した医薬品管理支援システムです。

医薬品標準マスターを利用する利点は、情報源が信頼できること、定期的に更新されるので常に新しいデータを利用できること、

標準化されているので後に利用価値が広がること。そして何より無償提供されているのでランニングコストが掛からないことです。

 

さらに、おまけ的機能として医薬品リストや薬剤鑑定機能、棚番設定機能を付けました。

利用の仕方は皆さん次第。薬学生さんも、病院実習先で医薬品整理に使えると思いますよ。

 

まずはデモ・モードでお試し下さい。デモ・モードでは採用医薬品登録数に制限があるのみで、全ての機能を“通常版モード”と同様に使用することができます。

デモ・モードの試用で納得された場合、“通常版”の導入をご検討下さい。

 

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[できること]

○採用医薬品の管理

○採用医薬品のリスト出力

○採用医薬品の棚番管理

○薬剤鑑定書の作成

○他のYZIシリーズとの連携をおこなうための医薬品マスターデーター管理

 

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[使用環境]

バージョン: Ver1.01

 

OSMicrooftoAccess2000以上)が稼動するWindowsマシン

 

使用アプリケーションMicrooft Access 2000以上(Access2000,2003,2007で動作確認。Accessが起動すれば動作すると思います。)

 

CPU:Accessが稼動する環境のCPUが必要です。データが多く重いので、古いものだとストレスがあります。

 

ハードディスク:データー量にもよりますが、空き容量として50MB以上は必要。

 

通信環境:インターネット環境は必須。医薬品データをダウンロードするため(ブロードバンド環境を推奨)。

 

画面解像度:1024×768ピクセルで開発しています。

 

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[インストール・アンインストール手順]

圧縮ファイル『YZI_Systems.zip』を解凍ソフトで、任意の場所に解凍して下さい。

『YZI_Systems』フォルダ内に『ReadMe.txt』、『YZI医薬品マスター管理システムVer101.mdb』、『YZI基本データ.mdb』、『Photo』フォルダ、『Data』フォルダ及び『マニュアル』フォルダが解凍されます。

『YZI医薬品マスター管理システムVer101.mdb』がアプリケーションファイルになっておりダブルクリックで起動します。

注)『YZI医薬品マスター管理システムVer101.mdb』、『Data』フォルダ、『Photo』フォルダ及び『YZI基本データ.mdb』フォルダは同じフォルダ内(同じディレクトリー)に収めてください。又、『Data』フォルダ内には『Y.CSV』、『MEDIS.TXT』が必要です。

 

アンインストールはフォルダごと削除するだけです(レジストリへの書き込み等はしていません。)。

 

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利用著作権物について

このアプリケーションで利用している標準マスター類は、ダウンロードを自由に行うことができますが、著作権は各管理団体にあります。『YZI医薬品マスター管理システム』において、各標準マスターを再編成して利用していますが、再編成したものを二次転配布をしない様にご協力願います。もし行う場合は、各団体へ許可を得て下さい。著作権の侵害や各団体の標準化の妨げになる可能性があります。

 

○医療情報システム開発センターMEDIS)の標準医薬品マスター

自由にダウンロード利用可(無償)。ただし著作権は医療情報システム開発センターにあり。

 

○社会保険診療報酬支払基金診療報酬情報提供サービスセンターの標準医薬品マスター

自由にダウンロード利用可(無償)。ただし著作権は社会保険診療報酬支払基金にあり。

 

総務省 日本標準商品分類JSCC

医薬品分類(中分類87)のみ利用(システム内組み込み済み。平成26月改訂版)。

 

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[使用方法]

 

<起動>

 初めて起動する前に、Accessでマクロを実行できる環境にする必要があります。

 Accessのバージョンが上がるほどセキュリティが強化されていて、YZI医薬品マスター管理システム』の起動時にブロックされてしまいます。Access2000では問題なく起動すると思いますが、以降のバージョンでは起動する度に『信頼して起動するか?』等、尋ねてきます。“信頼する”にすると起動することができます。起動毎に出るアラートを出ないようにするには、Accessだけ単体で起動させ(YZI医薬品マスター管理システム』から起動させると、ツールバーが表示されません)、セキュリティレベルを“低”にします。しかしこの場合、Access自体のセキュリティレベルを下げるので、悪質なファイル起動によるウイルス感染のリスクが大きくなります。又、Access2007では、YZI_Systems』フォルダを“信頼できる場所”に指定することでセキュリティレベルを低下させずに使用することができます。詳しくは各Accessバージョンのヘルプを参照して下さい(“セキュリティレベル”でヘルプを検索してみて下さい。)。

