〜 あらすじ 〜文花十三年、春。 年の始めに起こった大事件の傷跡も成りを潜め、江戸の町はすっかり以前の姿を取り戻していました。 私の名前は、山形 鈴音。 江戸の治安維持部隊・白狼隊の一員で、日々町の平和の為に奔走しています。 …していました、という方が正しいかもしれません。 というのも―――。 (本編プロローグより) 物語の始まる数日前、白狼隊隊士の一人、山形 鈴音は、隊長・片桐実時からある任務を言い渡された。 その任務とは、遥か西の都・京都に新設された治安維持部隊「蒼龍隊」の活動援助―――事実上の異動を意味するものであった。 心に想う人を江戸に残し、少女は西へと旅立つ。 その先に待ち受ける出会いと、新たな戦いとは……。 |