起動フォルダの場所
- ※起動フォルダとは、ユーザー作成のファイルをExcel起動時に自動的に開くようにするために、ユーザー作成ファイルを格納しておくフォルダです。
- ※起動フォルダは、Excel規定の「ユーザースタートアップフォルダ」「Excelスタートアップフォルダ」の2つと、任意のフォルダを「代替起動フォルダ」としてExcelに設定するフォルダがあります。
- ※起動フォルダに格納できるファイルは、拡張子=xls,xlsx,xlsm等です。
- ※同一名のファイルが、各々のフォルダに存在した場合は、「ユーザースタートアップフォルダ」のファイルが適用されます。
- 以下の説明中の
- ※(DriveX)は、OSがインストールされているドライブ(通常は[C])
- ※(DriveZ)は、Excelがインストールされているドライブ(通常は[C])
- ※(UserID)は、ログインUserID
- ユーザースタートアップ
- このフォルダは、当該PCを単独ユーザーで使用する場合に適用します。
- VBEのイミディエイト画面で「?Application.StartupPath[改行]」で確認することができます。
- Windows95(OSR2以降)
- (DriveX):\Windows\Application Data\Microsoft\Excel\Xlstart
- Windows98
- (DriveX):\Windows\Application Data\Microsoft\Excel\Xlstart
- WindowsMe
- (DriveX):\Windows\Application Data\Microsoft\Excel\Xlstart
- WindowsNT4.0
- (DriveX):Winnt\Profiles\(UserID)\Application Data\Microsoft\Excel\Xlstart
- Windows2000
- (DriveX):\Documents and Settings\(UserID)\Application Data\Microsoft\Excel\Xlstart
- WindowsXP
- (DriveX):\Documents and Settings\(UserID)\Application Data\Microsoft\Excel\Xlstart
- WindowsVista
- (DriveX):\Users\(UserID)\AppData\Roaming\Microsoft\Excel\XLStart
- Windows7
- (DriveX):\Users\(UserID)\AppData\Roaming\Microsoft\Excel\XLStart
- Excelスタートアップ
- このフォルダは、当該PCを複数ユーザーで使用する場合に適用します。
- VBEのイミディエイト画面で「?Application.Path & "\xlstart" [改行]」で確認することができます。
- WindowsVista/7では、Excelスタートアップフォルダには、UAC(User Account Control)の制限で、UACの無効化などの設定をしないとインストールすることができません。
- Excel97
- (DriveZ):\Program Files\Microsoft Office\OFFICE\XLSTART
- Excel2000
- (DriveZ):\Program Files\Microsoft Office\OFFICE\XLSTART
- Excel2002
- (DriveZ):\Program Files\Microsoft Office\OFFICE10\XLSTART
- Excel2003
- (DriveZ):\Program Files\Microsoft Office\OFFICE11\XLSTART
- Excel2007
- (DriveZ):\Program Files\Microsoft Office\OFFICE12\XLSTART
- Excel2010
- (DriveZ):\Program Files\Microsoft Office\OFFICE14\XLSTART
- 代替起動フォルダ
- 任意のフォルダを指定することができます。
- 指定方法は、Excelのバージョンによって異なります。
- Excel97-2003のバージョンでは、
[ツール]-[オプション]-[全般]タブの中の「代替XLSTART」で指定します。
- Excel2007のバージョンでは、
「Office」ボタン-[Excelのオプション]-[詳細設定]-[全般]の [起動時にすべてのファイルを開くフォルダ] ボックスに、代替起動フォルダとして使用するフォルダの完全なパスを入力します。
- VBEのイミディエイト画面で「?Application.AltStartupPath [改行]」で確認することができます。
- 信頼できる場所
- Excel2007には、代替起動フォルダとは別に、もう一つの方法があります。
- それは、「信頼できる場所」を使う方法です。
「Office」ボタン-[Excelのオプション]-[セキュリティ センター]-[セキュリティ センターの設定]-[信頼できる場所]に「任意のフォルダ」を追加します。
- なお「信頼できる場所」として登録された規定以外のフォルダをVBAでは取得できませんので、「便利ツール.xls」を規定以外の信頼できる場所フォルダに置いた場合、規定のフォルダに移動(複写)を促す画面が表示されます。
- 注意事項
- 同一名のファイルが上記の3種類のフォルダ各々においてある場合、「ユーザースタートアップフォルダ」のファイルが優先的に開かれます。
同一名のファイルを複数のフォルダに置くと更新忘れなどもあり得ますので、運用方針を決めて適切に管理することをお勧めします。
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