オイラは意思が弱いから説明書

1. 概要

「オイラは意思が弱いから」は「この時間帯にこれはやらないでおこう」というあなたの決意をサポートする注意喚起ソフトです。 このソフトは動作中、指定した時間帯に対象プログラム(ゲームとか)が動いているのを発見したら全画面、最前面で「注意画像」を表示します。 あくまでも注意喚起をするだけのソフトなので注意画像はボタンクリックですぐに消えます。 注意画像が表示されたら、あなたの意思で遊ぶのを止めましょう。

2. 免責事項

このソフトは1週間で適当に作った小さなジャンクソフトです。 「あるがまま」に提供し、いかなる保証もしません。 作者は、利用者がこのソフトを扱うことで発生する一切の損害に対して法的義務を負わないものとします。

3. 動作環境

次の環境で開発&動作確認をしました。

32bit版OSでも同様に動作するはずです。 .NET Framework 4が入っていれば以前のOSでも動くかもしれませんが、確認は取っていません。

4. インストール

適当なフォルダに解凍してください。 次のファイルが同梱されています。

[解凍フォルダ]
    ├オイラは意思が弱いから.exe
    ├caution.png
    ├caution.wav
    ├src.7z
    ├説明書.html ... このファイル
    └[doc_resource]
        ├icon.png
        ├snapshot.png
        └taskmgr.png

基本的に立ち上げっぱなしにすることを前提にしたソフトなのでショートカットをスタートアップに登録しておきます。 手作業で「オイラは意思が弱いから.exe」のショートカットを登録してください。 タスクに登録してもOKです。

ショートカットを自動でスタートアップに登録する機能はありません。 これは、このプログラムに「プロセスを止める」機能が付いているためです。 強制終了ではないにしてもプロセスを止める機能が付いている以上、ユーザーは何かトラブルがあったときある程度の対応ができなければならないと考えています。 スタートアップくらい自分でチェックできた方がいいでしょう。 なので自分で登録してください。

このソフトは必ずユーザー権限で実行してください。 ショートカットの設定で「管理者としてこのプログラムを実行する」とかは無しです。 「管理者権限で実行したからどうこう」ってことは無いでしょうけど、そういうものなので。

設定ファイルは初回起動時に作成されます。 そのときに設定ファイルが作成された場所が表示されます。 確認してください。

このソフトを「Program Files」の下など、ファイルの作成に権限が必要な場所に置いた場合、設定ファイル(オイラは意思が弱いから.conf)は次のパスに作成されます。

それ以外のフォルダに実行ファイルを置いた場合、実行ファイルと同じフォルダに設定ファイルが作成されます。 ただし、この場合ユーザーごとに設定ファイルを作ることができません。

この場合でもユーザーごとの設定を作りたいときは、実行ファイルと同じフォルダに「useAppData」というファイルを作成します。 これで「Program Files」に置いたときと同じ場所に設定ファイルが作成されます。 useAppDataの中身は空でも適当なファイルのコピーでもOKです。 useAppDataには拡張子を付けないでください。

つたない説明ですが、それを差し引いても、この説明を読んで全く見当が付かない人はこのソフトを使わない方が良いです。 「検索したら分かりそうだな」って人は大丈夫。

5. アンインストール

設定ファイルとスタートアップに登録したショートカットを手動で削除してください。 タスクに登録した人はそっちを削除。 後はフォルダごと消してください。

使い方

ソフトを実行する前に、まず「注意画像」の編集をしましょう。 これは自分で描いた方が良いと思います。 自分の書いた汚い字が表示されるとテンションが下がるでしょうから、その効果を狙います。 「caution.png」が注意画像です。 適当なペイントソフトで編集してください。

注... 注意画像は起動時に読み込まれます。 このソフトを実行中に編集した場合は、再起動してください。

注意画像は全画面、最前面に表示されます。 必要ならアルファ値や透明色を扱えるペイントソフト(GimpやAzPainter2など)で編集しましょう。 画像を表示する位置は指定できませんが、透明色を使えば1部だけに表示させることもできます。

「caution.wav」は注意画像が表示されるときの効果音です。 これも適当に用意しましょう。 wavファイルの中の形式次第では再生されないことがあります。 メディアプレイヤーで再生できるものにしてください。

(ちなみに、同梱の「caution.wav」は棒読みちゃんで作りました。 棒読みちゃんの出力するwavはメディアプレイヤーで再生できたりできなかったりです。 どうしてなんでしょうね?)