 

起動するには『YZI医薬品マスター管理システムVer101.mdb』ファイルをダブルクリックします。

起動時にファイルを読み込むので、『YZI医薬品マスター管理システムVer101.mdb』、『Data』フォルダ(同フォルダ内には『Y.CSV』、『MEDIS.TXT』が必要です。)、『Photo』フォルダ及び『YZI基本データ.mdb』、は同じフォルダ内(同じディレクトリー)に収めてあることが必要です。

 

初回の起動時のみ“セキュリティ設定”が行われます。この“セキュリティ設定”がされると、他のPCからの起動ができなくなります。

 

次に、“アプリケーションパスワード”の入力をします。“デモ・モード”で使用する場合は、何もせずOKをクリックして下さい。“通常版モード”にするには、Vectorより入手したパスワードを入力する必要があります。パスワードが合致すれば、以後のパスワード入力要求は行われません。

 

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<メインメニュー>  

図1.メインメニュー

 

起動すると表示される{メインメニュー}はそれぞれの機能へアクセスするための画面です(図1参照)。

各ボタンの機能は以下の通りです。

 

採用医薬品マスター登録ボタン(図1-@)

採用医薬品マスターの編集を行います。採用医薬品リストの出力や、薬価削除医薬品の編集等をします。

 

棚番入力ボタン(図1-A)

採用医薬品の配置場所(以後、棚番)を入力します。棚番は採用医薬品リストにも反映されるので夜間・休日等、薬剤師の当直体制の無い施設においては他スタッフへの所在場所を提供するツールになります。棚卸し時の記入表も出力できるので、計上する時間を合理化することが出来ます。

 

【薬剤鑑定】ボタン(図1-B)

紹介状や情報提供書、持参薬等の薬剤鑑定書を作成します。 “日本標準商品分類”により薬剤鑑定をするので、“保健薬事典”(じほう出版)で薬剤鑑定を行うイメージになります。

 

【各種マスターインポート】ボタン(図1-C)

標準化されたマスター類のインポートを行います。MEDIS標準マスターの医薬品マスター(http://www.medis.or.jp/)、診療報酬情報提供サービスセンターの医薬品マスター(http://www.iryohoken.ne.jp/)を利用しています。いずれのマスターも医薬品コード類の標準化を目的に作成されたもので、無償でダウンロードすることが出来ます(著作権等、各ホームページを確認して下さい)。

 

【初期設定】ボタン(図1-D)

施設の名称や住所等を設定します。

 

【終了】ボタン(図1-E)

アプリケーションを終了します。

 

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<初期設定の入力>

施設設定と医薬品卸会社の設定をします。【初期設定】ボタン(図1-D)をクリックし、{初期設定メニュー}(図2)の【施設設定】ボタン(図2-@)をクリックして下さい。

 

 

図2.初期設定メニュー

 

   

図3.施設設定入力画面

 

図4.卸会社設定入力画面

 

すると、{施設設定}(図3)の画面が表示されます。法人名や施設名等を入力して下さい。

一度設定すればデータを維持します。

 

{初期設定メニュー}(図2)の【卸会社設定】ボタン(図2-A)をクリックして下さい。

すると、{卸会社設定}(図4)の画面が表示されます。上の項目から順次設定入力していきます。

“卸会社コード”は4桁までの任意コードを割り当てます。他の会社とのコードの重複は出来ません。

“卸会社コード”と“卸会社名”は省略できません。他の項目は省略可能です。

【ゴミ箱】ボタン(図4−@)をクリックすると、卸会社コードについてのデータを消去することが出来ます。

 

【初期設定メニューへ】(図3-@,図4−A)ボタンをクリックすると初期設定画面へ、さらに【メインメニューへ】(図2-B)ボタンでメインメニューに戻ります。

 

