Version 4.51 (2011/08/28)
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このEPS-drawはEPS(Encapsulated PostScript)形式のファイルを 出力するドローソフトです。 TeXで書かれた文章に貼り付ける図を簡単に作成することができます。
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カーソルはマウスを使って上下左右に動かすことができますが、 細かい作業のためにキー操作によってもカーソルが 動せるようになっています。 特に、背景格子と組み合わせると フリーハンドではない直線的な図を描くことができます。
ただし、キーはずっと押しつづけても移動しません。 一回毎に離してください。
「レイヤー0」から「レイヤー3」までの 簡易的なレイヤー(平たく言えば”画面”)が4枚準備されています。 これによりひとつの図をいくつかの部品に分けて 作成することができます。
描画や編集の対象となるレイヤーです。 画面の下にあるコンボボックス(左側)か メニューの「レイヤー(L)」−「描画対象(E)」 で指定します。 デフォルトではレイヤー0が描画対象レイヤーです。
描画対象レイヤー以外のレイヤーの表示状態を 非表示・グレー表示・表示の三段階から選択できます。 画面の下にあるコンボボックス(右側)か メニューの「レイヤー(L)」−「それ以外(D)」 で切り替えることができます。 デフォルトではグレー表示となっています。
レイヤー単位の操作は レイヤーへの操作 を参照してください。
図形は現在の描画対象レイヤーに描画されます。 ウインドウの左側にある操作パネルの上部に「直線」「曲線」 「円・楕円」「四角形」「角丸矩形」「文字」と書かれたボタンが ありますので、ここで描きたい図形を選んでください。 メニューの「描画(M)」でも同様に選ぶことができます。 各モードの詳細は以下の通りです。
始点と中間点を「左クリック」か「Enterキー」で選択していって ください。「Escキー」を押せば直前の中間点がキャンセルされます。 最後に終点を「右クリック」か「スペースキー」で選択すれば それらの点を通る直線が描けます。 終点を「Shiftキー」を押しながら選択すれば 自動的に直線を閉じます。
閉じた直線で囲まれた部分を塗りつぶしたい場合には 後から編集モードの修正 を使って変更してください。
直線と同じ要領で点を選択していくとそれらの点を通る滑らかな曲線 (Bezier曲線)が描けます。
四角形の対角点2つを「左クリック」か「Enterキー」で選択すれば その四角形に内接する円や楕円が描けます。 途中でキャンセルするには「Escキー」を押してください。 「Shiftキー」を押しながら2番目の点を選択すれば 内部を塗りつぶします。
回転させたい場合や円弧、扇形、弓形などを描きたい場合は 後から編集モードの修正 を使って変更してください。
円・楕円と同じ要領で点を選択すると四角形が描けます。
円・楕円と同じ要領で点を選択すると角が丸い四角形が描けます。
まず、操作パネルの真ん中付近にある入力ボックスに 書きたい文字列を入力してください。 ただし、全角文字や半角カタカナが 使えるのは明朝体とゴシック体のみです。 次に、文字列を置きたい場所を「左クリック」か「Enterキー」で 選択してください。この選択した点が文字列の左下の位置となります。 (縦書きの場合には文字列の上の中央になります。) 画面上と実際のEPSファイルではフォントの違いのために 位置や大きさが若干ずれてしまうことに注意してください。
文字を回転、反転、変形させたい場合には後から 編集モードの修正を使って変更してください。
フォントがTimes、Helvetica、Courier、Symbolの場合には以下の命令で 上付き下付き文字、ギリシャ文字や記号、アクセント記号を 描くこともできます。 ただし、画面上には反映されません。 EPSファイルにしてはじめて有効になります。 (ちなみに、ギリシャ文字のみの文字列ならばフォントに Symbolを使う方が簡単です。 例えば、Symbolでabcと入力すれば対応するギリシャ文字 αβχになります。)
命令 説明 例 ^ 命令 次の中括弧{}で囲まれている文字列を上付きにします。
1文字の場合には中括弧を省略することもできます。a^{ik} ---- > aik
a^i ---- > ai_ 命令 次の中括弧{}で囲まれている文字列を下付きにします。
