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PCDev2MIDI

コマンドとフィルタ

PCDev2MIDI にはコマンドとフィルタという概念が存在します。コマンドは PCDev2MIDI における中心的な存在で、これによって音を奏でたり、ファイルを読み込んだりと、様々な処理を行います。フィルタはそれをサポートするものだと考えてください。フィルタとコマンドは共に、1つの文字列でこの文字列を1文字ずつ解読して、コマンドが実行されたり、フィルタが処理されたりするようになっています。

1つのボタンには1つのコマンドと1つのフィルタが割り当てられており、各デバイスについて1つずつ特別なデバイスフィルタが存在します。ボタンを押したときなどに発行されるコマンドはまずそのボタンに割り当てられているフィルタで処理されます。その後、デバイスに割り当てられたデバイスフィルタで処理された後、そのコマンドが実行されます。フィルタが存在しない場合にはコマンドに変化はありません。

PCDev2MIDI ではフィルタのみを読み込んだり、フィルタを一時的に割り当てる機能があります。使い方としては、基本となる音を1つだけボタンには設定しておいて、フィルタである時は和音を奏でたり、ある時はアルペジオを奏でたり(アルペジエイター)することができます。


コマンドの設定

コマンドの設定は [Commands] タブで行います。

まず、[Input] タブを開いてください。[Input Device] の [Keyboard] の左にある四角いチェックボックスにチェックが入っていることを確認します。次に その右側の丸いチェックボックス (ラジオボタン) にチェックが入っていることを確認します。次に [Commands] タブを選択して、[Edit Button] にチェックが入っていることを確認します。次に、[Wait Button Input] にチェックを入れて、キーボードの 'Z' を押してみてください。[Device] の右の表示が 'Keyboard' になったはずです。さらにその右側にある[Command Index] に '2C' と表示されたはずです。これは何を意味するかというと、ボタンを編集対象にして、編集対象のボタンの入力を待ち、キーボードの 'Z' を編集ボタンに設定した、ということです。

注目して欲しいのは、さらに下の方にあるコマンド編集欄に表示された、'P:CO+0;' という部分です。これが キーボードの 'Z' キーを押したときに発行されるコマンドで、意味は、'C' の音を相対オクターブ 0 で奏でろ、という意味です。試しに、[Device] タブを開いて、[Playable Device] の [Keyboard] にチェックを入れて、'Z' ボタンを押してみましょう、'ド' の音が出るはずです。

では、'A' のボタンを押すと、'レ' の音がでるようにしてみましょう。先ほどと同様に、[Commands] タブを開いて、 [Wait Button Input] にチェックを入れます。次に、'A' を押します。[Command Index] が変わったことを確認します。下の方にあるコマンド編集欄に、'P:D;' と入力して(' は入れなくていいです) そのさらに右側にある [Set] ボタンを押してください。コマンドが 'A' に割り当てられ、'レ' の音が出たと思います。これでキーへのコマンドの割り当ては完了です。キーボードの入力を有効にしてから試しに 'A' キーを押してみてください。'レ' の音が出るようになったと思います。 このようにしてボタンにコマンドを割り当てていきます。


コマンド

コマンドは大きく分けて、4種類に分けられます。

音符再生は音を実際に奏でる部分で PCDev2MIDI の中核をなすコマンドです。音符のデータは C D E F G A B の音程記号と # @(bを意味します) の臨時記号等で構成されます。

音データ設定では基本となるオクターブを設定したり、基本となるヴェロシティ(音の強さ)を設定したりすることができます。ここで設定したオクターブやトランスポーズ値を基準に音符が再生されます。

キーボードではキーボードのメッセージを設定できます。MIDI のイベントをキーボードメッセージに変更したりすることもできます。

システム設定では p2mファイルを読み込んだり、キーセットを変更したり、入力機器の最終的な ON/OFF をコントロールしたりすることができます。


フィルタ

フィルタの目的は大きく分けて2つあります。1つは音を増やすと言うこと。これは和音を奏でたりアルペジオを奏でたりするときに使えます。もう1つは、ボタンには大抵、音符データが1つだけ割り当てられているモノですが、その音符を再生すると同時に必ずなんらかのコマンドを実行することです。たとえば、ピッチベンドを自動的にセンターに戻る設定にしておきます。次にフィルタに音を1回鳴らした後、ピッチベンドを下げるコマンドを設定します。すると、ボタンを押すたびに音がうねるようなサウンドを奏でることができるようになるというわけです。

フィルタに様々なパターンのコードを定義しておいて、一時的にフィルタを割り当てるコマンドを組めば、特定のキーを押しながら音符ボタンを押すだけで様々なコードを鳴らすことができるようになります。


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