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置換文字列において特別な意味を持つ文字・文字列は以下のとおりです。これ以外の文字は、そのまま出力されます。
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次の 1 文字を通常の文字として処理するよう指示します。\ や $ などをそのまま表記したい場合、その文字の前に付けます。
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$1, ... , $9 ${番号} |
番号に対応する ( ) にマッチした部分文字列で置き換えます。
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${名前} |
(?'名前': ) または (?<名前>: ) にマッチした部分文字列で置き換えます。
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$& |
パターン全体にマッチした部分文字列で置き換えます。
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$` |
パターン全体にマッチした部分の前の部分文字列で置き換えます。
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$' |
パターン全体にマッチした部分の後の部分文字列で置き換えます。
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$+ |
最後にマッチした部分文字列で置き換えます。
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$_ |
処理対象の入力テキストで置き換えます。
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セル A1 内の文字列中に Excel という文字列があれば、それを HTML の強調タグ <em> と </em> で囲みたいとします。この場合、出力先のセルに次の式を入力します。
入力されてある状態を保ちたい、例えば EXCEL は <em>EXCEL</em> で置換したい場合は、パターンにマッチした部分文字列を表す $& を使います。
この方法では、excellent なども <em>excel</em>lent のように置換されてしまいます。excel という単語のみをタグで囲みたい場合は、単語境界を表す \b を利用します。
PowerPoint という単語も強調タグで囲みたい場合は、選択を表す | とグループ化の ( ) を使って次のようにします。
( ) で囲まれた部分パターンには登場した順に番号が振られます。部分パターンにマッチした部分文字列は、置換文字列内で $番号 と記述することにより参照することができます。したがって、次のようにしても同じ結果が得られます。
参照する必要がない場合は ( ) の代わりに (?: ) も使えます。これには番号が振られません。
インターネットにおける日付と時刻の標準的な表し方は
です。ここで、曜日は最初の 3 文字、日は 2 桁、月は最初の 3 文字、年は 4 桁、時・分・秒はすべて 2 桁です。ただ、以前は
という形式も使用されていました。曜日は省略しない、日付はハイフンで繋ぐ、年は 2 桁という点が異なります。この古い形式を標準の形式に直すには次のようにします。(古い形式の日付がセル A3 に入っているとします。また、その日付は 2000 年より前のものとします。)
パターン内の ( ) は順に 1 から番号が振られます。またその部分にマッチした部分は置換文字列内で $1、$2、… で参照することができます。上の例では、
$` と $' はそれぞれパターン全体にマッチした部分の前全体と後ろ全体を表します。
処理対象の文字列はそのまま使用します。エスケープシーケンスをデコードするなどの処理は行いません。
例えば "\n" は改行ではなく \ と n の2文字として扱います。