1文字の場合には中括弧を省略することもできますa_{ik} ---- > aik
a_i ---- > ai@ 命令 つづく上付きと下付きの文字の位置をそろえます。
1文字の場合にはやはり中括弧を省略できます。a^{ik}_{mn} なら aikmn
a@^{ik}_{mn}なら i と m
の位置が揃う\ 命令 つづく3桁の数字(8進数)に対応するギリシャ文字や
記号を出力します。
対応表はメニューの「ヘルプ(H)」− 「\命令コード表(C)」
で見ることができます。\155 ---- > μ
\245 ---- > ∞~ 命令 次の文字をその次の文字の上に置きます。
主に、\ と組み合わせてアクセント記号に使います。~\256a ---- > ベクトル
~\176a ---- > チルダ
以上の命令を組み合わせればいろいろな文字が書けます。
ちなみに、サンプルの右下の文字は ~\331g@_0^{ik} \256 \245 と入力したものです。
添え字の位置や大きさのバランスが気に入らない場合には 添え字部分を別の文字として書いてみてください。 プレビューを見ながら位置と大きさを手動で 調節すればある程度は対応できます。 (実際、作った本人でもこうすることの方が多いです。) それでもうまくいかない場合、 Computer Modernフォントを使いたい場合、 より複雑な数式を書きたい場合には LaTeX2eとPSfrag によってEPS-drawで書いた文字列を 置き換えるという方法があります。
描画モードのボタンの下にいくつかのコンボボックスがあります。 ここで線や文字の種類、大きさ、色などの属性を設定することができます。 メニューの「線・文字(A)」からでも同様にできます。
使用できる線の種類は実線、破線、点線、一点鎖線、二点鎖線 の5種類です。可能な太さは1pt、3pt、5pt、7ptの4段階です。 ただし、実線以外では1ptしか使えません。 実線以外で太くしたい場合には後から編集モードの 修正 を使ってください。 文字モード以外の描画モードに対して有効です。
矢印の種類は矢印なし、終端矢印 A、始端矢印 A、両端矢印 A、 終端矢印 B、始端矢印 B、両端矢印 Bの7種類です。 矢印 Aと矢印 Bでは矢印の形状が異なります。 直線と曲線モードで有効です。
使用できるフォントはTimes、Helvetica、Courier、 明朝体、ゴシック体、Symbolです。 さらにスタイルとしていくつか種類があり、 Rはローマン、Iはイタリック、Bは太字、Oは斜体、Vは縦書き を表しています。 サイズは1ptから999ptまでの整数なら自由に設定できます。 文字モードのみに有効です。 なお、日本語をJISで符号化したい場合には メニューの「設定(O)」−「その他(O)」で 「日本語のJIS符号化」 にチェックを入れておいてください。
可能な色は黒色、青色、赤色、紫色、緑色、水色、黄色の7色です。 可能な濃さはふつう、うすめ、うすい、こいめ、こいの5段階です。 (ただし、黒色の場合は例外で ふつう、うすめ、うすい、しろめ、しろいの5段階となります。 ”しろい”と通常は見えませんが、他の図形の上に描くと 白抜きとして現れます。) すべての描画モードで有効です。 なお、この色は設定メニューの色のところで 調整することができます。
コンボボックスの下に「削除」「修正」「最前面」 「コピー」「点移動」「回転」「繰返」「Bounding Box」 と書かれたボタンがあります。 ここで描画対象レイヤー上にある図形 およびBounding Boxを編集することができます。 メニューの「編集(E)」でも同様に選ぶことができます。 ほとんどの編集モードでは、 各図形に付いた選択点(赤い小さな四角形)を 「左クリック」か「Enterキー」で選択します。 (他の選択点が邪魔で見にくいときには「Escキー」で 全選択点を一時的に非表示にできます。) 選択された図形の候補が赤で表示されるので 「左クリック」か「Enterキー」で確定します。 複数の可能性がある場合には 「右クリック」か「スペースキー」で次の候補 に切り替わります。 各モードの詳細は以下の通りです。
選択した図形を削除することができます。
選択した図形を後から修正できます。 変更可能なパラメーターが示されるのでそこで変更してください。 通常のパラメーターの他に拡張設定として以下のパラメーターも設定できます。 なお、入力できる数値は整数のみです。
