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設定を変えるたびにデバイスをリセット 音量、左右バランス、エフェクタパラメータなどを変更した際、サウンドデバイスをリセットするかしないかを設定します。 サウンドデバイスのリセットとは、ウェーブバッファのクリアを意味します。 ウェーブバッファがクリアされると、もう1度音声波形データを展開し直すため、処理に時間がかかります。 リセットする設定にした場合、音量、左右バランス、エフェクタパラメータなどの変更は即座に反映されますが、前述の理由により、スライダの動きがもたつきます。 リセットしない設定にした場合、スライダの動きはなめらかになりますが、音量、左右バランス、 エフェクタパラメータなどの変更が反映されるのは後述する「ウェーブバッファ1個の長さ」×「ウェーブバッファの数」ミリ秒後です。 なお、再生速度に関しては、再生速度が変わった瞬間も正確な再生位置を取得するために、この設定の影響を受けず常にリセットします。 |
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次回起動時のプレイリスト 次回起動時にプレイリストや再生状態をどうするかを設定します。 「初期化」は、プレイリストを空の状態にします。 「終了時の状態を復元」は、本ソフト終了時に選択されていたファイルを選択状態にします。 「終了時の状態と再生位置を復元」は、本ソフト終了時に選択されていたファイルを選択状態にし、 かつ終了操作が再生中に行われた場合は、終了時に再生していた位置へシークし、一時停止状態にします。 再生中でない時に終了した場合は「終了時の状態を復元」と同じになります。 |
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メインスレッドの優先順位 優先順位を標準より高めに設定することで、音切れの防止および滑らかな描画をある程度期待することができます。 |
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ウェーブバッファ1個の長さ 再生する波形データを一時的に格納するバッファの大きさです。 小さく設定すると音声が途切れやすくなります。 大きく設定すると音声は途切れにくくなりますが、音量などの変更やシークなどに対するレスポンスが低下します。 また、当然ですが、大きく設定するとその分メモリを消費します。 |
( 5) |
ウェーブバッファの数 上記のバッファの数です。 Windows OS の音声再生メカニズムの特性上、通常は2個以上使用します。 「1個」を選択すると、ウェーブバッファ1個の長さ分のデータを再生するごとに音声が途切れます。 これはデバッグ用なので通常は使用しません。 これも、数を多く設定すると音声は途切れにくくなりますが、音量などの変更やシークなどに対するレスポンスが低下し、メモリも多く消費します。 傾向として、トータルのバッファサイズ(長さ×数)が等しいのであれば、「大きいバッファを少し」より「小さいバッファを多く」した方が、 音量などの変更やシークなどの操作直後の音の鳴り出しが早まります。 かといってあまりに細かく切りすぎると、特に光学ディスクから直接再生する場合などでディスク読み込みのオーバーヘッドが大きくなり、全体のパフォーマンスが低下します。 |
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再生スレッドの優先順位 本ソフトではウェーブバッファを管理するための「再生スレッド」を走らせており、その優先順位を標準より高めに設定することで、 音切れの防止をある程度期待することができます。 |
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再生スレッドのスリープ時間 再生スレッドが1回ループする度に、ここで設定した時間の分、スレッドをスリープさせています。 短く設定すると CPU 使用率が上がります。 またシークバーの書き換えが忙しくなるため、グラフィックデバイスにも負荷を掛けます。 長く設定すると画像ウィンドウやシークバーの書き換えが遅くなります。 CPU やグラフィックデバイスに充分な性能がある場合は短めに設定します。 |
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FFTのサンプル数 本ソフトでは画像ウィンドウにスペクトラム波形や光る鍵盤を描画するためにFFT(高速フーリエ変換)を用いています。 サンプル数を少なくすると、スペクトラム波形や光る鍵盤の時間的変化が機敏になりますが、 周波数軸上のサンプリング間隔が粗くなり、光る鍵盤の音階が不正確になります。 サンプル数を多くすると、逆に周波数軸上のサンプリング間隔が細かくなり、光る鍵盤の音階は正確になりますが、 スペクトラム波形や光る鍵盤の時間的変化がゆっくりになり、CPU 負荷も増大します。 |
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描画スレッドの優先順位 本ソフトでは画像ウィンドウを描画するための「描画スレッド」を走らせており、その優先順位を標準より高めに設定することで、 滑らかな描画をある程度期待することができます。 |
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描画スレッドのスリープ時間 描画スレッドが1回ループする度に、ここで設定した時間の分、スレッドをスリープさせています。 短く設定すると CPU やグラフィックデバイスに負荷を掛けます。 長く設定すると負荷は軽くなりますが、画像ウィンドウの書き換え間隔が長くなり、動きがぎこちなくなります。 「表示」メニューまたは画像ウィンドウの右クリックメニューから「フレームレート」をチェックすることにより、フレームレートを表示させることができます。 動きの滑らかさを重視したい場合はこれを使って 60fps 前後になるように調整してください。 その際、 描画スレッドのスリープ時間 ≧ 再生スレッドのスリープ時間 となるように設定してください。 現在の再生位置の取得を再生スレッド内で行っているため、このように設定しないと、 場合によっては描画スレッドを実行するタイミングになっても再生位置が更新されていないので、画像は書き換わりません。 また、フレームレートがモニタのリフレッシュレートを超えるように設定しても意味はなく、マシンパワーを浪費するだけです。 |
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すべてのオプションの設定を推奨値に戻す 「オプション」メニューの設定項目をすべて推奨値に戻します。 推奨値に設定されていない項目が1つでも存在する時に選択することができます。 「オプション」メニューのすべての設定項目がすでに推奨値になっている場合、本項目は不活性化され、選択することができません。 この性質を利用して、すべての設定項目が推奨値になっているかを「オプション」メニューを開くだけで一目で確認することができます。 |