浜風小学校 学びクラブ オリジナルソフト 2012バージョン
アプリケーションソフトウエアではなく、Excelのデータファイルですので、インストーラープログラムはありません。zipファイルを解凍したままでも動作します。
データファイルですから、ソフトウエアのインストール制限のある学校のコンピュータシステムでもシステム管理者の許可を得ることもなく利用が可能です。それでも難しい場合は、CD-Rに焼くなど外部記憶媒体にコピーすることで利用できます。
使いやすくする上で、コンピュータ内にコピーする場合は
「_もぐらハカセのドリル」フォルダの内容を表示して、その中から選ぶこともできますが、Windows7などでは、
プレビューが表示されていると、選んだと同時に内容の先にファイルの使用をしてしまうために、、マクロプログラムの輻湊が起き動作しなくなることがあります。利用するファイルのショートカットを作って、それから起動させることをおすすめします。
「_もぐらハカセのドリル」フォルダ内には、Excelファイル本体が格納されています。この中の「Sound」フォルダを隠し属性にすることをおすすめします。
「moguicon.dll」には、加減乗除、学年、挑戦順など30個以上のアイコンが入っています。
「べんりなファイル」フォルダ内には、「ドリル記録表」「かけざん九九表」「ローマ字50音表」が入っています。
アプリケーションソフトのMicrosoftExcelが必須です。プログラムはVBAマクロを使用していますので、Excelの「マクロ」の「セキュリティ」の設定が「中」以下になっていることが必要です。
Excelのバージョンは、2000で制作しており、2003で動作確認をしています。今回のバージョンアップで2007で動作する項目を追加し動作確認をしています。2010でも動作を確認しています。
新しいバージョンのWindowsでファイル選択時にプレビューを表示していると選択しただけでプレビューが先に表示してしまい、マクロが動作しないことがあります。その場合は、ショートカットを作って起動させるか、Excelから「ファイル」「開く」で読み込んでください。
また、プログラム同士が競合や迷走することがあるので、このドリルのファイルは一つだけ開くようにしてください。
計算ドリルが多いので、ノートパソコンなら外付けキーボードを接続するなど、テンキーがある環境が望ましいです。
音を使います。音が出るように設定を確認してください。音のファイルは非表示のフォルダに格納していますので、Excelファイルを単体で移動させると音が出なくなります。親フォルダごと移動させて下さい。
このようなドリルを使って、成績が上がるという妄想を持つのは保護者と一部の先生です。子どもはあくまでもコンピュータのゲームでしかないと見ているでしょう。さて、どう考えて使わせるといいでしょうか?
問題を作り替えて、種類を増やすことは歓迎します。Excel2007以上ではメニューバーなども表示しない設定にしていますから作業はやりにくいと思います。低いバージョンなら問題の作り変えがやりやすいのではないかと思います。
主な問題は
ひきざん1から6もあります。 たしざんと同様の問題分類です。
以上の問題は、いずれも制限時間は10分。誤答は自動的に消去されます。
以下の問題は、誤答を自動的に消去しません。
かけざんなど、満点になったタイムによって、次にすすめばよい問題や、「…、しかもはやい!」と賞賛のメッセージが出ます。
アプリケーションソフトウエアではなく、Excelのデータファイルですので、アンインストールは、hakaseフォルダを削除するだけです。 配下の「隠しファイル」属性のフォルダも削除しましょう。
ドリルの全体デザイン、マクロプログラムなど「モグラ博士のドリル」全体は著作物であり、作者として著作権を放棄するものではありません。学校での利用については、よりよく発展させるため、出題内容、シートデザイン、マクロプログラムの改造を含めて自由にお使いください。改造される場合のために、「readme_files」フォルダーに「macro.txt」を同梱してあります。
この「モグラはかせのドリル」で作者以外の著作権のからむものは、モグラ博士のイラスト、スタート時、満点時の音楽・音声ファイルです。
モグラ博士のイラストについては、「Webでの使用については、営利を目的にしない場合はどこかのページに著作権表示をするよう」にとなっています。そのため、使用しているイラストには著作者の表示をしています。「もぐらハカセのイラスト」は、アーツデザインスタジオ多田 和弘さんの作品です。