ただし、拡張設定を多用すると画面表示が極端に遅くなったりします。 そのときは、メニューの「設定(O)」−「その他(O)」で 「拡張設定を省略し高速表示」にチェックを入れてみてください。
選択した図形を最前面にもってくることができます。 塗りつぶしなどの後ろに隠れて見えなくなった図形を前に もってくるための機能です。
選択した図形をコピーまたは移動することができます。 選んだ図形が動かせるようになるので「左クリック」か「Enterキー」で 位置を決定してください。 途中でキャンセルするには「Escキー」を押してください。 「Shiftキー」を押しながら決定すると 元の図形が消えて移動になります。 さらに「右クリック」か「スペースキー」 を使うごとに左右反転と上下反転を交互に行います。
選択した点を後から動かすことができます。 選んだ点が動かせるようになるので「左クリック」か「Enterキー」で 位置を決定してください。 途中でキャンセルするには「Escキー」を押してください。 さらに図形が直線か曲線の場合には「右クリック」か「スペースキー」 でその点を削除することができます。 ただし現在のところ、円弧、扇型、弓型、 回転した円・楕円、四角形、角丸矩形の点は動かせません。
選択した図形を回転することができます。 選んだ図形が動かせるようになるので「左クリック」か「Enterキー」で 位置を決定してください。 途中でキャンセルするには「Escキー」を押してください。 このとき、回転の原点は直線、曲線、文字ならば選択した点、 円・楕円、四角形、角丸矩形ならば図形の中心になります。
選択した図形・点に対して前回行ったコピー、移動、点移動、 回転、点削除、修正と同じ操作を行います。 この機能をうまく使うことにより、 複数の図形を形を保ったまま動かしたり、 等間隔に図形を配置したりすることができます。
EPSファイルのBounding Boxを設定することができます。 Bounding Boxとは図が描かれている領域を指定するもので、 これを使えば小さい図を描いたときの余白部分を取り除くことができます。 四角形と同じ要領で図全体を囲むように設定してください。 Bounding Boxは全レイヤーで同じものが適用されます。 初期値ではBounding BoxはEPS-drawの画面全体となっています。 一度設定したBounding Boxは 「右クリック」か「スペースキー」で消去することができます。
メニューの「ファイル(F)」以下でファイルのセーブやロードができます。 保存する形式は独自の形式で拡張子は.edfとなります。 レイヤーの表示状態に関係なく全レイヤーが対象となります。 「開く(O)」はファイルを新規に読み込み、 「追加読込(M)」はファイルの内容を現在の状態に追加で読み込みます。 (追加読込のとき、 Bounding Boxは現在のものと追加するファイルのものを含むように 自動的に変更されます。) 「名前を付けて保存(A)」は現状を独自形式で新規に保存し、 「上書き保存(S)」は既存のファイルに上書きで保存します。 操作パネルの下のほうにあるボタンでも 「開く」、「追加読込」、「上書保存」ができます。
ドラッグ&ドロップでもファイルを開くことができます。 EPS-drawのウインドウやショートカットに独自形式のファイル (複数可)をドラッグ&ドロップしてください。
開くファイル(複数可)を起動時のオプションとして 指定することができます。 ファイル名に空白が含まれるときには " " で囲ってください。 例えば、MS-DOSプロンプトなどから EPS-draw.exe "C:\Program Files\sample.edf" などのように入力すれば起動時にそのファイルを読み込みます。 そのため、拡張子.edfとEPS-drawを関連付けておけば ダブルクリックでファイルを開くことができるようになります。
操作パネルの「EPS出力」ボタンかメニューの 「ファイル(F)」−「EPS出力(E)」で描いた図形を EPS形式のファイルとして保存することができます。 このときは、グレー表示や非表示といったレイヤーの表示状態 を反映してEPSファイルにします。 EPS形式のファイルは読み込むことはできないので、 後で編集し直すために独自形式でいったん保存しておくこと をお勧めします。
なお、 出力されるEPSファイルはプレビュー用の画像イメージを含んでいません。 これはTeXに貼り付けるという目的では全く無用のものですが、 他のソフトに貼りつけたり表示したりするためには必要となることがあります。 詳しくはよくある質問の中の プレビューについての記述 を参照してください。
