作品の作り方

<準備>
 ゲームを作る前にまず作る準備を行いましょう。
 新しいフォルダを作成し、そのフォルダの中に"lfb.exe"(本体)と"datフォルダ"をコピーします。そして、メモ帳などのテキストエディタを開き、"*init"と入力、改行して、「start.lfd」として保存します。この「start.lfd」がスクリプトファイルとなります。
 これでゲームを作る準備は整いました。

<初級編>
 LFBではいろいろな命令が用意されていますが、最低限の命令のみを使ってゲームを作るところから始めてみましょう。まず、スクリプトを書き加える前に、マップチップ画像・プレイヤー画像・敵キャラ画像・マップデータを用意しておきましょう。この4つはゲームを動かすために必要なデータです。ファイル名は自由につけてかまいませんが、ここでは次のように設定します。
マップチップ画像mapchip.bmp
プレイヤー画像player.bmp
敵キャラ画像enemy.bmp
マップデータmapdata.dat

 最初ですので、これらのファイルは本体と同じフォルダに置いておきましょう。また、プレイヤーも敵キャラも最初は1体あればよいでしょう。増やしたいと思ったらそのときに追加すればいいのです。マップチップデータはあらかじめサンプルの画像が用意されていますが、自分で作った画像に差し替えても構いません。マップデータは同梱の「Field Mapper」で作成することができます。

 上に挙げた4つのファイルが用意できたら、次はプレイヤーの能力データを用意します。datフォルダにある、"player.dat"をテキストエディタで開いてください。8行書かれていますが、一番上の行を次のように書き直して、上書き保存します。
PLAYER1,1,10,5,3,3,0,1,1,1,2,1,1,0
 各項目の意味については、必要なデータのページを参照してください。

 "player.dat"の上書き保存が終了したら、いよいよスクリプトの書き換えを行います。「start.lfd」を開き、*initの次の行にあわせて、次のように追加してください(赤字の部分)
*init
/mapchip mapchip.bmp
/plchip player.bmp
/enchip enemy.bmp
/mapload mapdata.dat
/player 0,1,1
/enemy 0,13,1,enemy1,1,3,3,1,3,0,1,1,1,1
/dmgtype 1,1
/mapprint
/mission -1,-1
/return

 最後の"/return"まで入力し、改行したら上書き保存して下さい。

 いよいよ実行です。本体"lfb.exe"を起動してください。設定したマップチップやプレイヤー、敵キャラの画像で、作成したマップでフィールドバトルゲームを行うことができたことと思います。ルールに従ってゲームを進めていってください。こちらが動けば敵も近づき、攻撃してきます。勝利条件か敗北条件を満たせば、そこで本体の実行は終了です。
 これだけで、最低限動くゲームが完成するのです。

 ここで1箇所、変更してみましょう。スクリプト"start.lfd"の8行目の/enemy命令の最後の数値を"1"から"2"に変更して上書き保存後、本体を起動してみてください。
 プレイヤーから遠ざかるように敵が移動していったと思います。さらにこの数値を"0"に変更すると、最初の場所から移動しなくなります。
 このように、敵の性格の変更も割と簡単です。他にも上のスクリプトではプレイヤーと敵の位置、敵の能力を設定していますので、命令リファレンスで調べながら変更して、その結果を確かめてみてください。

<中級編>
 ここでは、初級編のゲームをさらに発展させていきましょう。例えば次のようなことが考えられます。  他にもいろいろ考えられますけれども、中級編ではこの3つの実現方法を紹介します。

<上級編>
 初級編・中級編でフィールドバトルゲームに関して設定できる部分は完了です。これらをマスターしたら、ぜひスクリプトでシナリオの製作に着手してみてください。
 LFBでは上に挙げた命令以外にも、選択肢・変数・BGMなどに関連する命令を用意しています。詳しくは命令リファレンスをご覧下さい。
 これらを使って、ぜひオリジナルの作品を作ってみてください。駆使すれば大作も夢ではないでしょう。