音声ファイルについては、エフエム山口の作品ですが、「ファイルをダウンロードした後は、貴方の好きなようにご利用下さい」となっています。営利ではなく、学校教育での利用でもあるので、問題なく利用できる範囲と考え、著作権表示をしていません。「よーい、スタート」の音声は、エフエム山口の水谷 寛アナウンサー、「ジャジャジャーン」「作業の途中ですが、ごめんなさい」の音声は、同じくエフエム山口の新井 道子アナウンサーです。
2013/01/05
MacroのSheetで、オプションを押せなかったため、あちこち押して印刷ボタンを押してしまった児童がいたので、入門期の問題に限ってMacro Sheetに1セルの印刷範囲を設定しました。
2013/01/05
「百人一首」の4Bookについて、制限時間の設定が20分になっていなかったのを修正しました。
2013/04/25 リリース
実際に使っていて、「よろしい」と表示されるはずの「モグラはかせのひとこと」欄が改変されていたりしたので、ちょっとガードを固くしました。
1 今まで表示されていた「メニューバー」を非表示にしました。
2 また、問題に答える画面で「右クリック」「ダブルクリック」を無効にしました。警告が表示され、「OK」を押すと元に戻ります。
3 右上の「×」印でアプリケーションを終了しても表示が元に戻るようにしました。
ただし、今までどおり他に開いているExcelまで終了してしまいますのでご注意を。
4 問題ファイルを子どもたちが選びやすいようにアイコンを30個ほど作ってdllファイルにまとめて同梱しました。
種別、学年別、挑戦順などのアイコンになっています。ショートカットのアイコンを、お使いのOSに合ったdllの中から選んで変更してご利用下さい。
5 「100マス問題」を加減乗の3種と、練習用の25マスを追加しました。ドリルと同様に「Ctrl+m」で問題用紙をプリントアウトできます。
作者への利用連絡・お問い合わせ、感想、実践報告等は、「連絡Form Mail」 http://maeda.b.mepage.jp/mail/でどうぞ。
作者のWebサイトは、http://maeda.b.mepage.jp/です。
FMタウンズの時代から「コンピュータ博士のドリル」と称して子どもたちとともに修正を加えてきたドリル群です。 学校に導入するパソコンは、マルチメディアでなくては・・・と、当時は珍しかったCD-ROMのついたFM-Townsになったのです。 そうは言っても、まだDOSの時代、ようやく今のDOS/Vが出始めた頃のことです。
阪神大震災の前のことですが、教頭として着任した二つ目の浜の手にある学校。着任当日に校内を巡視していると、そのTownsが15台入っているではないですか。
校長に聞くと、先月入ったところで、担当者も利用ガイドもないとのこと。
「ははぁ、これは、コイツが私を呼んだのだろう」って一人合点して、アドミニストレータ役についたのです。
中学校に導入したそのままのシステムが収められており、小学生にはちょっと使いにくい。
しかも、当時は贅沢視されていたHDだが、20MB(GBとは違いますよ!)しかない。
そんなに余裕がないので、使いたいソフトを起動するフロッピィを用意して、使う方式にしました。
要するにフロッピィのDOSシステムで起動し、HD内のLotus1-2-3という表計算ソフトを呼び出して、FD内の問題ファイルを読み込むという方法。
このOSは、batファイルにrebootなんて便利なコマンドが書けたし、ハングアップなんてしない丈夫なもんで良かったのだがなぁ。
HD内にSEが使うために入れてあったEditorがあったので、ワープロの一太郎3よりもややこしく無くていいと、FDからEditorを起動させて、FD内の空ファイルを読み込ませてから打ち込ませました。
終わる時に、上書き保存するだけで間違いなしに保存できますから。FDを集めて、先生が編集すりゃ学級文集の出来上がりでした。
不思議なことが起きるもんで、作文嫌いの子が、これなら作文が打てるんですね。ちょっとでも永くコンピュータの前に座っていたいから。そんなノウハウを子どもたちから学びました。
小学校なので、担任が出張や休みの時は、自習課題が出て子どもたちが教室でプリントをこなしているのです。
その様子を見に行き、算数の教科書を見、子どもたちのノートを見せてもらい、やっているプリントを見て、これからコンピュータでさせる問題を考えるのです。
そして、表計算の問題を作って、コンピュータの台数分フロッピィをコピーし、再び、自習している教室に戻るのです。