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<各種マスターインポート>  

このアプリケーションで利用する標準マスター類をインポートします。

 

まず、インポートするためのデータを用意しなければなりません。用意するデータは2種類。

医療情報システム開発センター(MEDIS:http://www.medis.or.jp/)及び社会保険診療報酬支払基金(診療報酬情報提供サービスセンター:http://www.iryohoken.ne.jp/)が提供している、医薬品標準マスターです。

 

はじめに、医療情報システム開発センターのホームページより『標準医薬品マスター』をダウンロードして下さい。解凍したファイルには3種類のテキストファイル(拡張子が“.TXT”のファイル)がありますが、一番ファイルサイズの大きいものが使用するマスターです。ファイル名が『MEDIS********.TXT』(*部は日付情報)となっていますが、ファイル名を『MEDIS.TXT』に変えて、『医薬品管理支援システム』のファイルのあるフォルダ中の『Data』フォルダの中に上書き保存して下さい

 

次に、診療報酬情報提供サービスセンターのホームページより『医薬品マスター』をダウンロードして下さい。解凍したファイルはCSVファイルで、ファイル名は『Y.CSV』です。このファイルをそのまま『医薬品管理支援システム』のファイルのあるフォルダ中の『Data』フォルダの中に上書き保存して下さい

 

これでインポートの準備は完了です。『医薬品管理支援システム』を起動し、{メインメニュー}より【各種マスターインポート】ボタン(図1-C)をクリックして下さい。

 

図5.標準医薬品マスターのインポート画面

 

{標準医薬品マスターのインポート}画面(図5)が表示されます。各ボタンの機能は以下の通りです。

 

各【URL編集】ボタン(図5-@)

各団体のリンク先URLを編集することが出来ます(たまに移動することがあるようなので)。

編集したURLは“青文字下線”部分をクリックすることでリンクすることができます。

 

医薬品マスターの【インポート実行】ボタン(図5-A)

『Data』フォルダの中の『Y.CSV』、『MEDIS.TXT』をインポートします。

 

【メインメニューへ】ボタン(図5-B)

メインメニューへ戻ります。

 

インポートは【インポート実行】ボタン(図5-A)のボタンをクリックするだけです。あとは、自動で『YZI医薬品管理システム』内へインポートしてくれます。

 

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<採用医薬品マスターの登録>

採用医薬品を登録します。

メインメニューの【採用医薬品マスターの登録】ボタン(図1-@)をクリックして下さい。

 

図6.採用医薬品マスター登録画面

 

{採用医薬品マスター登録画面}(図6)が表示されます。

採用医薬品マスター登録の基本手順は以下の通りです。

 

A.基本手順

T.“医薬品検索”の項(図6-@)に医薬品名の3〜4文字入力し、Enterキーを押してください。

 

U.“検索候補品目”の項に候補品目が標準医薬品マスターより検索されリスト表示されます。採用品目を選択し、ダブルクリック(もしくはEnterキー)して下さい。又、すでに採用医薬品に登録したかどうか確認するには、【採用薬】ボタン(図6-A)をクリックしてください。すると採用医薬品のマスターからの検索に切り替わり、すでに登録したか確認することができます。採用医薬品マスターを参照している時は“検索候補品目”のリスト文字色は“青”で表示されます。もう一度【採用薬】ボタン(図6-A)をクリックすると標準医薬品マスターからの検索に切り替わります(文字色は“黒”)。

 

V.“検索品目詳細”の項に選択した医薬品の詳細情報が出ます。内容を確認して下さい。

すでに登録済の医薬品であった場合、“採用医薬品マスター詳細”の項にも詳細情報がでます。

 

W.【↓採用品目へ登録する】(図6-C)のボタンをクリックして下さい。“採用医薬品マスター詳細”の項に登録医薬品が表示されれば登録完了です。“採用”の項(図6-D)で採用区分を設定して下さい(ドロップダウンリスト外の文字は入力できません)。“販売名”(図6-E)及び“読み”(図6-F)は自動入力ですが、編集できます。読みは、医薬品集作成時の読み順に使われます。

