アニメーションチップでアニメーションさせる |
えと、先程のステップでアニメーションをやったんですけどぉ、アニメーションさせるにはもうひとつの方法があるンです。そのもうひとつの方法が「アニメーションチップ」によるアニメーションなんです。
それぞれの使い方なんですがぁ、 先程行ったアニメーションは、画像の透明部分と表示部分の境界が、それぞれの画像で違う場合に使います。で、アニメーションチップによるアニメーションは、この境界が同じ画像もしくはこの境界内の表示部分に収まっちゃう画像の場合に使います。
手を振るアニメーションでは、手の部分の境界がそれぞれの画像で違いますよね。だから、IDP命令連発による(笑)アニメーションを使うわけです。
さて、これから解説するアニメーションチップですが、まずチップとして登録する画像を見てください(^^)。
画 像 | ファイル名 | 登録名 |
---|---|---|
![]() |
mou01.bmp | くち |
見てもらうと分かると思うんですがぁ、口の部分の画像が3つ並んでるンですね。こういうふうに、アニメーションチップはアニメーションに必要な全ての画像を含んでいる画像なンです。
とにもかくにも、登録命令を書いてみましょう(^^)。「_FirstAction」の動作に追加しますね。
*DMScriptFile _FirstAction: >NS=テストマスコット; >AFS=テストマスコットについて,$$$$$ テスト Ver1.0,0xDD0000,abimg.bmp; >IDS=ch00.bmp,基本画像; >IDP=基本画像; >ACS=mou01.bmp,くち,3,99,92,100; >AE; |
赤い部分のACS命令がアニメーションチップの登録命令です。
リファレンスも見て頂けるとわかると思いますがぁ、第3パラメータの「3」ですが、これは画像を何分割するかの数です。先程も画像を見て頂いたように、アニメーションに必要な全ての画像が一つの画像ファイルに収まっているので、これを何分割してそれぞれのアニメーション画像にするかを決めるンですねー。
で、ここでは口の画像が3つ並んでますのでー、「3」なんですね。
注意)それぞれの画像は同じ大きさで並んでなければなりませんので注意してくださいね!
さて、これで登録できましたが、あくまで登録しただけです。実際にアニメーションを開始させる必要があるンです。
アニメーションを開始させる命令を書く事にしましょう。
*DMScriptFile _FirstAction: >NS=テストマスコット; >AFS=テストマスコットについて,$$$$$ テスト Ver1.0,0xDD0000,abimg.bmp; >IDS=ch00.bmp,基本画像; >IDP=基本画像; >ACS=mou01.bmp,くち,3,99,92,100; >ACB=くち,0,0,0; >AE; |
赤い部分のACB命令がアニメーションチップのアニメーション開始命令です。もぉこれだけで、口をぱくぱくしたアニメーションが実行されるんですよー(^^)。
それでは、一度スクリプトファイルを保存してください。実際の動作を確認してみましょー。
システム本体のDMas.exeを起動してくださいね。
・・・どうですかぁ?口がぱくぱく動いてますよねー(^^)。こういう境界が変わらない画像の場合はアニメーションチップでアニメーションさせてくださいね。画像のサイズもパソコンの負担も少なくてすみますしねー(^^)。
さてさて、ついでに停止もさせましょうかぁ。えと、そぉしたら、先程の「手を振る」動作を行うラベル「手を振るラベル」で「くちぱく」アニメーションを停止させることにしましょう。「手を振るラベル」の後に書いてゆきますねー。
手を振るラベル: >ACE=くち,0; >IDS=ch01.bmp,手振中; >IDS=ch02.bmp,手振左; >IDS=ch03.bmp,手振右; : : |
赤い部分のACE命令がアニメーションチップのアニメーション停止命令です。
第2パラメータの「0」ですが、これは停止させた時に表示させておく画像の番号なんです。「画像の番号」ってなんだ?と思われる方もいるでしょう。この画像の番号は、先程ACS命令でアニメーションチップを登録したときに、画像の分割数をいれましたよね。で、あれは結局アニメーション画像の数なんですが、そのときにそれぞれの画像に左から「0」「1」「2」・・・と番号が割り当てられるんですー。これが、「画像の番号」なんですねー(^^)。口がぱくぱくしている時に停止させると止まるけれど、口が開いた状態で止まるなんて場合もありますよねー(^^)。なので、停止した時にちゃんと口が閉まった状態になるように、画像の番号を「0」、つまり「口を閉じた」画像を停止時に表示させているンですー。
ちなみに、存在しない画像の番号を設定すると、最後に表示した画像のまま停止します。
それでは、スクリプトファイルを保存してください。実際の動作を確認してみましょー。
システム本体のDMas.exeを起動してください。
マスコットをクリックすると、手を振ると同時に「くちぱく」もちゃんと閉じた状態で止まりましたね。
さぁて、このステップはこれにて終了ですー(^^)。
それでは、次のステップ「インターバルイベントを使ったアニメーション」に進んでください(^^)。