幻想世界神話辞典 〜
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英雄 Hero >>関連項目一覧神話・民話において、すぐれた知恵、武力などで魔物を退治したり、困難な課題を解決したり、人びとのために行動する人物といえるだろうか。 英語のHeroの語はヘレネス神話と関連した語らしく、意味の中に「神人」といったものが含まれるようだ。確かにヘラクレスやギルガメシュ、クフーリンなど英雄が神々の血をひいているというのもよくみられるパターンである。 完全無欠であるより多少の失敗をする、というのが物語の構成としての人間の好みらしい。なぜか父子対決をするモチーフも広くみられるようだ。 他に、なぜか超人的な跳躍(クフーリンの「鮭とび」の術、義経の八艘とび、ジークフリート(シグルズ)の炎の壁とび、孫悟空のキントウンの術、ロシアの英雄物語にも大岩をとび超えるシーンがある) や、硬い体(アキレウスやジークフリート)などの共通する特徴もある。 時代が下ると、なのだろうか、ヨーロッパではブリテンのアーサー王と円卓の騎士、フランスのシャルルマーニュの12勇士、ロシアのキーエフ公に仕えるイリヤーと勇士たち、など英雄物語、騎士物語が、アジアでも三国志演義や封神演義、日本でも軍記物語など、大衆文化の興隆とともに多くの豪傑が活躍する物語が人びとに楽しまれた。 三国志の関羽など神として祀られてしまったが、偉大な業績をなした人物の名は歴史の上でも長く名を残すのだろう。またアレキサンダー大王も、アフガニスタンに「カンダハル」(イスカンダール、アレキサンドリア)という地名がいまだに残っている。英語のJulyもJulius、カエサルCaesarの名がつけられたものが残っている。歴代のローマ皇帝で月の名に自分の名をつけた者は他にもいたが死後元に戻された。ナポレオンなど子守歌で「巨人ナポレオンが来て食べられてしまうよ」などと怖いものとして歌われている。中国でも「曹操のうわさをすると曹操がくる」(悪魔の話をすると悪魔が来る)といった表現がある。 関連項目一覧
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