もし、誤って登録してしまった場合は【削除】ボタン(図6-G-1)をクリックして下さい。棚番を割り当てているか判定した後、削除確認のメッセージが出るので、【OK】ボタンをクリックすると削除されます。棚番が割り当てられている場合は他の医薬品に棚番を移すかの確認メッセージが出ます。棚番の移行については、【棚番置換画面】(図8)を参照して下さい。

 

医薬品の管理において、薬価収載基準外のものも出てきます。例えば、インスリン用の針や、医薬部外品の手指消毒薬等です。これらの物は標準マスターに無いので検索に引っ掛かりません。自分で入力登録する必要があります。以下の手順に従って下さい。

 

B.薬価基準収載外の登録

図7.薬価収載外薬品登録画面

 

T.【薬価収載外薬品登録ボタン】(図6-H)をクリックしてください。{薬価収載外薬品登録画面}が表示されます(図7参照)。登録されている薬品類が帳票形式(リスト形式)で表示されます。新規で入力する場合は、一番下(最後)の欄に続けて入力できるようになっています。

 

U.“採用”の項(図7-@)をドロップダウンリスト内から選択して入力して下さい。この項は省略不可です。リスト外の文字も入力することが出来ません。

 

V.“区分”の項(図7-A)をドロップダウンリスト内から選択して入力して下さい。この項は省略不可です。リスト外の文字も入力することが出来ません。

 

W.“基準番号”(図7-B)の項は、5桁以内の整数を入力して下さい。入力必須項目です。他の薬品類との番号の重複は出来ないので、注意して下さい(入力されていない場合、番号が重複した場合にはエラーが出ます)。

 

X.以下の項目(図7-C)に順次入力していって下さい。入力しなくてもエラーは出ませんが、後の作業に影響を与えるので出来る限り入力して下さい。誤入力等で削除したい時は、【ゴミ箱】ボタン(図7-D)をクリックして下さい。ゴミ箱のある項目のみ削除されます。

 

Y.全項目入力したら、【閉じる】ボタン(図7-E)をクリックしてください。登録を終了し、{採用医薬品マスター登録画面}(図6)に戻ります。

 

A,Bの手順を繰り返し、採用薬を全品目登録します。

 

 

すでに登録済みの棚番を他の医薬品と置き換えたい場合があります。例えば、先発品目から後発品目へ採用を変更した場合、先発品の棚に後発品を置き換える作業が必要になります。そのような時には{採用医薬品マスター登録画面}(図6)で対象医薬品を選択し、【棚番置換】ボタン(図6-G-2)をクリックします。すると、 {棚番置換画面}(図8)が表示されます。入力項目に置換したい医薬品名を入力し、【置換】ボタン(図8-2)をクリックします。図8の例では先発「アムロジン」を後発の「アムロジピン」に棚番を移します。もちろん、{棚番入力画面}(図13)で棚番を呼び出し入れ替えることでも対応はできますが、置換ボタンを使用したほうが効率的です。

 

  

  図8.棚番置換画面

 

 

おまけ的機能として、検索医薬品の同成分薬の検索ボタンを付けました。検索医薬品を選択後、【同成分医薬品検索ボタン】(図5-B)をクリックしてください。同成分薬リストが表示されます。後発品に対する先発品を調べたり、製品ラインナップの比較検討等に使って下さい。

 

“採用医薬品マスター詳細”内にある、タグ【製剤 情報・写真】・【指導書文書】・【納品管理】(図6−N〜P)は『YZI医薬品マスター管理システム』では使用しないデータです。『YZI医薬品マスター管理システム』単体で使用する場合は入力の必要はありません。入力方法等については『YZI処方管理システム』及び『YZI医薬品在庫管理システム』の使用マニュアルを参照して下さい。

 

 

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<採用医薬品マスターの一覧を見る>

採用マスターの一覧を見るには、{採用医薬品マスター登録画面}(図6)の【採用医薬品マスターの一覧】ボタン(図6-I)をクリックして下さい。

 

図9.採用医薬品一覧画面

 