メニューの「ファイル(F)」−「BMP保存(B)」 で画面をBMP形式として保存することができます。 このとき、 画面をそのまま保存するということに注意してください。 これはあくまでもオマケの機能です。
現在選択されている描画対象レイヤー に対して、以下のような操作をすることができます。
操作パネルの「L転写」ボタンかメニューの 「レイヤー(L)」−「レイヤー転写(M)」によって、 描画対象レイヤーに他のレイヤーの図形を転写することができます。 その際、「転写元を消去する」というところにチェックをすれば 転写元のレイヤーはクリアされて移動になり、 チェックを外せば、 転写元のレイヤーはクリアされずにコピーになります。 また、オフセットを指定すれば、 ずらしながら転写することができます。 特に、転写元レイヤーを描画対象レイヤー自身にして オフセット有りのレイヤー転写をおこなえば、 描画対象レイヤー上のすべての図形を 同じ分だけ移動することができます。
操作パネルの「L消去」ボタンかメニューの 「レイヤー(L)」−「レイヤー消去(C)」で 描画対象レイヤー上の図形をすべて消去することができます。
操作パネルの「L保存」ボタンかメニューの 「レイヤー(L)」−「レイヤー保存(S)」で 描画対象レイヤー上の図形のみを独自形式のファイルに 保存することができます。 作成されたファイル内では図形はすべてレイヤー0にあります。
操作パネルの「L読込」ボタンかメニューの 「レイヤー(L)」−「レイヤー読込(L)」で 描画対象レイヤーに独自形式のファイルの内容を 追加することができます。 その際、読み込まれるファイルのレイヤー情報は無視されて、 すべての図形が描画対象レイヤーに追加されます。
操作パネルの「プレビュー」ボタンかメニューの 「全体(W)」−「プレビュー(P)」 で現時点での状況をプレビューすることができます。 ただし、あらかじめEPSファイルが GSviewなどの表示できるプログラムと関連付けられている必要があります。 GSviewのインストールはよくある質問の中の GSviewについての記述 を参照してください。
いわゆるアンドゥ機能で直前の操作を取り消すことができます。 操作パネルの「戻る」ボタンかメニューの 「全体(W)」−「戻る(B)」でできます。最大で10回まで可能です。
いわゆるリドゥ機能でアンドゥでの取り消しを取り消すことができます。 操作パネルの「進む」ボタンかメニューの 「全体(W)」−「進む(F)」でできます。最大で10回まで可能です。
プレビューした時やEPS-drawが終了する時、その時点での描画内容が プログラムと同じフォルダのautosave.edfに自動的に保存されます。 セーブし忘れたときやパソコンが突然動かなくなったときなどに 活用できます。
このプログラムで描ける図には以下の制限があります。
メニューの「設定(O)」−「背景格子(L)」で 画面の背景に格子を表示することができます。 背景格子の原点となる基準点や縦と横の格子幅を設定してください。 格子幅を0にすればその方向の格子はなくなります。 格子を設定したときには カーソルの操作が便利です。
メニューの「設定(O)」−「ウインドウサイズ(W)」 でウインドウのサイズを変更できます。 ウインドウのサイズを変更すれば 現在の図形はすべてクリアされてしまうので注意してください。 また、横のサイズは4の倍数でなくてはいけません。 そうでないときには4の倍数に自動的に調節されます。 ただ、画面のデザインの都合などで小さくする場合には限界があります。 なるべく、 Bounding Box を設定するか、TeXに貼り付けるときの 拡大縮小 で対応してください。
メニューの「設定(O)」−「色(C)」 で使用する色(背景格子やBounding Boxなどの色も含む) をカスタマイズできます。 左側にある色のパネルで変更する色を選択して、 右側にある入力ボックスでそのRGBを指定します。 「書き出し」ボタンで設定を パレットファイル(拡張子.pal)に保存したり、 「読み込み」ボタンでパレットファイルを 読み込んだりすることができます。
ここでの設定はパレット番号に対応する色を変更します。 しかしながら、セーブファイル(拡張子.edf)には パレット番号しか記録されません。 そのため、同じセーブファイルでもここでの設定が違うと 画面表示や出力するEPSファイルの色が変わります。 このようなことを避けたい場合には、 「書き出し」ボタンでパレットファイルを作成して、 セーブファイルと一緒に保存しておいてください。 ちなみに、EPSファイルの方には実際の色を記録しているので パレットファイルは不要です。
