3.1. XLCTr 関数一覧
注意
処理の対象となる文字列をセル参照で指定する場合、そのセルには文字列が入っていなければなりません。そうでないとエラー値
#VALUE! を返します。セルに数値等が入っている場合の対処法は「XLCTextEX 関数一覧」にある「
数値との変換」を見てください。対象文字列を式で指定する場合も、実際に文字列を渡しているかを確認してください。
文字を変換するための関数 (1)
XLCTr(変換元文字, 変換先文字, 対象文字列, オプション)
- 対象文字列中の文字を、変換元文字と変換先文字で指定された対応に従って置き換えます。例えば、
=XLCTr("ABC", "zyx", D4)
は、D4 セル内の文字列の A を z に、B を y に、C を x に置き換えた文字列を出力します。
- 変換元文字と変換先文字の指定の仕方は「文字変換の指定」を見てください。
XLCTr(登録番号, 対象文字列, オプション)
- 対象文字列中の文字を、先に XLCTrCreate 関数(後述)で登録した変換に従って置き換えます。
使用上の注意
引数はすべて文字列で指定します。組み込み関数の文字列引数と同様に、
- " で囲んで直接記述する
- 他のセルを参照する
- 文字列を出力する関数を指定する
- それらを & で組み合わせる
のいずれの方法でも指定できます。
文字変換は、後述の XLCTrCreate 関数で登録したときに割り当てた番号で指定することも可能です。
オプションは省略できます。
q オプションを指定すると、先頭と終端に二重引用符があればそれらをはずして処理を行います。セル参照で指定する場合、内容によっては文字列ではなく数値や式とみなされる場合があります。このような場合に利用してください。
この関数はスレッドセーフとして登録されます。
文字を変換するための関数 (2)
ひらがなとカタカナ、全角と半角の変換をするために以下の関数を実装しています。
XLCToHiragana(対象文字列, オプション)
- 対象文字列中の全角カタカナを全角ひらがなに変換します。
XLCToKatakana(対象文字列, オプション)
- 対象文字列中の全角ひらがなを全角カタカナに変換します。
XLCToZenkaku(対象文字列, オプション)
- 対象文字列中の半角の英数字、カタカナ、記号を対応する全角文字に変換します。
- 半角カタカナ + 濁点・半濁点は対応する一文字の全角カタカナに変換します。(例: ガ → ガ)
XLCToZenkakuKana(対象文字列, オプション)
- 対象文字列中の半角カタカナのみ対応する全角文字に変換します。
- 半角カタカナ + 濁点・半濁点は対応する一文字の全角カタカナに変換します。(例: ガ → ガ)
XLCToHankaku(対象文字列, オプション)
- 対象文字列中の全角の英数字、カタカナ、記号を対応する半角文字に変換します。
XLCNormalizeWidth(対象文字列, オプション)
- 対象文字列中の全角の英数字、記号を対応する半角文字に、半角カタカナを全角に変換します。
- 半角カタカナ + 濁点・半濁点は対応する一文字の全角カタカナに変換します。(例: ガ → ガ)
使用上の注意
引数はすべて文字列で指定します。組み込み関数の文字列引数と同様に、
- " で囲んで直接記述する
- 他のセルを参照する
- 文字列を出力する関数を指定する
- それらを & で組み合わせる
のいずれの方法でも指定できます。
この関数はスレッドセーフとして登録されます。
文字変換を一時的に登録するための関数
以下の関数により、文字変換を一時的に番号を割り当てて登録することができます。
XLCTrCreate(割り当てる番号, 変換元文字, 変換先文字, オプション)
- 変換元文字と変換先文字から文字変換を作成し番号を付けて保存します。
XLCTrDelete(削除する正規表現パーサの番号)
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