「プリントに書いてばっかりは疲れたんとちゃうか?先生が秘密の部屋に連れて行ってあげようかと思うけどどう?」と持ちかけると、「行きたい!」って子どもたちが乗って来るのです。
「ほなな、この時間にやらなあかんプリントは、家に持って帰ってやる。
そして、明日、先生が教室に来るまでに“昨日やりましたよ”って感じで出しておく。
担任の先生には秘密やからな。出来るか?」 それでも行きたいって言うのです。
秘密を持つってのは、もって帰るのを忘れたり、出し忘れを防ぐための秘密なのですけどね。
そして、付け焼刃で作った表計算の問題に取り組ませるのです。
コンピュータってものは、子どもたちが無条件にやりたがる魔物です。
その魅力を利用しての計算問題なのです。
15台しかありませんから、二人で1台を使うことや、100点を取って終わる子と交代をするためにクラスの半数の子がコンピュータ室の真ん中で並んで待つという方法で使っていました。
1年生が50問のたしざんを1時間に10回も答えたことがあります。
そんな、500問もの計算問題は、あとの答あわせが大変です。
しかし、コンピュータは瞬時に正解!って表示しますから、誤答はなし、採点の必要もないのです。
子どもたちが使っている様子をみながら、「あら、横にスクロールしたらあかん」「違うところに答えるから表示が消えた」なんてトラブルを起こしてくれるのです。
そんなミスを防止する対策を重ねて、だんだんと品数を増やしてきたのです。
高学年の小数の掛け算なんてのも作りましたが、コンピュータの前で筆算で答を求めて打ち込む・・・ってのは、何だか変!って思えて、ヤメにしました。
何年かすると、「教頭先生、休みをとりたいんですけど、1時間はコンピュータでお願いできませんか」って言ってくるようになりました。
自習の後始末が不要なのが魅力なのです。
そして、コンピュータを使いたい子どもたちは「ウチの先生、休まないかなぁ」なんて変な期待をするようになっていったのです。
こうして作りためていって「コンピュータはかせのドリル」名付けました。
小学校に、Windowsのコンピュータが入るようになって、入ったシステムがExcelに変わりました。
Lotus1-2-3で作ったそのファイルは、Windows版のLotusに対応するようにはバージョンアップはしたのですが、
Excelではプログラムを書いているマクロの言語がまったく変わってしまい、LotusからExcelへのコンバートが出来ませんでした。
その後教育委員会に異動し、公民館長、図書館長と社会教育の現場を経験しました。
幸せなことに、行く先々でシステムの導入や、入れ替えに出会ったのです。
IT講習や図書館のホームページ作成などでウエブマスターの仕事を経験しました。
学校現場に戻っても、不思議なくらいコンピュータの追加や入れ替えが続き、校内のシステムを構築するシステムアドミニストレーターの経験ができました。
1台しかないサーバーを、児童が使いやすく、成績や人事などの個人情報を扱う教職員の機密を守るシステムを作る仕事に明け暮れました。
そんな日々の仕事の中で、ドリルのExcelのマクロを書き換える暇もなく、退職を迎えました。
放課後の「学びクラブ」を見るようになって2年目、指導要領の改訂で、3年生からローマ字が始まるようになりました。
そこで、Lotus版の「コンピュータ博士のドリル」を出してきて、Excelへと移植の作業にかかりました。
Lotusのマクロには{?}という入力待ちが出来たので、その後、時間・得点のチェックをして次のセルに移動するプログラムでした。
しかし、Excelには入力待ちの構文がありません。
あれこれ調べてみた結果、半自動の形でしたが、なんとか使用に耐えるものが出来たので、3年生に使わせてみました。
学びクラブの何人かがそれを経験し、その後、学級でも使うようになりました。
そんなマクロプログラムを、市内の教員研修でお披露目することになり、プログラムを整理し、著作権フリーな素材に変え、ちょっと機能をつけたしました。
イメージ上では御茶ノ水博士の風貌を思い浮かべるのですが、そんなイラストに出会いませんでした。
そこで、アーツデザインスタジオのイラストを使うことにしました。
このモグラ博士のイラストについては、Webでの使用については、営利を目的にしない場合はどこかのページに著作権表示をするようにとなっています。
そのため、使用しているイラストには著作者の表示をしています。
スタート時、満点時などに音が出るようにしました。
