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空を見上げた。
まだ厚い雲に覆われており、まだ雨は止みそうにない。
「サブリナ…。これからどこへ行くの?」
雨はまだやまない。
服が見ずに濡れ重く纏わりつく。
「エリン様…。」
サブリナの声にも、目にも力がない。
吐く息が白い。
雨が長く続いたせいでだいぶ冷え込んできたようだ。
エリンの肩が小刻みに震えている。
どこか雨宿りを出来るところはないか、辺りを見回す。
しばらくエリンを雨から守るように歩いた。
足取りも重い。
これからどうすればいいのか考えるだけで、目の前が真っ暗になる。
雨で視界が霞む中、ようやくひとつの看板が目に留まった。
ここならと思い、サブリナは扉に手をかけた。









To Be Continued...