{採用医薬品マスターの一覧}の画面(図9参照)が表示されます。一覧は設定した採用品目順及び、医薬品名(販売名)の50音順に表示されています。

この画面では一覧を確認しながら削除作業をすることができます。小さな【ゴミ箱ボタン】(図9-@)は左記の医薬品を削除し(棚番設定も削除されます)、大きな【ゴミ箱ボタン】(図9-A)は全ての採用薬を削除します(全ての棚番も削除します)。いずれの削除行為も元に戻すことはできないので、採用薬のバックアップを必ずして下さい。

使用頻度の少ない画面です。採用医薬品を全削除するには効率が良いですが、個別の医薬品を削除するには{採用医薬品マスター登録}(図6)で行ったほうが、棚番設定等の管理において安全です。

 

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<採用医薬品リストの出力>

採用医薬品リストを出力するには、【印刷メニュー】ボタン(図6-K)をクリックして下さい。

 

 

図10.印刷メニュー 

  

 

図11.棚番印刷設定

 

 

{印刷メニュー}画面が表示されます(図10参照)。

医薬品リストに反映させたい項目のチェックボックス(図10-@)にチェックを入れてください。

リスト形式は2種類です。図10-Aボタンをクリックすると表示される{医薬品リスト・製品名読み順}と、図10-Bボタンをクリックすると表示される{医薬品リスト・薬効分類順}があります。

 

{医薬品リスト・製品名読み順}は索引の役割をします。ただし、ページを示すのではなく、日本標準商品分類の商品分類コードを示しています。

{医薬品リスト・薬効分類順}は、日本標準商品分類の商品分類コードの番号順にグループ化して表わしたものを内服薬、外用薬、注射薬で分類したものです。ようするに、薬効別医薬品リストになります。

{医薬品リスト・製品名読み順}で調べた商品分類コードで{医薬品リスト・薬効分類順}を参照するという手順で使用します。

 

{医薬品リスト・製品名読み順}において“棚番情報”の表示をチェックした場合に表示される棚を設定することが出来ます。

図10-Dボタンをクリックして下さい。{棚番印刷設定}(図11)の画面が表示されます。設定した棚のリストが表示されていて、{医薬品リスト・製品名読み順}に反映させたい項目だけチェックボックス(図11-@)にチェックを入れてください。棚番設定については“棚番の入力”を参照してください。

 

後発品目は先発品目の情報も盛り込みましたし、麻薬、毒薬、向精神薬等の情報、薬価情報、さらには棚番を入力すれば棚番情報も提供することができます。2種のリストをカラー仕切りカード等で仕切り表紙を付ければ、ちょっとした医薬品集になります。夜間・休日に薬剤師の当直体制の無い施設において役立ちます。

※このシステムにおける薬価は診療報酬情報提供サービスセンターが提供している、医薬品標準マスターより情報を得ています。通常、規格単位による薬価が割り当てられていますが、レセコン対応マスターなので規格単位が”1”になっているようです。すなわち、例えば消毒剤等は10mLを規格単位として薬価が割り当てられていますが、このマスターでは“1”mLが規格単位となっています。“保健薬事典”(じほう出版)では薬価が100なのに、このマスターでは10となります。

 

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<薬価収載外品目リストの表示>  

利用しているマスターは、定期的に更新されています。更新マスターをインポートすると、登録した採用医薬品マスターとの間に差異が生じることがあります。例えば、「医薬品の製造・販売会社の変更」、「販売名が変更された」、「販売中止となり、経過措置が終了した」等々、標準のマスター類を更新したときに必ず確認が必要です。

【薬価収載外品目リスト(採用マスター内)】ボタン(図6-J)をクリックしてください。

 

図12.薬価収載外品目リスト画面

 

{薬価収載外品目リスト画面}(図12参照)が表示されます。表示されているリストは、採用医薬品マスターと標準マスターの間で差異のある品目をリストアップします。製品名、包装形態、製造販売の変更があればリストアップされます。

リストアップ品目中、ピンク文字色の品目は、{薬価基準収載外の登録}でユーザー登録したものです。特に何もしなくて大丈夫です。黒文字色の品目は既存医薬品の内、何らかの変更があったものです。このままだと、他の機能に影響を与えるので、該当品目を“削除”又は“抹消品目”扱いとし、代替品目を登録し直して下さい。対象医薬品を棚番設定している場合は、棚番の変更も必要です。棚番もリスト表示されるので、{棚番の入力画面}(図13)、もしくは【棚番置換】(図6-G-2)で変更して下さい。

