最終更新日: 2011 年 05 月 16 日
ChTimestampとは

一覧で選択したファイルのタイムスタンプを一括変更するツールです。他にも幾つかの機能があります。
本ドキュメント内では、作成日時、更新日時、アクセス日時の総称をタイムスタンプと呼びます。


本画面の一覧に表示されている項目、及びセルの幅はこのドキュメント用に最適化してあります。

本ツールは、ファイル情報を変更します。変更するファイルは事前に必ずバックアップを取ってください。

説明

  • 1.インストール及びアンインストール
  • (1) インストール
    任意のフォルダを作成し、作成したフォルダに ChTimestampNNNN.zip を解凍するだけです。
    NNNN はバージョンから . を除いた数字が入ります。
    例) バージョン 1.0.0.3の場合、ChTimestamp1003.zipとなります。
    インストーラはありませんのでレジストリを変更したりしません。また、ツール本体も同様にレジストリを変更したりしません。

    ツールを利用するには .NET Framework 2.0 が必要です。インストールされていないと以下のエラーが発生します。XPのみ発生する可能性があります。 Windows 7、及び Vista では .NET Framework 2.0 以上のバージョンが最初からインストール済みであるためエラーは発生しません。
  • (2) アンインストール
    インストール時に作成した任意のフォルダを丸ごと削除すれば完了です。
  • 2.起動と終了
  • (1) 起動
    「ChTimestamp.exe」を実行します。
  • @ Dの一覧を最新の情報で更新する場合に使用します。「3.ファイル一覧の更新」参照。
  • A タイムスタンプを一括変更する場合に使用します。「4.タイムスタンプの一括変更」参照。
    Aは「ツール(T)」−「日時設定」メニューにより表示、非表示を切り替えることができます。
    は表示、は非表示を意味します。
  • B ファイル名を連番で一括変更する場合に使用します。「5.名前を連番で一括変更」参照。
    Bは「ツール(T)」−「連番設定」メニューにより表示、非表示を切り替えることができます。
    は表示、は非表示を意味します。
  • C 属性を一括変更する場合に使用します。「6.属性の一括変更」参照。
    Cは「ツール(T)」−「属性設定」メニューにより表示、非表示を切り替えることができます。
    は表示、は非表示を意味します。
  • D ファイルの一覧が表示されます。
    一覧に表示される項目(列)は「表示(V)」メニューにより表示、非表示を切り替えることができます。
    は表示、は非表示を意味します。

    一覧を行選択し、「Delete」キーを押すと一覧からファイルを消すことができます。 実際にファイルが削除されることはありません。一覧を再表示すると「Delete」キーを押したときに消えていたファイルを表示することができます。
  • E ログが出力されます。ログにはツールを操作した結果やエラーの内容が出力されます。
    ログはそのままでも動作に影響はありませんが、ツールメニューより、「編集(E)」−「ログテキスト初期化(C)」をクリックすることでクリアすることができます。

    「削除(D)」は、一覧で選択されているファイルを削除するときに使用します。
  • F メッセージが出力されます。
    メッセージと同様の内容はログにも出力されます。メッセージと異なりログにはより多くの情報が出力されます。
  • (2) 終了
    ツールのメニューより、「ファイル(F)」−「終了(X)」をクリックします。

    終了すると「ChTimestamp.xml」という名前のファイルが「ChTimestamp.exe」と同じ場所に作成されます。 これは設定ファイルです。前回終了時のパスや画面サイズといった情報が保存されます。 初回起動時はありません。 ツールが起動していない状態でこの設定ファイルを削除すれば次回ツール起動時に全ての設定値が初期値に戻ります。
  • 3.ファイル一覧の更新
  • 青枠の一覧を最新の情報で更新するには赤枠の部分を使用します。
  • 【補足】
    起動時は前回終了時のパス(赤枠)を復元し、前回終了時のパス配下にあるファイル(青枠)を表示します。 初回起動時のみツールのあるフォルダまでのパス(赤枠)と、ツールのあるフォルダ配下にあるファイル(青枠)を表示します。
  • (1) パスの入力
    表示させたいファイルの一覧をフルパスで入力します。入力方法は3通り。
    @入力エリアへ直接入力する。
    A入力エリアへエクスプローラのフォルダをドラッグ&ドロップする。
    Bダイアログからフォルダを選択する。「3.ファイル一覧の更新」−「(2) フォルダの選択」参照。

