SDAの概要

 SDAは樹木の重量を厳密に把握する目的で開発されたソフトウェアです。

 SDAは「Stem Density Analyzer」の略で、樹幹解析の手法を用いて樹幹の容積密度分布を解析するものです。下の図は約70年生のブナの幹内部の容積密度分布を表示した例です。試料は高さ0.2mから1m毎に13.2mの位置で採取した円板から採取し、厚さ1.4mmに削った幹の断面を軟X線で写真撮影し、年輪幅と容積密度データを採取したものです。

 この図をみると、ブナの樹幹の容積密度数は0.2から1.2g/cm3の範囲にあり、中心部分で密度が高く、外側と上部では低い傾向のあることがわかります。SDAでは樹幹解析と同様の手法で毎年の樹高や体積を求めることができます。一方、樹幹内部の年輪幅と容積密度数のデータが把握されれば各断面間、年毎の重量を計算することができます。SDAではこれらのデータをテキストファイルで保存することが出来るようになっています。

 プログラムのフローチャート概要は下図のようになっており、年輪幅の表示と容積密度の表示が中心となっています。

 もちろんこのフローチャートには細かい機能は示されていません。詳細については操作方法の項目を参照してください。