 

医薬品名の変更等などの場合、【自動変換】ボタン(図12-@)をクリックすると候補医薬品を選出して自動変換をしてくれます。変換項目が正しく変更されているか確認して下さい。製薬会社の合併等でHOT番号が大幅に変更されると自動変換はできません。手動で代替品目を選出し、変更して下さい。

 

一番効率的な手順は、T:標準マスターの更新 U:薬価収載外品目の確認 V:自動変換の実行 W:自動変換されなかった品目の確認 X:自動変換されなかった品目の変換  となります。

 

ここの作業はマスター管理において一番負担の掛かるところです。毎月、標準マスター更新をすることをお勧めします。

又、経過措置のかかっている品目は、{採用医薬品マスター登録画面}(図6)の“検索候補品目”のリストに<経措>の文字が付いています。採用医薬品の経過措置品目も早めに対処してくことをお勧めします。

 

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<棚番の入力>

採用医薬品の所在場所(以下、棚番)を設定します。※この機能を使用するには、採用薬が登録されていることが必要です。

設定データは棚卸表や医薬品集に反映されます。{メインメニュー}の【棚番入力】ボタン(図1-A)をクリックして下さい。{棚番入力画面}(図13参照)が表示されます。

 

図13.棚番入力画面

 

まずは、採用医薬品を管理している“棚名称”と、その棚がどの“場所(部門)”にあるかを設定します。【部門・棚名称の編集】ボタン(図13-B)をクリックして下さい。{部門・棚名称設定}画面(図14参照)が表示されます。

 

図14.部門・棚名称設定画面

 

“部門”(図14-@)には棚の所在部門(例:薬剤科や病棟名など)を、“棚名称”(図14-A)には棚の種類(例:錠剤棚や注射棚、麻薬金庫など)を入力します。病棟等で管理している医薬品も管理しておいてもいいかもしれません。部門名は統一して下さい(例えば“薬剤科”で入力したり“薬局”や“薬剤部”で入力しないで“薬剤科”ならば統一して入力する)。削除するには右側にある小さい【ゴミ箱】ボタン(図14-B)をクリックしてください。左記のものを削除します。

入力終了後は【棚番入力へ戻る】ボタン(図14-C)をクリックして下さい。{棚番入力画面}(図13)に戻ります。

 

あとは、棚に収納されている医薬品を順番に入力していく作業になります。まずは、入力していく棚を選択して下さい。{棚番入力画面}(図13)の“部門”(図13-@)、“棚名称”(図13-A)を設定します。それぞれドロップダウンリストより選択して下さい(リストは{部門・棚名称設定}画面(図14)で設定したものがリストアップされます)。部門を入力すると、エラー表示がでますが、これは棚名称が未入力のためで以後の作業を確実に行う為のものです。棚名称が入力されるとエラーは出ません。

 

次に、棚に並んでいる順に医薬品名を入力していきます。“医薬品名”の項(図13-C)に医薬品名の3〜4文字を入力し、ドロップダウンリストより該当医薬品を選択して下さい。次に“棚列名”(図13-D)です。棚の縦系列の名称です。各施設により呼び方が異なると思うので施設に合った名称を入力して下さい。次に“棚行名”(図13-E)です。棚の横系列の名称です。“上から何番目”ということになります。この項は整数のみ入力することが出来ます。次に“在庫定数”(図13-F)です。この項は病棟等で医薬品を定数在庫している場合に入力します。この項も整数のみの入力です。次に“並び順”(図13-G)です。この項は注射棚等で同じ棚列及び棚行名に複数の医薬品が在庫されている場合に“左から何番目”という具合に入力します。これらの入力(図13-C〜G)を繰り返して下さい。

 

入力補助的な機能として“既定値の設定”(図13-H及びI)の項があります。この項は、同じ“棚行名”あるいは“棚列名”を入力する時に設定しておくと自動的に入力してくれます。

 

