ストーリー
■■■物語のはじまり
森の中の小国「シア」に住んでいた青年、アリス・クリスニールは、ある日突然河を越えたヘレンベルグにて大怪我をして倒れていた。そして、「シア」で大爆発が起こり、もはや住民の生き残りはいないという絶望的な事実を聞かされる。シアの大爆発についての記憶を失ったアリスは、記憶の空白を埋めるため、シアの大爆発について調べ始める・・・。
■■■前作「花のゆりかご」概略(「花のゆりかご」ストーリー紹介)
『花の国』を「難民保護国家」、と人々は呼ぶ。
住民の殆どが難民で構成されるその国の名は、『シア』。
どんな種族の難民をも受け入れるという思想から、他種族国家である。
この国を守るのは、宝石の名を与えられた騎士達、花の騎士(パミー・エレウェン)。
その代表たるのが六騎士である。
六騎士の隊長、炎の騎士には「アンダルサイト」を
水の騎士には「セレスタイン」を
風の騎士には「ジェイド」を
樹の騎士には「ルリ」を
天の騎士には「ウルフェナイト」を
魔の騎士には「シンジュ」を――・・・
これらの名前を授かることは、シアの国の中で最も名誉であり、尊く、憧れでもある。
六騎士の一人が死ねば、不思議なことに六騎士のすべてが死に絶え、新たな六騎士が選ばれる。
新たなる六騎士を選ぶ決定権は、この国に存在する不思議な種『世界樹の種』にあった。
不可思議で気まぐれで、全てを悟っているような『意思ある種』。
誰が選ばれるのかも、選ばれたわけも知っているのは『世界樹の種』だけ。
これは、そんな『意思ある種』に選ばれた6人の子供たちの物語――・・・