「日本語のJIS符号化」では日本語をShift-JISではなく JISでエンコードするようにします。 他のOSのマシンとEPSファイルのやり取りをする場合で 文字化けするような時には このオプションを試してみてください。
「プレビュー用のGSviewウインドウは再利用」では プレビューの際に前回のGSviewのウインドウが 既にあればそれを利用して、 新たなウインドウを開かないようにします。 このためには、GSviewのメニューで 「Options」−「Auto Redisplay」にチェックが 入っている必要があります。
「拡張設定を省略し高速表示」では回転などの 拡張設定を省略して画面表示を速くします。 拡張設定を多用した図を描いていて処理速度が極端に 遅くなる場合にはこのオプションを試してみてください。
このソフトの不具合やご意見ご要望がございましたら 下記のメールアドレスにお願いします。 修正する義務は負いませんが できるだけ対応したいと思います。
メールアドレス :
htera@csc.jp
(半角に直してください)
最新版配布場所 :
http://hp.vector.co.jp/authors/VA023018/
不具合や質問の場合には以下の点をお願いします。
初期のWindows95でIE4.0以上がインストールされていない場合に 起こる可能性があるようです。 IE4.0以上にアップデートすれば動くようになるかもしれませんが、 それでもだめな場合にはWindows自体をバージョンアップするしか 今のところ方法はありません。
GhostscriptとGSviewをインストールすれば EPSファイルを画面に表示できるようになります。 インストール方法はトニイさんによる TeX インストールガイドなどを参照してください。
これはGSviewのメニューの[Media]で指定されている 紙のサイズ(通常はA4)をはみ出しているためです。 メニューの[Options]の中にあるEPS Clipというところに チェックを入れてから開き直してください。 紙のサイズを無視してEPSファイルの本来の 大きさで表示してくれます。
詳しい方法はTeXについての本を参照してください。
例えば、
\documentclass{jarticle}
\usepackage{graphicx}
\begin{document}
\begin{figure}
\includegraphics[width=13cm,height=10cm]{sample.eps}
\caption{Sample}
\end{figure}
\end{document}
のようにしてみてください。 widthとheightを変えることによって拡大縮小することができます。 Package graphics Error: No driver specified. というエラーが出る場合には\usepackage の部分を\usepackage[dvips]{graphicx} と変更してみてください。
dvioutの設定を変更する必要があります。 まず、dvioutのメニューの[Option]−[Setup Parameters] を選んでください。 DVIOUTのプロパティが出てくるので[Graphic]のタブをクリックしてください。 GIF:という項目をBMP(full color)やBMP(256 colors)などに変更して Saveを押してください。 詳しくはdvioutのヘルプでパラメータの-GIF: の部分を参照してください。
これはdvipdfmがGhostscriptを使って
EPSからPDFに変換するときにA4の紙のサイズを
はみ出してしまうためです。
以下のように設定を変更する必要があります。
(よくわからなければdvipdfmを
最新のものにするだけでもいいです。)
角藤版のTeXなら普通
C:\usr\local\share\texmf\dvipdfm
というフォルダのなかに
config というファイルがあると思います。
それをエディタで開いて18行目が
D "gswin32c -q -dNOPAUSE -dBATCH -sPAPERSIZE=a4 ...
などとなっていたら
D "gswin32c -q -dNOPAUSE -dBATCH -sPAPERSIZE=ledger ...
