脆弱性体験のための事前準備

実行環境の準備

脆弱性を体験する際の実行環境は、エミュレータ(Android仮想デバイス)・お手持ちの端末どちらでも利用できます。
環境をお持ちでない方は、以下の手順に従い環境構築を行ってください。
  • エミュレータの環境構築
    エミュレータ(Android仮想デバイス)を利用するための手順です。
  • 端末の設定
    お手持ちの端末を利用するための手順です。
  • 環境の確認
    エミュレータ、または端末がEclipseに認識されているか確認する方法を説明します。

エミュレータの環境構築

エミュレータ(Android仮想デバイス)を利用するための手順です。
  • JDKのインストール
    OracleのサイトからJDK(Java Development Kit)をダウンロードし、インストールします。
    Oracle:http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html

  • Android SDK(Software Development Kit)のインストール
    EclipseツールバーのSDKアイコンをクリックし、Android SDK Managerを起動します。


    インストール可能なSDKの一覧が表示されます。
    インストールしたいバージョンにチェックを入れ、「Install X package...」ボタンをクリックしてください。
    なお、本ツールでは、「Android 2.2 (API 8)」と「Android 2.3.3 (API 10)」を使用しますので、この2つのバージョンは必ずインストールするようにしてください。
    ※インストール済みのものはStatusに「Installed」、そうでないものは「Not installed」と表示されます。

    ライセンスに同意の上、「Accept License」にチェックを入れ、「Install」ボタンをクリックしてください。


    インストールが開始され、インストール状況がプログレスバーにて表示されます。
    ※インストールには時間がかかる場合があります。


    「Done loading packages.」と表示されればインストールは完了です。


  • AVD(Android Virtual Device)の作成
    EclipseツールバーのAVDアイコンをクリックし、Android Virtual Device Managerを起動します。


    作成されているAVDの一覧が表示されます。
    「New...」ボタンをクリックしてください。


    「AVD Name:」に任意の名称、「Device:」に画面サイズ、「Target:」にSDKバージョンを指定してください。
    「SD Card:」にサイズを指定することで、SDカードを設定することもできます。なお、「SDカードのファイルアクセス制限の理解不足」の学習シナリオで必要ですので、設定することを推奨します。
    上記項目を入力後、「OK」ボタンをクリックしてください。


    作成が完了すると、AVDの一覧に追加されます。


  • エミュレータの起動
    EclipseツールバーのAVDアイコンをクリックし、Android Virtual Device Managerを起動します。


    起動したいAVDを選択し、「Start...」ボタンをクリックしてください。
    エミュレータが起動します。 ※エミュレータの起動には時間がかかる場合があります。


これでエミュレータの環境構築は完了です。


端末の設定

お手持ちの端末を利用するための手順です。
  • 開発者向けオプション設定
    「設定」→「開発者向けオプション」を開き、「USB デバッグ」にチェックを入れます。


  • セキュリティ設定
    「設定」→「セキュリティ」を開き、「提供元不明のアプリ」にチェックを入れます。

    学習終了後は、「提供元不明のアプリ」のチェックを外してください。

  • ADBドライバのインストール
    PCにADBドライバのインストールを行います。
    通常端末をUSBで接続すると自動的にインストールされます。
    うまく接続できない場合は、お手持ちの端末メーカーサイトをご確認ください。

  • PCとの接続
    端末をPCとUSBケーブルで接続します。

これで端末の設定は完了です。


環境の確認

エミュレータ、または端末がEclipseに正しく認識されているかは、DDMSで確認する事ができます。
EclipseのDDMSパースペクティブを開き、DeviceタブのName列にエミュレータの場合は「emulator-xxxx」、端末の場合は端末名が表示され、その右に「online」と表示されていればEclipseは端末を認識しています。