ソフトの概要

温度分布のカラーマッピングを温度にリニアーなグレースケールマッピングに変換する

作者への問い合わせ先

kake@faculty.chiba-u.jp

ソフト本体以外に必要なファイル

なし

使用料

フリーウエア(無料)

tempclrbw.exe

copyright (c) K.Kakegawa, 2010

 カラー表示の温度マップ図から、グレースケール表示の温度マップ図に変換するソフト。

 下の図は、自動車内の温度の太陽光による影響をカラーで示したものである(以下の皆様のご厚意による:砂原一夫氏(NB研究所)、朝長浩之氏、安藤英一氏、高木徹氏(AGC))。

a.bmp

 

このような図を、論文投稿し、白黒印刷されると下のような画像になる。

c.bmp

Normal greenの膝の辺りを見てほしい。カラーの図からわかるようにその辺りの温度は高いはずである。しかし、白黒では暗くなって、あたかも温度が低いように見える。右端の温度バーを見ると、15℃と60℃とがほとんど同じ明るさになっている。すなわち、同じ明度が、高い温度を表す場合もあり、低い温度を表す場合もあるということである。カラーの温度表示は明度順ではない。再度カラーの図面の温度バーを見てみよう。これは、温度の高い順に赤−橙−黄橙−黄−黄緑−緑−緑青−青緑−青−青紫−紫−赤紫の色相のうち、赤から青の変化で表されている。これらの色相は明度の順になっているわけではない。したがって、これを白黒で印刷してしまっては、正しい情報を伝えられなくなる。

 本プログラムは、色相の順を明度の順に置き換え、白黒画像を得るものである。本プログラムを使って、グレースケール画像に変換したものを下に示す。

b.bmp

 膝の辺りの温度が高いことが忠実に表現されている。

使用法

[1] 変換元ファイルと、このソフトファイルtempclrbw.exeを同じフォルダーにコピー。

  変換元のカラー画像はフルカラー(24bitモード)のbmpファイルとする。

[2] コマンドプロンプト(注)画面にて、

tempclrbw <変換元ファイル名(bmpファイル)> <出力ファイル名(bmpファイル)>

と入力。

 (例)tempclrbw in.bmp out.bmp

これにて、グレースケールに変換されたout.bmpが作成される。すでに存在する場合は上書きされる。

(注)スタート→ファイル名を指定して実行で現れるウインドウの名前の部分にcommandとタイプし、OKボタンを押す。

 または、本プログラムに添付されているmsdos.batファイルをダブルクリックする。(開かれたコマンドプロンプトウインドウを閉じるには、exitとタイプし、ENTERキーを押す。Xボタンを押して終了しても問題はないが、エラーメッセージに対して「すぐに終了」のボタンを押す必要がある)

ダウンロード

9/24/2010 作成 掛川一幸