◆プロローグ


少年は、ワクワクしてこの日が来るのを待っていました。
今日は、大好きなお母さん、サンドリアの研究室へ、お仕事の見学に行く日です。

お母さんは研究ばっかりで、あまり家に帰ってきません。
帰ってくると、夜遅く、少年はいつも眠ってしまうのでした。
それでも休みの日は一緒に遊んでくれます。
家のことは、たいてい、お父さんのアレックスがやってしまいます。
今日も、寝坊しそうになった少年を起こしてくれたのはお父さんでした。

少年は、そんなお母さんとお父さんが大好きです。


そろそろ、おじいちゃんが迎えに来る時間です。
朝ごはんを食べて、準備をしなければ・・・