鍵盤の光り具合を設定するには、光る鍵盤のしきい値設定スライダーを使います。 |
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スペクトラム波形を見ながら光る鍵盤のしきい値設定スライダーを動かします。
音量レベルが下側しきい値に達すると鍵盤が光りはじめ、上側しきい値に達した所で最高輝度になります。 上の例では下側しきい値、上側しきい値ともに音量レベルが達することのない高さにあるため、鍵盤は全く光りません。 そこでしきい値を下げてみます。 |
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ほぼ全域にわたって音量レベルが下側しきい値および上側しきい値を超えているので、かなりの数の鍵が最高輝度で光っています。
下側しきい値と上側しきい値を同じ値にした場合、鍵盤の状態は最高輝度で光るか全く光らないかの2通りしかありません。
本ソフトでは下側と上側の2つのしきい値を用いて鍵盤の光り具合をコントロールしており、その2つのしきい値の間では段階的に鍵盤の明るさが変わります。 |
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下側しきい値と上側しきい値との間に大きく開きを持たせてみました。
こうすると、弱い音の場合は暗く、強い音の場合は明るく光ります。
しかし、実際の楽音には倍音やノイズ(のように全帯域にわたってある程度の音量を持つ成分)が多く含まれているため、予期せぬ鍵が光ってしまいます。
また、明るく光っているはずの強い音の鍵が目立たなくなってしまいます。 下側しきい値と上側しきい値とのギャップを広げすぎるのは、必ずしもよい結果には結びつかないようです。 |
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下側しきい値はスペクトラム波形の中のノイズと思われる(要するに光らせたくない)成分のレベルを超えたあたり、
上側しきい値はスペクトラム波形のピークの少し下あたりに設定すると、音階に合わせて鍵盤が光るようになります。 経験上、下側しきい値と上側しきい値とのギャップを 5dB 〜 10dB 程度にすると、最も美しく光って見えるようです。 ソースにもよりますが、だいたい下側しきい値の目安は -50dB 〜 -35dB、上側しきい値の目安は -45dB 〜 -30dB あたりがよいでしょう。 また、ドラムパートを含む音楽などではノイズ成分が多く、音階がはっきりしにくくなります。 このような場合はスペクトラム波形を見てメロディラインを追いかけ、 そのレベル付近で下側しきい値と上側しきい値とのギャップを小さめに設定するとある程度改善できる可能性があります。 このあたりはいろいろ試してみてください。 |