KraepEditor ver 1.01



1. 内田クレペリン検査とは

内田クレペリン検査とは、就職試験や運転適性検査で用いられる、性格や適正を調べる検査です。
本プログラムでは、内田クレペリン精神検査用紙の問題と答えを自動作成することが可能です。
就職・採用試験で用いられるクレペリン検査の練習や、
行数を調整し、単純作業を繰り返し行う課題として使用できます。


2. 本ソフトの使い方

『kraepeditor100.jar』ファイルをクリックし起動してください。

列数:横の文字数を設定します。
行数:縦の文字数を設定します。
ファイル名:ファイル名を指定します。
作成:指定した列数、行数でクレペリン検査用txtを作成します。問題ファイルは『<ファイル名>Q.txt』、解答ファイルは『<ファイル名>A.txt』の形式で出力されます。

*列数行数はメニューバー『レイアウト』で一括設定することもできます。



3. 検査方法

T.
一番左上の行から計算を始めます。
隣り合った数字同士の足し算を行います。
U.
答えが一桁ならばその数字を、
答えが二桁になる場合は1の位の数字のみを
二つの数字の間の下側に書き込みます。
V.
試験官が1分に1回号令をだします。
号令が出たら、次の行の一番左から計算を行ってください。
W.
計算は前期15分(15行)後期15分(15行)行います。
前期と後期の間に5分間休憩を挟みます。



4. 検査指標

検査結果は作業量、作業量の推移、誤答の出方から判定されます。

■作業量

作業量の大小から受験者の頭の回転の速さ、基礎能力を判定します。
判定の基準は以下のとおり。
作業量が前期55問、後期65問以上になれば最も基礎能力が高い状態にあるといえます。

区分 (A)段階 A段階 B段階 C段階 D段階
前期範囲 55以上 40〜55 25〜40 10〜25 10以下
後期範囲 65以上 45〜65 30〜45 15〜30 15以下
評価 水準が高い 不足はない いくらか不足 かなり不足 はなはだしく不足








■作業量の推移

各行の作業が終わった場所を線で結んだものを作業曲線といいます。
作業曲線をみると、作業量の推移がわかります。
曲線の形=作業量の変動から受験者の性格、心理状態を紐解くことができます。
クレペリン検査では、受験者データの蓄積から作業曲線の類型化がなされています。
性格、心理状態に問題のない人の作業曲線の傾向を定形といい、
定形の特徴に当てはまる作業曲線であるほど、受験者は性格、心理状態に問題が無いといえます。
定形の特徴
  • 前期の曲線がU字型、V字型である
  • 後期の曲線が右下がりである
  • 後期の作業量が前期を上回っている
  • 後期1行目が作業全体を通して最高の作業量になる
  • 曲線が適度に凸凹になる
  • 誤答がほとんどない
  • 作業量が極端に低くない



  • ■誤答の出方

    誤答が多発しているとき、誤答の出方から心理状態を予測します。

  • 誤答が頻発している。またはある行に集中している

  •   → 考えるまま、刺激のまま行動しやすい傾向にある。
  • 誤答が全体に散在している

  •   → 緊張や興奮で落ち着きがなくなる傾向がある。
  • 誤答が散在しており、特定の数字に関わっている

  •   → ある観念や考え方に固執しやすく、他への配慮が足りない傾向がある。
  • 作業量がC段階以下で、誤答が多発している

  •   → 基礎能力が低く、難しい話や複雑なことを理解できにくい傾向がある。


    5. その他

    本ソフトウェアはフリーソフトです。
    詳細な検査方法、指標については参考文献などの書籍を参考にしてください。



    6. Q&A

    Q.ソフトが起動できない。
    A.Java言語で書かれたプログラムを動かすためのソフトウェアである
     JREがインストールされていない、もしくは、最新のバージョンでない可能性があります。
     JREのインストールまたは更新を行ってください。




    ◆製作
     phi

    ◆作者問い合わせ先
     

    ◆参考文献
     リクルーティングセミナー著 『内田クレペリン検査』 土屋書店 2008年8月20日発行

    ◆更新履歴
     H21/4/20 ver1.00 完成
     H23/6/27 ver1.01 誤字修正・Q&A追加