    例) 入力エリアに「C:\temp\img」と入力

    過去に入力したパスはをクリックし、リストから選択することができます。
  • (2) フォルダの選択
    をクリックすると「フォルダの参照」ダイアログが表示されます。 フォルダを選択し「OK」をクリックするとパスを変更し、同時にファイルの一覧が更新されます。
  • (3) フォルダの移動
    をクリックするとを親フォルダにパスを変更し、同時にファイルの一覧が更新されます。
    また、一覧に表示されているフォルダのアイコンをダブルクリックすることで、ダブルクリックしたフォルダにパスを変更し、同時にファイルの一覧が更新されます。
  • (4) ファイル一覧の更新
    をクリックすると入力されているパスでファイルの一覧が更新されます。
  • 4.タイムスタンプの一括変更
  • 青枠のタイムスタンプを一括変更するには赤枠の部分を使用します。
    一括変更はできませんが、セルに対して直接入力することでタイムスタンプを変更できます。
  • 【補足】
    ファイル名の . と .. は、それぞれカレントディレクトリ(一覧を表示しているフォルダ)と カレントディレクトリの親ディレクトリ(親フォルダ)を表しています。この2つのファイルのタイムスタンプは変更できません。
  • (1) タイムスタンプのコピー
    行選択されている状態で右クリック(マウスは一覧の中)し、メニューより「日時をテキストへコピー」をクリックします。

    選択したタイムスタンプがコピーされる。


    ファイルが複数行選択されている場合は、選択行の中からタイムスタンプをコピーします。
    どの行がコピーされるかは選択方法により異なります。 意図しないタイムスタンプをコピーしないためにも、選択行は1つにしてください。

    行選択は一覧の最も左側にあるセルをクリックします。因みに、一覧左上のセルをクリックすると全行選択、「SHIFT」キー、または「Ctrl」キーを押しながら行選択すると複数行選択ができます。
  • (2) タイムスタンプのクリア
    をクリックします。

    入力したタイムスタンプがクリアされる。
  • (3) 作成日時の入力
    省略可能です。省略すると更新日時が適用されます。更新日時が入力されていない場合はアクセス日時が適用されます。
    日時はYYYY/MM/DD 24HH:MM:SS形式で入力します。日付のみ入力すると時刻は00:00:00として扱います。
  • (4) 更新日時の入力
    省略可能です。省略すると作成日時が適用されます。作成日時が入力されていない場合はアクセス日時が適用されます。
    日時はYYYY/MM/DD 24HH:MM:SS形式で入力します。日付のみ入力すると時刻は00:00:00として扱います。
  • (5) アクセス日時の入力
    省略可能です。省略すると更新日時が適用されます。更新日時が入力されていない場合は作成日時が適用されます。
    日時はYYYY/MM/DD 24HH:MM:SS形式で入力します。日付のみ入力すると時刻は00:00:00として扱います。
  • (6) 日時未入力時の適用範囲
    作成日時、更新日時、及びアクセス日時は省略可能ですが、全てを省略することはできません。入力チェックでエラーになります。 省略した日時は入力済みの日時が適用されます。
    作成日時更新日時アクセス日時適用される日時
    未入力未入力未入力入力エラー
    入力済未入力未入力作成日時⇒更新日時
    作成日時⇒アクセス日時
    未入力入力済未入力更新日時⇒作成日時
    更新日時⇒アクセス日時
    未入力未入力入力済アクセス日時⇒作成日時
    アクセス日時⇒更新日時
    入力済入力済未入力更新日時⇒アクセス日時
    入力済未入力入力済作成日時⇒更新日時
    未入力入力済入力済更新日時⇒作成日時
    入力済入力済入力済なし
  • (7) タイムスタンプの入力チェック
    をクリックすると、タイムスタンプの入力チェックを行います。
    有効なタイムスタンプが入力されている場合、 に変化します。 に変化します。 また、タイムスタンプが入力できなくなります。(入力ロック)

    <入力チェック前>

    <入力チェック後>
  • (8) タイムスタンプの入力チェックキャンセル
    をクリックすると、タイムスタンプが入力できるようになり、 に変化します。 に変化します。(入力ロック解除)

    <入力チェックキャンセル前>

    <入力チェックキャンセル後>
  • (9) タイムスタンプの変更
    をクリックすると行選択されているファイルのタイムスタンプを変更します。
    ファイルが複数行選択されている場合は、選択行のタイムスタンプを変更します。

    「ツール(T)」−「オプション(O)」−「更新日時のみ実行」にチェックが付いている場合、変更されるタイムスタンプは更新日時のみになります。 全てのタイムスタンプを変更する場合、「更新日時のみ実行」のチェックを外します。初回起動時はチェックはありません。

    タイムスタンプの入力チェックキャンセル同様、 をクリックすると、タイムスタンプが入力できるようになり、 に変化します。 に変化します。(入力ロック解除)

    <タイムスタンプ変更前>

    <タイムスタンプ変更後>
  • 5.名前を連番で一括変更
  • 青枠のファイル名を連番で一括変更するには赤枠の部分を使用します。
    一括変更はできませんが、セルに対して直接入力することでファイル名を変更できます。
  • 【補足】
    ファイル名の . と .. は、それぞれカレントディレクトリ(一覧を表示しているフォルダ)と カレントディレクトリの親ディレクトリ(親フォルダ)を表しています。この2つのファイル名は変更できません。
  • (1) 連番のクリア
    をクリックします。