【棚卸し表出力】ボタン(図13-K)をクリックすると棚卸し表のプレビュー画面が表示されます。左上部のメニューより印刷を選んでプリンターより出力してください。プレビュー画面を閉じるには、ウインドウの閉じるボタンをクリックして下さい。棚卸し表は部門・棚名称別、棚番順に並びます。棚卸し日は出力日に設定してあるので、棚卸し直前に出力するのが効率的です。棚番順に医薬品名が並ぶので在庫の計上は驚くほど早く終わります。棚卸し表の単位は、薬価基準単位になっています。

 

【メインメニューへ】ボタン(図13-L)をクリックするとメインメニューへ戻ります。

 

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<薬剤鑑定>

薬剤鑑定書を作成します。※この機能を使用するには、採用薬が登録されていることが必要です。

{メインメニュー}の【薬剤鑑定】ボタン(図1-B)をクリックして下さい。{薬剤鑑定入力画面}(図15参照)が表示されます。

 

図15.薬剤鑑定入力画面

 

鑑定する“患者氏名”(図15-@)を入力。鑑定の情報元となる“鑑定対象物”をドロップダウンリストより選択(図15-A)します。この項はリスト外の入力可です。次に“鑑定医薬品名”(図15-B)に医薬品名の3〜4文字を入力しドロップダウンリストより鑑定医薬品を選択(入力必須)。“用量”、用量の“単位”、“分割”、“服用時点”、“食前・食後”、“その他指示”(図15-C)を入力していきます。これらは入力しなくてもいいですし、又ドロップダウンリスト外の文字も入力できます。※鑑定書は入力順に出力されます。

小さい【ゴミ箱】ボタン(図15-D)は左記の薬剤を削除し、大きな【ゴミ箱】ボタン(図15-G)は全ての医薬品を削除します。メインメニューに戻るには【メインメニューヘ】ボタン(図15-E)をクリックして下さい。

鑑定医薬品の入力が全て完了したら、【鑑定結果編集】ボタン(図15-F)をクリックして下さい。少々鑑定に時間がかかりますが、{薬剤鑑定結果編集画面}(図16参照)が表示されます。

 


図16.薬剤鑑定結果編集画面

 

画面の構成は左側に先に入力した鑑定医薬品名、右側に採用医薬品から抽出された鑑定結果医薬品名が並びます。中央にある“出力チェック”のチェックボックス(図16-@)は鑑定書出力時に結果を反映させるか否かを選択するものです。反映させる時はチェックマークをクリックして入れ、させない時はクリックしてチェックをはずすと言う具合です。この画面ではこのチェック作業が主になります。鑑定は<同成分・同規格>、<同成分>、<類似効果薬>の3種類で表現されます。

{薬剤鑑定結果編集画面}の立ち上がりの初期画面は“同成分・同規格”及び“同成分”の医薬品が並びます。“出力チェック”も自動で入っています。

 

画面には鑑定結果のある医薬品しか表示されないので、鑑定されていない医薬品については“鑑定精度”(図16-A)を下げていきます。精度は ‘(高)同成分⇔大分類(低)‘ となっています。“鑑定精度”リスト内をクリックして精度を変更して下さい。鑑定精度は日本標準商品分類コードを基におこなっています。精度を下げると、<類似効果薬>が表示されます。“出力チェック”は入っていない状態なので目的鑑定医薬品があった場合はチェックを入れていきます。

大分類でも目的鑑定医薬品が見つからない場合は、鑑定書に“該当医薬品無し”と出力されます。

精度を下げていくと画面が非常に見づらくなるので、精度は少しずつ下げると効率的です。

 

全てのチェック作業が終了したら【鑑定書出力】ボタン(図16-D)をクリックして下さい。鑑定書のプレビュー画面が表示されます。左上部のメニューより印刷を選んでプリンターより出力してください。プレビュー画面のウインドウの閉じるボタンをクリックすると{薬剤鑑定結果編集画面}へ戻ります。

 

{薬剤鑑定入力画面}(図15)に戻るには【薬剤鑑定入力画面へ】ボタン(図16-C)を、メインメニューに戻るには【メインメニューへ】ボタン(図16-B)をクリックして下さい。

 

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[問い合わせ先]

 メール:yzi_systems@jcom.home.ne.jp

 

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