「オイラは意思が弱いから.exe」を実行するとタスクトレイにアイコンが表示されます。

初回起動時は設定ファイルを作成した旨を告げるダイアログも表示されます。

タスクトレイアイコンを右クリックすると「設定」と「終了」のメニューが出ます。 設定メニューをクリックして設定ダイアログを出します。

各項目を設定(説明はちょいと後回し)してOKボタンを押せば準備完了です。 「チェックする時間帯」に「チェック対象」のアプリケーションが起動したら注意画像が表示されるようになります。

注意画像が表示されたとき、下に「アプリを止める」ボタンと「猶予」ボタンが出てきます。 左下の「アプリを止める」ボタンを押すと対象プロセスが全て終了します。 ただし、このソフトはあくまでも「注意喚起ソフト」なので強制終了はしません。 終了しなかったプロセスは自分で終了させてください。

右下の「猶予」ボタンを押すとしばらく注意画像が表示されなくなります。 これは「あ、あと5分...」のボタンではないので勘違いしないように。 猶予時間で、たとえば「チャットメンバーにつつがなく挨拶をして抜ける」とか「すみやかにセーブポイントまで引き返す」とかしましょう。 繰り返し注意画像が表示されないように行動します。

注... ダイアログを開いているときなど、「アプリを止める」ボタンでは終了させることができないタイミングはけっこうあります。 複雑な手続きをしないと終了できないソフトは「猶予」ボタンを押してから落ち着いて終了させてください。

設定ダイアログに戻って、各項目の説明をします。

チェック間隔

1秒単位で設定できます。 1秒ごとにチェックしても重くなることはありませんが、トラブルがあったとき落ち着いて対処できるように長めに設定しておくことをお勧めします。

猶予時間

「猶予」ボタンを押したときの猶予時間です。 1分単位で設定できます。

(あくまでも「速やかに止めるまでの猶予」なので、「今日は良いんだ」というときにはこのソフトを使わないようにしましょう。 そういう時はこのソフトを終了させます。 タスクトレイの終了メニューから終了です。)

チェックする時間帯

「この時間帯には遊ばない」と決めたところをチェックします。 24~30時までは翌日の0~6時までと同期しています。

曜日ごとに別のスケジュールにすることができます。 残念ながら祝日を検出する機能はありません。

「全部日曜と同じに」ボタンと「火~金曜を月曜と同じに」ボタンを使えば繰り返しの登録の手間が少し省けるかと思います。 その他にCtrl、Shiftキーとクリックの組み合わせでいっぺんにチェックすることが出来ます。

奇妙な仕様ですが、短時間で作ったということでカンベンしてください。

チェック対象

「プロセス名」か「実行ファイルのパス」を書いてください。 1行に1つです。

プロセス名はタスクマネージャのプロセスタブで調べられます。 イメージ名から「.exe」や「*32」を取ったものを書いてください。

実行ファイルのパスは途中まで、つまりフォルダ名だけでもOKです。

どちらで登録するにしても、1度正常に検出できるか確認しておくことをお勧めします。

6. 注意

7. 細かいこと

注意画像の大きさ

注意画像は小さめなものを用意してもモニタサイズに合わせてアスペクト比固定で拡大されます。 画像のアスペクト比によっては上下左右に余白ができます。 余白が出来ないようにするには、1度適当な注意画像を表示させ、PrintScreenキーで全画面をキャプチャーし、ボタンを除いた部分のサイズを調べましょう。 そのサイズの画像を用意すれば余白がなくなります。 環境によって異なるので具体的な値は割愛。

起動のたびに画像が読み込まれるので、画像サイズはあまり大きくしないで拡大表示にした方がいいかもしれません。 今のPCの性能なら大きくても問題ないかもしれません。 起動時に読み込んでずっとメモリに持っています。 最初は「メモリの無駄遣いかなぁ?」と思ったけど、フレームワークさんが大量のメモリを食っているので誤差の範囲でした。 こんなシンプルなソフトでも大量にメモリを食ってしまうのは開発で楽をする代償ですな。 まぁ、今のPCの性能なら(略)

画像の完全に透明な部分はマウスクリックが通ります。 人や動物などのキャラクター型とか、吹き出し型のメッセージとかも可能です。 ボタンの位置やサイズ、デザインは変えられないですけどね。

ボタンの文字

設定ファイル「オイラは意思が弱いから.conf」の中身はxmlです。 設定ダイアログに載せるほどのことではないような項目がいくつか入っています。 そのうち1つが、画面に表示されるボタンの文字とツールチップです。 起動前に書き換えれば変更可能です。

ちなみに、設定ファイルの読み込みチェックは適当なので書き間違えたらソフトが動かなくなるかもしれません。 動かなくなったら、設定ファイルを消してもう1度起動してみてください。

触らない方が良いプロセス

設定ダイアログに載せるほどのことではないような項目その2。 触らない方が良いプロセスのリストです。 UntouchableProcessNames要素に書いてあります。 ここに登録されているプロセスは「チェック対象」に書かれても無視されます。

そもそもユーザー権限でこのソフトを動かしていたら、ホントに触ってはいけないプロセスに指示を出すことはできません。 ユーザーにとって大事なプロセスも「チェック対象」に書かなければ良いだけの話。 「要らないかなぁ」とは思いつつも何故かコードに書いてしまったので残っています。

複数ユーザーで使うときのいたずら防止とかに ... 使えないよなぁ。 まぁ、こんなのあります。

8. 謝辞

作成に必要なさまざまなフリーソフトウェアを発表された方、プログラムのTipsやノウハウをネットで公開している方に感謝します。

吉日@片鱗懐古