この音声ファイルについては、エフエム山口の作品ですが、「ファイルをダウンロードした後は、貴方の好きなようにご利用下さい」となっています。
一部編集をして使っています。
営利ではなく、学校教育での利用でもあるので、問題なく利用できる範囲と考え、著作権表示をしていません。
また、教員研修の受講者に中学校の国語の先生がいたので、百人一首、四字熟語なんて問題も作りました。
百人一首は、「決まり字」を見て答える問題まで作ってあります。
大人でもよほどの人でないと答えられない問題です。「脳トレ」に効果があるかもしれないと一連の問題に含めておきました。
全問回答したあと「終わったよ」ボタンをおさなければならない半自動だったものを、100点になったと同時に満点表示にするように研修後に改良しました。
また、問題をシャッフルする機能だけ取り出して、紙印刷の問題を無限に作れるものも作りました。
この機能は、今回のバージョンにも含めています。計算ドリルのほとんどに入れていますので「Ctrl+m」で起動させることができます。
教育界での流行として100マスドリルが出現していますが、この「はかせのドリル」はその限界を超えて、引き算、割り算も作ることができます。
乱数を使って問題を生成する方法ではなく、長年積み重ねてきた問題群です。
繰り上がりや繰り下がりのあるものばかりとか無いものばかりという問題の難易度の選択もできます。
工夫をすれば、ローマ字打ち練習ソフト、漢字の読みや歴史の年号を答えるドリルも作れます。
「はかせのドリル」とは別に、流行の100マスもExcelで作ってみました。
誤答の答え直しをさせる表示はどうあるべきかと工夫する中で、誤答を消してしまうという方法を思いつきました。
その後、「はかせのドリル」も、間違っている場合に、戻って打ち直していたものを、誤答をピョッという音とともに消してしまうプログラムを追加しました。
それが今回の2012バージョンです。
消してしまうようになってからは、Escキー、BackSpaceキー、Deleteキーのちょっとずつ動作の違うキーの説明が要らなくなりました。
マクロを動作させる方法と、NumLockキー、Enterキーを教える位で済みます。
流行の100マスは、マス目を減らすぐらいしか問題の難易度の選択範囲がありません。
「はかせのドリル」は足し算を例にすると、@繰り上がりなし、A繰り上がりばかり、B繰り上がりあり・なし混合、C混合の3つのたし算、
D2位数+1位数、E2位数+2位数で答が3桁にならないもの、と難易度を厳選した問題の配列にしています。
ですから、並んでいる順番にそって、速く答えられたら次に進むのがいいかと思います。
また、乱数で問題を生成する方法の100マスでは割り算は無理です。「はかせドリル」では、整数で割り切れる問題ばかりの割り算だって可能です。
この「はかせのドリル」は低学年向けの問題ばかりと思うでしょうが、学年が進んでも不得手なのが繰り下がりです。
5・6年生でも「ひきざん6」や「虫食いかけざん」を、脳トレとしてやってみるといいでしょう。
もちろん、大人にも、高齢者にとっても、脳トレーニングのいい課題となることでしょう。
ドリルには制限時間を設定しています。
かけざんの九九を10分もかかるようでは覚えていないので、強制終了してしまいます。
集中力が継続する時間を考えると、ここ20年ほどの経験からすると5分程度で答え終わる問題数がいいと思います。
このように、DOS版のLotusで作り始めた「コンピュータ博士のドリル」を、Windows版Lotusに移植し、Excel版に移植と変遷を辿ってきました。
ずっと教育現場で、子どもたちに授業時間に使わせながら改良を重ねてきたものです。
計算問題を分析し難易度で分類して問題を作っているというこのドリルの特徴は、この年月の試行の積み重ねによるものです。
いろいろなところで活用をしていただくことを期待しています。
学校のコンピュータシステムの整備をしてきた経験から、どこの学校でもプログラムのインストールは制限されていて、予算面の都合もあって勝手にソフトを入れることは出来ないものです。
しかし、この「モグラはかせのドリル」はExcelのデータファイルですので、ソフトのインストール制限にはひっかかりません。
マクロのセキュリティの設定変更をそのつどするだけで使うことができます。
使わせたいと思うソフトがないのでコンピュータ室へ子どもを連れて行くのは学期に1回くらいだ、という悲しい現状を少しでも前進させることが出来ると幸いです。
さて、「ローマ字打ち」を3年生にさせた時のことです。
