RPG ランタイムについて
RPG ランタイムは、総合開発環境で作成したデータを使用してゲームを動かすためのツールです。ここでは、RPG ランタイムの操作方法などについて説明します。RPG ランタイムを実行する方法は 2 つあります。1 つは、総合開発環境でシナリオを開いて「動作確認」コマンドを実行することです。もう 1 つは、完成したゲームを配布する際に配布用のディレクトリ構成を行い、RPG ランタイムを直接起動する方法です。後者の方法では、起動時に Queek II のロゴが表示されます (その間にデータのロードが行われます)。
推奨環境など
すでに軽く説明した通り、Queek II では描画系の処理に DirectDraw を使用していません。従って、動作パフォーマンスは主に CPU の速度に依存し、ビデオカードの性能はあまり重要ではありません。最低でも、下表の「開発環境 1」程度のスペックが必要と思われます。
要求項目 | 開発環境 1 | 開発環境 2 |
---|---|---|
CPU | Pentium II 350MHz | Pentium 4 2.53GHz |
メインメモリ | 320MB | 768MB |
ビデオメモリ | 16MB | 64MB |
OS | Windows 98 Second Edition ※ | Windows XP Professional SP2 |
DirectX | DirectX 8.1 ※ | DirectX 9.0 |
※ Windows 98 Second Edition での動作を確認しております。Second Edition 以前の Windows での動作は未確認です。
※ サウンドの再生に DirectSound を使用しておりますので、最低 DirectX 8.1 以上をインストールしておく必要があります。
操作方法
基本的にはキーボードまたはゲームパッドで操作を行います。スクリプトからはマウスのステートを取得することもできます。以下のキー割り当てはデフォルト設定であり、「フルスクリーン切替」と「強制終了」以外の項目はオプション設定で変更できます。
ゲームパッドのない環境で不具合が生じることがあるため、デフォルトではゲームパッドは設定されていません。ゲームパッドを使用したい場合は、適宜設定を行ってください。
キーボード | ゲームパッド | 動作 |
---|---|---|
↑ / ↓ / → / ← | (なし) | 移動 |
↑ / ↓ | (なし) | 項目選択 |
Z | (なし) | コマンド・攻撃 |
X | (なし) | キャンセル・メニュー |
A / S | (なし) | 画面回転 |
D / C | (なし) | メンバー切り替え |
Ctrl | (なし) | フィールド走行 |
PageUp / PageDown | (なし) | スクロール |
Ctrl | (なし) | メッセージ早送り |
F1〜F10 | (なし) | 共有ホットキー |
0〜9 | (なし) | 個別ホットキー |
Alt + Enter | (割当不可) | フルスクリーン切り替え |
Esc | (割当不可) | 強制終了 |
ホットキー
Version 2.01 から、Queek I でサポートしていた「ホットキー」の機能を再び実装しました。ホットキーは、アイテムや魔法を特定のキーに割り当てておくことで、コマンドメニューを開かずにワンタッチで使用できるようにする機能です。ホットキーの設定はアイテムや魔法のメニューから目的のキーに割り当てを行います。Queek II ではパーティーの概念があるため、ホットキーに「共有」と「個別」の 2 種類を用意しました。共有ホットキーは、一般的な回復アイテムなど、どのキャラクターも使用するアイテムを登録するためのもので、一度設定すれば他のキャラクターでも同じホットキーを使用できます。これに対して個別ホットキーは、魔法などキャラクターごとに習得状況やスキル条件の異なるものを登録するために使用します。個別ホットキーはキャラクターごとに独立して管理されます。共有・個別ホットキーは 10 個ずつ設定できます。