    入力した連番がクリアされる。
  • (2) 先頭ファイル名の入力
    省略可能です。省略するとファイル名は連番のみになります。
  • (3) 数字桁数の入力
    省略可能です。省略すると既定値 3 が適用されます。入力範囲は 1 〜 7 です。
  • (4) 初期値の入力
    省略可能です。省略すると既定値 1 が適用されます。入力範囲は 0 〜 100 です。
  • (5) 増分値の入力
    省略可能です。省略すると既定値 1 が適用されます。入力範囲は 1 〜 100 です。
  • (6) ファイル名の入力チェック
    をクリックすると、先頭ファイル名、数字桁数、初期値、及び増分値の入力チェックを行います。
    有効な値が入力されている場合、 に変化します。 に変化します。 また、先頭ファイル名、数字桁数、初期値、及び増分値が入力できなくなります。(入力ロック)

    <入力チェック前>

    <入力チェック後>
  • (7) ファイル名の入力チェックキャンセル
    をクリックすると、先頭ファイル名、数字桁数、初期値、及び増分値が入力できるようになり、 に変化します。 に変化します。(入力ロック解除)

    <入力チェックキャンセル前>

    <入力チェックキャンセル後>
  • (8) ファイル名の変更
    をクリックすると行選択されているファイル名を変更します。
    ファイルが複数選択されている場合は、選択されている全ての行のファイル名を変更します。

    属性に D が付いているファイル名はディレクトリ(フォルダ)です。ディレクトリ(フォルダ)は同じ名前で変更すると Windows 側がエラーを返しますので 変更前と変更後で名前が同じになる場合は変更しません。属性に D が付いていないファイル名は同じ名前で変更します。

    ファイル名の入力チェックキャンセル同様、 をクリックすると、先頭ファイル名、数字桁数、初期値、及び増分値が入力できるようになり、 に変化します。 に変化します。(入力ロック解除)

    <ファイル名変更前>

    <ファイル名変更後>


    上記を例にすると、数字桁数が3、初期値が1、増分値が1なので、 「001」「002」「003」...とファイル名を変更します。(拡張子は選択されているファイルの拡張子を使用する)

    <注意点>
    連番でファイル名を変更する前に変更されるファイル名が実際に存在していないか確認してください。
    同じファイル名を同一フォルダ内に作成することはできません。下記の画面は実際のエラー画面です。

    エラー画面について
    行選択されているファイルは「000.png」「001.png」「002.png」「003.png」「004.png」です。 入力条件と選択されているファイルの拡張子から、行選択されているファイルはそれぞれ次のように変更しようとします。
    (左側=変更前、右側=変更後)
     「000.png」→「001.png」
     「001.png」→「002.png」
     「002.png」→「003.png」
     「003.png」→「004.png」
     「004.png」→「005.png」
    「001.png」は最初から存在しているので「000.png」を「001.png」に変更するときにエラーとなります。
    この場合、2回の一括変更を行うことでエラーとならずに一括変更することができます。
    【一括変更1回目】
    先頭ファイル名に適当な文字(例えばXXXとか)を入力して一括変更します。「000.png」〜「004.png」が「XXX001.png」〜「XXX005.png」に変更されます。
    【一括変更2回目】
    次に、先頭ファイル名に入力した適当な文字を消して一括変更します。「XXX001.png」〜「XXX005.png」が「001.png」〜「005.png」に変更されます。

    ファイル名を変更しようとしたらエラーとなった例
  • 6.属性の一括変更
  • 青枠の属性を一括変更するには赤枠の部分を使用します。
    一括変更はできませんが、セルに対して直接入力することで属性を変更できます。
  • 【補足】
    ファイル名の . と .. は、それぞれカレントディレクトリ(一覧を表示しているフォルダ)と カレントディレクトリの親ディレクトリ(親フォルダ)を表しています。この2つの属性は変更できません。

    初回起動時は赤枠は表示されていません。表示するには「ツール(T)」−「属性設定」にチェックを付けてください。
  • (1) 属性のコピー
    行選択されている状態で右クリック(マウスは一覧の中)し、メニューより「属性をテキストへコピー」をクリックします。

    選択した属性がコピーされる。


    ファイルが複数行選択されている場合は、選択行の中から属性をコピーします。
    どの行がコピーされるかは選択方法により異なります。 意図しない属性をコピーしないためにも、選択行は1つにしてください。
  • (2) 属性のクリア
    をクリックします。

    入力した属性がクリアされる。
  • (3) 属性の入力
    省略できません。必ず5文字入力します。5文字は左からDRHSAの順番で指定します。順番を入れ替えたりできません。属性なしは - を指定します。

