StrList

テキストファイルの内容を一覧形式で表示し、一行単位でクリップボードにコピーする、テキスト文章作成支援ツールです。表示内容がユーザの用意したものである事と、出力先がクリップボードである事を除けば、SCalc のテンプレートウインドウに似ています(テンプレートについては、SCalc のマニュアル内「補助機能」を参照の事)。


  1. strlist.exe を実行すると、ウインドウが開きます。



    エディットボックス内に、対象のテキストファイルのパスを指定してください。テキストファイルの内容は、このツールで使用できるフォーマットになっている必要があります(後述、「テキストファイルの作り方」)。
    参照ボタンをクリックするとコモンダイアログボックスが開きます。また、エディットボックス上にファイルをドロップする事でも入力できます。


  2. 読み込みボタンをクリックすると、リスト内にテキストファイルの全内容が表示されます。

    例.


    リストの左側は、選択した時にコピーされる文字列の内容、右側は文字列に対する注釈(コメント)になっています。

    ウインドウ左下にある「常に手前に表示」にチェックを付けると、ツールが他のウインドウよりも手前に表示されるようになります。


  3. リストから、コピーする内容を選択します。



    マウスで対象行をダブルクリックするか、選択後に右下にある「クリップボードにコピー」ボタンをクリックします。
    クリップボードへのコピーが成功すると、Windows システム音が再生されます。


  4. ウインドウ右上にある×ボタンをクリックすると、ツールが終了します。
    ツール終了時、テキストファイルのパスと「常に手前に表示」のチェック状態が、ファイル "StrList.ini" に保存されます。このファイルは StrList.exe と同じ場所に保存され、次回起動時に使用されます。


テキストファイルの作り方

指定するテキストファイルは、次のような形で作成する必要があります。
     @ 1行目のコピーするテキスト
     A @に対する注釈文
     B 2行目のコピーするテキスト
     C Bに対する注釈文

               ・
               ・
               ・
文章は行単位になっている必要があります。最初の行がクリップボードにコピーされるテキスト、次の行が注釈文になります。@とA、BとCのペアで、リストの一行を構成します。
文章は一行毎に 2048 バイトまで記述する事ができます。2048 バイトを超えている場合は、過剰分を切り捨てて扱われます。

半角空白・タブ文字・改行文字だけで構成される行は無視されます。注釈に何も入れたくない場合は全角空白を一つ以上入れれば、リスト上は何も表示していないような状態になります。

例.

Sunday
日曜日
Monday
口         ← 全角空白

Tuesday
火曜日
Wednesday
水曜日

Thursday

木曜日

Friday

金曜日

Saturday
土曜日

このテキストを StrList で表示させると、次のようになります。




良く使う数値式や憶え難い数値式、定数等をテキストファイルにしておくと、SCalc で使用する際に便利になるでしょう。数値式や定数は、ファイルを分けると整理し易くなります。

このツールは、元々は SCalc の数値式作成を支援するために用意されたものですが、ツールのプログラムとしては SCalc に依存する要素がほとんど無いので、他の用途にも使用する事が可能です。ドキュメントやメール、プログラム、スクリプトの作成等、テキスト編集を伴う作業に利用する事ができます。