ローマ字表を横に置いて、それを見ながら問題に答えていくのですが、打ち慣れている一人だけが40分で満点にしました。
大体が40問から60問程度でした。すると、次回はその続きから答えることになります。
「続きを打っていなさい」と指示しておいて、前回答えた所に解答を入れていってやるのです。
開発者ですから、どうすればいいか分かっています。一問目だけ答え参照の数式を入れておいて、そのセルを下へコピーすれば良いわけです。
どなたでも一問目の答えが書き込めるようにプログラムを増やしました。
「Ctrl+q」を押すと一問目に解答が書き込まれます。
そのセルを選択し、右下のマークをドラッグすることで、続きを気持ちよく打てるようになり、満点の表示も出せます。
このショートカットを、他の問題にも設けて、使い方の説明の時に「満点になったらこうなります」とやって見せております。
秘密の操作ですから、子どもたちが知るとよからぬことに使いはせぬかと心配なものです。
その機能を使って、一年生に手ほどきをしていると、なぜかプリンタが動きはじめました。 マクロページを全部カラーで出力するのです。A4サイズで20枚以上です。 サーバーを操作出来た時代なら、管理者権限で印刷待ちのファイルを削除できるのですが、印刷機の前でキャンセル操作をするしか無くなっているのです。 どうやら、マクロの起動をする「オプション」ボタンが消えてしまって、あちこち押したせいなのでしょう。 そこで、入門期の説明をしそうなファイルだけにマクロページに1セルだけの印刷範囲を設定しました。 こんな小さなExcelマクロであっても、実際に使う子どもたちがいて、いろいろつまづいてくれるので改良点が見つかるのです。 改良点とするか、指導上の留意点でいくかさまざまですが、20年前に作り始めた時と比べてみると、随分大きなプログラムに育ってきたものだなあと思います。
特別にコンピュータの指導はしなくてもいいのだ、と先生方には個々に話しています。
指導すべきことは、靴を脱いでから手で揃える、きちんとシャットダウン出来たことを確認してから蓋を閉じる、椅子を机の中にしまう、
部屋の中では大声を出さない・走らない、集中して取り組む、出たゴミは片付けるなど、およそコンピュータに関係ないことの方が大事だ、と話すのです。
するとその担任の先生は「使い方が分からない子は、近くの人に聞きなさい」と子どもたちに言っています。
そして、コンピュータ室の床に座り込んで、何人かの子を並ばせて、計算カードを繰りながら答えをパッと言う個別指導をしています。
「コンピュータを使いたいよね、それにはこれに合格せんとあかんからね」
と、目の前に楽しいものを見せながら「不合格!後ろに並んでもう一度練習しておいで」と、やさしく、厳しく個別指導をしているのです。
もっとすごいことには、3人ほどが鍵盤ハーモニカを持ってコンピュータ室に来て床に座って待っているのです。
音楽会前でもあり、まだ鍵盤の合格がもらえていない子たちなのです。
コンピュータ室で計算に取り組んでいる横で、音楽のテストをする、ちょっと考えられないことかも知れませんが、そんなことが出来るのです。
つまり「モグラはかせのドリル」の時間は、1対1で指導をするチャンスというわけです。
早く出来る子がコンピュータで計算練習をして暇つぶしなのだが上達している、
その間に指導の必要のある子に手厚い指導ができる、そう考えてもらうとこのソフトの願うところかもしれません。
誤答を消してしまうようにしてから手抜きを考えるちょっと困った子が出てきました。
個別指導をしながらでも、耳は「ピョ」と消える音を聞いていましょう。
適当に答えを入れて、そのうち正解に当たるという答え方をしている子は、やたらと何度も消える音を出すからです。
たまには、「右手をテンキーに置いて、左手をEnterキーに置いて打つと早くなるよ」などと、早い子の答え方のコツを披露してやるといいかもしれません。
速く出来る子は、「前のタイムより速くなること」と目標を与えています。
「ほかの子と比べるんじゃないよ、コンピュータに比べたらあんたたちの方がはるかに遅いんだから」
とも言っています。
速い子のタイムを示すのなら「大会記録」「バッケンレコード」みたいなものでしょうか。
最も速いタイムだけを示してやると、それが目標になるかもしれません。
作者である私は、そんな教室の様子を見ながら「2分半位のタイムだったら、ここの表示が“しかも、速い”って出るんやで」なんてちょっかいを出しながら不具合を探しているのです。
2012/11/20 Bunya,MAEDA