    DRHSAの内訳はここには書きません。それぞれの属性について意味が分からないのであれば属性の変更を行うべきではありません。 ファイルの属性を変更するとアプリケーションや、最悪システムに影響を与える可能性があることを覚えておいてください。 初回起動時に属性変更の機能が無効(非表示)になっているのはこのためです。
  • (4) 属性の入力チェック
    をクリックすると、属性の入力チェックを行います。
    有効な属性が入力されている場合、 に変化します。 に変化します。 また、属性が入力できなくなります。(入力ロック)

    <入力チェック前>

    <入力チェック後>
  • (5) 属性の入力チェックキャンセル
    をクリックすると、属性が入力できるようになり、 に変化します。 に変化します。(入力ロック解除)

    <入力チェックキャンセル前>

    <入力チェックキャンセル後>
  • (6) 属性の変更
    をクリックすると行選択されているファイルの属性を変更します。
    ファイルが複数行選択されている場合は、選択行の属性を変更します。

    属性の入力チェックキャンセル同様、 をクリックすると、属性が入力できるようになり、 に変化します。 に変化します。(入力ロック解除)

    <属性変更前>

    <属性変更後>
  • 7.その他機能
  • (1) 右クリックメニュー
    一覧の中で右クリックするとメニューが表示されます。

    行選択が0行(未選択)のときに表示される右クリックメニュー

    Aクリックすると一覧を並び替えます。
    B選択できません。
    C選択できません。
    D選択できません。
    E選択できません。


    行選択が1行のときに表示される右クリックメニュー

    Aクリックすると一覧を並び替えます。
    Bクリックすると選択行の日時または属性をコピーします。
    Cクリックすると選択行のセルにカーソルを移動します。
    Dクリックすると選択行のファイルを一括更新します。
    Eクリックすると選択行のファイルを削除します。


    <実行メニューについて>
    は「4.タイムスタンプの一括変更」
    は「5.名前を連番で一括変更」
    は「6.属性の一括変更」
    の実行ボタンにそれぞれ対応しており入力ロック解除中は選択可能にはなりません。各機能の実行ボタン参照。

    はファイルの作成日時とアクセス日時を更新日時で一括変更します。

    一括変更前

    一括変更後・・・作成日時とアクセス日時が更新日時と同じ日時で一括変更される。


    <削除メニューについて>
    「ツール(T)」−「オプション(O)」−「ファイル削除時に確認」のチェックを外すことで確認メッセージが表示されなくなります。 「編集(E)」−「削除(D)」をクリックしても同様に選択行のファイルを削除します。

    行選択が2行以上のときに表示される右クリックメニュー

    Aクリックすると一覧を並び替えます。
    Bクリックすると選択行の日時または属性をコピーします。
    C選択できません。
    Dクリックすると選択行のファイルを一括更新します。
    Eクリックすると選択行のファイルを削除します。


  • (2) 入力項目のクリア
    「ツール(T)」−「オプション(O)」−「ラベルクリックでテキストクリア」にチェックを付けることで、入力ロック解除中に各項目のラベル(日本語名)をクリックすると入力項目が初期化されます。 初回起動時はチェックはありません。

    <ラベルクリック前>

    <ラベルクリック後>
  • (3) 入力項目のサイズ(幅)補正
    作成日時、更新日時、アクセス日時、及び属性の4つの入力項目は、前回終了時点での一覧の幅が起動時に設定されます。
  • 8.重要事項
  • (1) 著作権
    ChTimestamp はフリーソフトウェアです。著作権は作者である tsuna が有します。
    Copyright (C) 2005-2011 tsuna All rights reserved.
  • (2) 免責事項
    作者 tsuna は、ChTimestamp を使用した結果生じた何らかのトラブルや損失・損害等について、いかなる責任も負いません。 使用は自己責任でお願い致します。
  • (3) 配布・転載
    実費以上の金銭授受を伴わず、圧縮ファイル形式での配布・転載は自由です。事前、事後に関係なく連絡も不要です。 但し、圧縮ファイル内の改変は禁止します。
  • (4) サポート
    障害(バグ)、要望、質問などございましたら、以下のメールアドレスにお願いします。
    障害に関する報告は歓迎致します。但し、障害の修正にはかなりの時間を要する可能性があります。 また、すべての障害が修正されるという保証はありません。要望に関して同様です。
    質問の際は、この HTML ドキュメントを最初から目を通し、それでも質問しなければならない場合に限りお願いします。

    tsuna27r@gmail.com
  • (5) 動作環境
    Windows XP, Vista, 7
  • (6) 開発環境
    Windows XP Professional Edition SP3
    Visual Studio 2005 Professional Edition SP1(vb.net)
    .NET Framework 2.0 SP2