-輪郭線の取り出し-


 1. 輪郭を取り出したい画像を開きます。
 2.「編集」>「カラー変更」>「グレースケール」>「Nomal」
 3.「編集」>「フィルタ」>「ラプラシアン」>「laplacian4」
 4.「編集」>「カラー変更」>「ネガポジ反転」
 5.「編集」>「フィルタ」>「サンパワー」
 6.「編集」>「カラー変更」>「ポスタリゼーション」

これで輪郭が検出されたと思います。CGを描くときなどに活用していただけると光栄です。

※「laplacian4」だけではなく「ラプラシアン」「グラディエント」内のものでもできます。
(結果がそれぞれ違うので一番よかったものを使用してください。)
※「ポスタリゼーション」の設定は大体2〜6階調ぐらいにしておくといいようです。
※「コントラスト補正」や「ガンマ補正」を使用すればもう少しきれいに検出できるかもしれません。

-サンパワー活用法-


 「サンパワー」は使い方しだいで、CGや写真を綺麗にすることができます。
僕はCGでよく使いますが、写真でも応用が利くと思います。

 1.「サンパワー」を使う
 2.「ガンマ補正」で補正値1.45ぐらいにする

これだけできれいになります。
そして"Ver 0.98"から「ガンマ補正」がRGB別に指定できるようになりましたので
より自由に画像を自分好みに加工することができるようになりました。

※ 僕は↑の処理後に「色調補正」でR(赤色成分)を少し強くします。

-カスタムフィルタ活用法-


 「カスタムフィルタ」は3x3のフィルタ係数を合計が1になるように
入力することでいろいろな結果が出てきます。ここではいくつか例を書きます。

まず、フィルタの仕組みですが処理したい画素(注目画素)を周りの画素も含めて計算します。
その周りの広さとしては各1画素分です。つまり、注目画素を(x,y)=(0,0)としたとき
(-1,-1)〜(1,1)までの横3画素・縦3画素で計算を行います。
このとき、各画素がどれだけ注目画素に影響を及ぼすかをフィルタに入力してやります。

平均化フィルタ
各画素を同じ割合で影響させる。
つまり、混ぜ合わせます。
1/9では割り切れないので
真ん中の要素(注目画素自身)の影響を
すこし、多くしています。
1/9
(0.11)
1/9
(0.11)
1/9
(0.11)
1/9
(0.11)
1/9
(0.12)
1/9
(0.11)
1/9
(0.11)
1/9
(0.11)
1/9
(0.11)

加重平均化フィルタ
各画素を注目画素からの距離に応じて
混ぜ合わせます。平均フィルタより
自然にぼやけます。また、加重を
ガウス分布と同じにすれば
3x3のガウシアンブラーになります。
1/16
(0.0625)
2/16
(0.125)
1/16
(0.0625)
2/16
(0.125)
4/16
(0.25)
2/16
(0.125)
1/16
(0.0625)
2/16
(0.125)
1/16
(0.0625)

上の二つの例を少し変化させて下のようなものを作って見ました。
特定方向加重平滑フィルタ
予測はつくと思いますが
斜め方向に加重平滑を行います。
注目画素を小さくすることで
「手振れ」を表現できました。
4/9
(0.44)
0
(0.00)
0
(0.00)
0
(0.00)
1/9
(0.12)
0
(0.00)
0
(0.00)
0
(0.00)
4/9
(0.44)

今度は鮮鋭化の例です。
原理的には入力画像からラプラシアンフィルタの出力を引きます
鮮鋭化フィルタ
注目画素を周りより目立たせます。
0
(0.00)
-1
(-1.00)
0
(0.00)
-1
(-1.00)
5
(5.00)
-1
(-1.00)
0
(0.00)
-1
(-1.00)
0
(0.00)

変形鮮鋭化フィルタ
斜め方向も考慮して注目画素を
周りより目立たせます。
-1
(-1.00)
-1
(-1.00)
-1
(-1.00)
-1
(-1.00)
9
(9.00)
-1
(-1.00)
-1
(-1.00)
-1
(-1.00)
-1
(-1.00)

鮮鋭化の方向を斜めにする場合はもう予測がつくと思います。
斜め方向鮮鋭化フィルタ
斜め方向も考慮して注目画素を
周りより目立たせます。
-1
(-1.00)
0
(0.00)
-1
(-1.00)
0
(0.00)
5
(5.00)
0
(0.00)
-1
(-1.00)
0
(0.00)
-1
(-1.00)

以上で、例は終わろうと思います。
だいぶ慣れたと思うので、面白い効果を研究してみてください。