Auto Commanderとは
ネットワーク機器やサーバ機器に対してTelnetやSSHを使用して複数のコマンドを自動的に発行します。
インタラクティブに操作を行う場合には、様々なターミナルエミュレータを使用して作業を行えますが、複数コマンドを自動的に実行したい
場合には、マクロ,スクリプト作成やプログラミングが必要となります。
しかし、こういったスクリプティングをすることなく、複数のコマンド、また各コマンドを指定した実行間隔でを自動的に実行することが可能です。
動作環境
本ソフトウエアは、Javaスタンドアロンアプリケーション、Apache Tomcat Webアプリケーションサーバ、VC++ライセンスサーバで
構成されています。
Web管理画面から操作対象のネットワーク/サーバ機器情報(IPアドレス,ユーザID,パスワード,接続方法(Telnet/SSH)
および
実行する複数のコマンド
をWeb管理画面から登録し、実行することができます。
サポートOS
Windows 2000/XP以上
ライセンスサーバがVC++版のみであるため現時点ではWindowsのみとなります。
必要となるもの
Java Runtime 1.6以上
Java.exeが実行できる環境が必要です。(JREはバンドルされています)
ライセンスキー
製品版としてご利用頂くためにはライセンスキーが必要となります。
ラーセンスキーを登録しない場合には、機能制限付きの評価版としてご利用頂けます。
製品版では、登録したコマンドは最大1000コマンドまで実行可能ですが、評価版では最大5コマンドまでに制限されます。
機能制限について
[接続機器からの応答が完了したかどうかの判断]
本ソフトウエアは、Web管理画面から登録されたログイン時のプロンプト,ログイン後のプロンプト,MOREプロンプトを元に
接続機器の応答が完了したと判断して、次のコマンドを実行します。
登録する上記プロンプトには正規表現が使用できますが、接続機器からの応答が登録された上記プロンプトに合致しない場合
には、次のコマンドを実行できないないため、途中で停止します。
もし、停止した場合には、直前のコマンドを実行してから、コマンドタイムアウト(ミリ秒)で指定された時間待機し、
その時間経過した時点で処理を中止して終了します。
(注意)待機とは、コマンドを投入した時間からの経過時間となります。
プロンプトが合致せずに停止した時刻からの経過時間ではありません。
すぐに停止したい場合には、DOSコマンドプロンプトを手動で停止(Control+C またはDOSコマンドプロンプトを閉じる)する必要があります。
[プロンプトへの正規表現]
プロンプトには正規表現が使用できます。
アプリケーション内部ではマルチラインの文字列に対して登録された正規表現でのマッチングを行っています。
[制御文字]
応答に含まれる制御文字が文字化けする(実行時およびログファイル)場合があります。
[日本語のプロンプト]
日本語プロンプトには未対応です。
例えばLANGがUTF-8のLinuxから "パスワード:" というプロンプトが応答された場合には、停止してしまいますので
LANGを英語に変する必要があります。
(Telnetの場合Shell環境変数を予め英語表示に変更,SSHの場合もShell環境変数を予め英語表示に変更するか、
接続後環境変数LANGを英語に変更する必要があります。(例 LANG=C;export LANG)
[日本語の応答が含まれる場合]
接続機器が日本語の応答を返す場合には、
Web管理画面から日本語応答(エンコード)を指定します。
デフォルトでは Shift_JIS がセットされており、英語表示の場合は、デフォルト値(Shift_JIS)のままで変更の必要はありません。
接続機器が日本語UTF-8で応答する場合には、UTF-8に変更します。
(注意) 日本語エンコードが指定できますが、これは応答データの文字化けを防ぐための指定です。
プロンプト(ログイン時のログインプロンプト、パスワードプロンプト、特権ユーザへスイッチした場合のプロンプト(パスワード: など)には
未対応です。
また、日本語の応答を含むログファイルは、すべてShift_JISで出力されます。
[SSH]
SSHv2のみのサポートです。また認証方法はパスワード認証のみです。
[接続可能な機器]
すべてのネットワーク機器、サーバ機器のTelnet/SSH接続について動作検証を行っているわけではありませんので
機器によっては接続できない場合があります。事前に必ず評価版で動作をご確認ください。
[同時に実行できるセッション数]
Windows XP Core 2 DUO, 2GB RAMマシンでは、1接続機器当たりに20コマンドを同時20セッションまで並行動作させる動作を確認しています。
しかしこの数値を保証するものではなく、実行する環境によっては、この数値を下回る場合も上回る場合もあります。
OSSソフトウエアについて
本ソフトウエアは以下のOSSを含んでいます
Apache Tomcat (http://tomcat.apache.org/)
Apache commons (http://commons.apache.org/)
Ganymed SSH-2 for Java (http://www.cleondris.ch/opensource/ssh2/)
それぞれの使用許諾につきましては本ソフトウエア解凍後のルートディレクトリにあるLICENSE 及び LICENSE2ファイルをご確認ください。
また、OSSソフトウエア
商標
Apache Tomcat/Tomcat/Apacheは、Apache Software Foundationの登録商標または商標です。
JavaはOracle Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
Linuxは、Linus Torvalds 氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
Windowsは米国Microsoft Corp.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
Visual C++は、米国 Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。