に変更してセーブしてください。
これは出力されるEPSファイルに プレビュー用の画像イメージが含まれていないためです。 EPS形式のファイルにはプレビュー用の画像イメージという 粗い完成予想図がつけられていることがあります。 WordやExcelなどの多くのソフトは画面に表示する際には PostScriptの命令を直接解釈する代わりにこの画像イメージを表示します。 しかし、TeXに貼り付けるという目的では全く無用ですし、 形式によっては巨大なファイルになってしまうので EPS-drawによる出力にはプレビュー用の画像イメージを付けていません。 そのため他のソフトで表示しようとしてもうまく行かない ということになります。
どうしてもプレビュー用の画像イメージを付けたい場合は GSview さえあれば簡単にできます。 まず、出力されたEPSファイルをGSviewで開いてください。 それからメニューの [Edit]−[Add EPS Preview] を選択してください。 いくつかの形式が選べますので 表示させたいソフトが対応しているものを選んでください。 形式によっては ファイルサイズが巨大になることがあるので注意してください。
Ghostscriptの日本語化が正しくなされていない 可能性があります。 トニイさんによる TeX インストールガイドなどを参照して、 GhostscriptとGSviewのインストールを確認してください。
また、WordやExcelに貼り付けた場合にも日本語が 文字化けすることがあります。 これはWordやExcelがPostScriptの日本語拡張に対応していないのが 原因です。どうしようもありません。
一部の日本語のみ文字化けする場合にはそれが機種依存文字である 可能性があります。機種依存文字とはパソコンによって 表示され方が違う文字のことで、 他の人とファイルのやりとりをする場合には それを使わないことが強く推奨されています。
dvipsk: Font Ryumin-Light-90ms-RKSJ-H used in the file foo.eps is not in the mapping file. などのように表示されることがあります。 これはEPS-drawが出力したEPSファイル内においては 日本語がShift-JISで符号化されているのに対して dvipskではJISで符号化することを前提としているためです。 しかし、JISとShift-JISの両方のフォントが使える環境では 何の問題もありません。 そうでない場合やどうしても気になる場合には dvipsk -SJIS sample.dvi のようにオプションをつけて全体をShift-JISで統一するか、 EPS-drawのメニューの「設定(O)」−「その他(O)」で 「日本語のJIS符号化」 にチェックを入れて全体をJISに統一すれば解決します。
そのようにして作成したPDFをAdobe Readerで読み込むと 「フォントに指定されたエンコーディング(CMap)が壊れています。」 と出て正常に表示されないことがあります。 古いバージョンのEPS-drawで日本語を含むEPSファイルを作成した 場合に起こるようです。 対処方法としては、新しいバージョンのEPS-drawでEPSファイルを 作成し直せば大丈夫です。 もし、EPSファイルしか残っていないなら、 そのEPSファイルをエディタで開き、 「RKSJ」という文字列をすべて「90ms-RKSJ」に置換してください。 さらに、PDFのみしか残っていないという場合には、 そのPDFをGhostscript付属のps2pdf14.batで処理してみてください。
LaTeX2eとPSfragによってEPS-drawで書いた文字列 を置き換えるという方法があります。 詳しくはTeXについての本を参照してください。
例えば、EPS-drawでEPSファイル中にbibunとsekibun という文字列を書いたとします。 このとき、明朝体とゴシック体以外のフォントを使ってください。 次に、TeXのファイルとして
\documentclass{jarticle}
\usepackage[dvips]{graphicx,psfrag}
\begin{document}
\psfrag{bibun}{$\frac{df(x)}{dx}$}
\psfrag{sekibun}{$\int_a^b f(x)dx$}
\includegraphics{test.eps}
\end{document}
のようなものを作成します。 それからdviファイルを生成し、 dvipskでPostScriptファイルに変換すれば bibunとsekibunの文字列が設定したものに置き換わります。 dvioutでPSfragを利用したい場合には dvioutのヘルプを参照してください。
これらが有効であるためには拡張子epsがGSviewなどのビューアと 関連付けられている必要があります。 拡張子epsのファイルをダブルクリックしてもそれが表示されない場合には GSviewをインストールしてみてください。 ちなみに、\命令コード表自体はEPS-draw本体と同じフォルダにある PS-symbol.epsです。
図形や文字を回転させると、 画面上では色が出なくて線がかすれたり、 変な色が混じり文字が汚れたりしてしまうことがあります。 あくまでも画面上だけの問題であって、 EPSファイルではちゃんと描かれます。
これは処理速度のため、 領域内部と外部の判定を甘くしているからです。 常識的な多角形なら問題ないと思いますが、 中に穴の開いたような領域では穴まで塗りつぶされてしまいます。 あくまでも画面上だけの問題であって、 EPSファイルではちゃんと描かれます。
できません。ただし、 拙作のEPS-mergを使うと2つのEPSファイルを合成することができるので、 それで済む場合もあります。