暗号化モード
はじめに
本ソフトは、登録サイトのIDとパスワードやメールアドレスの入力にも使えますが、
ボタンの設定用ファイルの流出は、大切な情報が一度に流出する事を意味しています。
本ソフトは従来からボタンの設定用ファイルを暗号化して万が一他人に
盗まれても容易に中身を見られないようにする工夫がなされていました。
しかし近年、遠隔操作ウイルスが話題になり、それに犯された状態で使用すると、
操作画面がそのまま盗み見られてしまうだけでなく、本人の知らぬ間に大切な
情報が一度に流出するという事態を招く恐れが出てきました。
そこで本ソフトは従来のボタン設定用ファイルの暗号化をさらに進化させて
新たに暗号化モードとして各種の設定時のセキュリティ強化を図りました。
ご注意
本ソフトをご使用の際は、クリップボードの内容を履歴化する機能のあるソフトとの併用は絶対にお避け下さい。
暗号化モードの特徴
1.通常の状態から暗号化モードに移行すると、下図のように自動的に「ダイレクト」にチェックが入ります。
つまりボタンに設定してある登録データは一行エディターに出ません。
2.「呼び戻す」ボタンが下図のように無効になります。
つまり転送したデータは一行エディターに戻りません。
3.クリップボードのデータは、一定時間が経過するとクリアされます。(最低データの転送から5秒。変更設定可能)
またデータ転送の際は先に複数のダミーデータがクリップボードに転送され、本当のデータが転送された後に再び
ダミーデータが転送されますので、クリップボードの履歴を密かに収集するウイルスに犯されていても、
半角の英数字
のデータに限ってはこのダミーデータに紛れるようになっています。
二つの暗号化
1.暗号化コード
暗号化コードは、従来からあるボタン設定用ファイルを暗号化するためのコードで、単なるパスワードというものではなくて、
暗号化の際にその文字自体が暗号に使われるというものです。
またコードの長さと文字の組み合わせは全くの自由で、しかも全角と半角の区別や大文字と小文字の区別があるので、
暗号化の解析を困難にしています。 (但し半角20文字以内、全角で10文字までが有効です)
一方、暗号化コードの入力については、キー情報を読み取られないようにする為に
下図のように本ソフト上に予め設定してある半角の英数字が登録してあるボタンを
押す事で入力できるようになっています。
この場合、全角は不可ですが、どうしても全角文字を暗号化コードにしたい時はキーボードで入力して下さい。
2.暗号化解除キー
暗号化解除キーは暗号化モード時の設定変更作業の際に求められるキーの事で、
例えば暗号化モードを抜ける場合や、ダイレクトの設定を解除して一行エディターに
押したボタンのデータが出るようにする場合等、他人に情報が筒抜けになるような設定を
しようとした時に確認されます。
そして暗号化解除キーの生成は、直接のキー入力や暗号化コードのような本ソフトのボタン
による入力に寄らず、間接的に作られる仕組みになっていて、なおかつ
ネットワークと物理的に
切り離された状態の下で生成される事が前提条件となる仕様になっています。
具体的にはネットワークと切り離された状態で任意のファイルを選択してキーを生成させます。
これは遠隔操作ウイルスにより盗み見られてしまう事を防ぐ目的と共に、万が一ボタン設定用
ファイルを盗まれて、しかも暗号化コードも盗み見られてしまったとしても、使用者のパソコン
以外ではボタン設定用ファイルを展開できないようにする為です。
すなわち使用者のパソコン以外では解析自体ができないという事です。