pecopi v1説明書

・はじめに

「pecopi(ぺこぴ)」は
「特定の内容を常にクリップボードに維持しながら、コピーした内容のログを取る」
という超ニッチなツールです。



pecopiでは左半分のリストを「コピペリスト」。右下のエディトボックスを「ログ」と呼びます。
コピペリストから任意の行をクリックするとクリップボードにその文字が固定され、
他のテキストを選択→CTRL+Cでコピーしても、固定されたまま変わりません。

一方、固定されたまま変わらない代わりに、他のテキストをコピーした時は
ログにそのテキストがどんどん蓄積されてゆきます。

この仕組みを活用することで…

(例1)
顧客から渡された型番リストから1行ずつテキストコピーしてEDI(Web発注システム)に投げて
画面に表示された見積価格を仕入れ価格リストにペースト ×数百回繰り返し。

(例2)
決まった定型文をテンプレートからコピーし、別ソフトの画面にペースト。
さらに次の定型文をコピペ、次の定型文をコピペ…のような往復作業。

…こんな感じの作業をしてる人の仕事がちょっとラクになります。
プライバシーマーク取ってる会社は、利用許可を得るのが大変だろうけども。


・利用例 (EDI:ウェブ発注システムで複数商品の価格を調べる)

1.

顧客からこんな感じの依頼が。
たかが5品目なら余裕ですが、
コレが200品くらいあるとキツイです。
2.

B4〜B8までの型番を選択してCTRL+Cでコピー。
pecopiの「クリップボードの中身をリストに挿入」。
これでコピペリストに全型番がセットされます。

行をクリックする都度にクリップボードにその内容がコピーされ、
CTRL+Vでペーストすればその行の内容を貼付けることができます。

※コピペリストは改行ごとに品目が1行ずつ区切られます。
 エクセルはセルの縦方向ごとに改行情報が入ります。
3.

続いて「選択行を+1する条件」を決めます。
ずっと同じ型番だけを貼り続ける場合は不要ですが、
今回のように複数品目ある場合はこれらのいずれかを
トリガーに、行を自動選択するようにしておくとラクです。
※個人的にはPAUSEキーが一番好き。


※この時点で「クリップボード書換とログを無効にする」のチェックを外しておきましょう。
そのチェックが入ったままではpecopiは動作しません。
4.

EDIのサーチエンジンに型番を貼付けて、
仕入れ値が表示されたら選択→CTRL+Cでコピー。
その都度にログに価格が保持されてゆきます。

条件が「テキストをクリップボードにコピーしたとき」なら、
仕入れ値をコピーする都度にコピペリストの行が自動で+1進み、
さらにログに仕入れ値が保存されます。

後はこの連なったログをエクセルにペーストすれば…ウマー

実はコピペリストを使わなくても、クリップボードのログ残しツールにもなります。