会 計 寺 子 屋    作成 2016.07.21
   大学の部
[1]経営期と月次処理       操作説明書        至近未来社会
   1.経営期   2.月次決算       概 説 書
[2]売上帳の記帳 
   1.売上帳に記帳できる取引 2.記帳できなきい取引 3.繰越前受金の記帳
[3]会計雑記
   1.売上規模と会計   2.売上帳の使用に関して  3.納品書、請求書の現在
[4]バージョンアップほか

[1]経営期と期末処理 
   1.経営期
     経営期末は3月末 期首が4月1日、
    12月末 期首1月1日などである。
   時には経営期末3月20日
   期首3月21日など
   月末としない企業もある。
大蔵雷神 司書官 大国主 みこと                    
  1)期末は、税務会計の区切りであって期末の損益が課税対象になる。    会社定款及び納税など法律上の区切りであり、定款を変更しない限り、勝手な    都合で変更することはできない。   2)大蔵雷神 仕訳帳は期末までに全ての記帳を完了させる。期首の取引は1行も記入    しない。経営期末が3月20日までの取引を記帳し、21日以降の取引は期末処理後の    翌期仕訳帳に記帳する。これが基本である。    売上帳は経営期末3月10日であれ、20日であれ、3月末締の請求書を    全て作成し終えた時点で期末処理を行うこれは厳守事項である。    これを厳守しないと、前回の請求書が新BackUPフォルダへコピーされない。   3)仕訳帳、売上帳共にセルH8摘要には、必ず期首の年月4桁を記入する。    経営期末が3月20日であっても、「1604 第xx期」期首年月を左詰半角記入する。    セルH8の16を年期番号と称し、ソフトは運用ファイルの正当性をセルH8年期番号と、    運用ファイルに前置する年期番号の同一により確認する共に期末処理など各操作で    利用する。セルH8経営期首の左詰め記入も厳守事項である。  2.月次決算   1)重要な意味がある決算は経営期末決算である。上場企業なら4半期毎の決算発表も    要請されるが、この仕訳帳や売上帳を利用するのは上場企業ではない。   2)本ソフトを使用する企業は、月次決算や4半期毎の決算は企業経営上の管理資料で    ある。経営期末決算とは全く意味が異なる。   3)管理資料に過ぎない決算を行うための月次処理は、3月20日経営期末決算の企業    でも、月末の月次処理による資料で充分である。    当然この発想に納得しない経理屋さんは多数おられる。        経理屋さんと技術屋も数字に五月蠅い点は共通でも、数字の見方は大いに異なる。    過去の実績が重要は期末決算だけ、それ以外は実績でなく少なくとも先月3ヶ月の    予定又は予測である。過去の決算数字に拘る経理屋さん、現場の現実を見なさいヨ    月次の在庫管理の数字は確実ですか、21日から20までに拘る月次決算しても    在庫数が不確かなら、月次の決算数字もいい加減であって、月末決算と大差ない。     半期や期末は倉庫の出庫入庫を止めて実棚おろしするためマァ正確と云えるが、    普段月の在庫額は不確か(普段月は巡回棚卸:毎日少しづつ棚を巡回して在庫数を    調べるや、幾分面倒臭いが棚札を備える手法もある)である。しかし月次決算は所詮    自社の管理資料に過ぎない。    細かい日付に拘る必要はないですょ。これが技術屋の言い分である。       なお仕訳帳には推移表を設けており、毎月の表からの売上や利益、現金と預金    の入出金状況から先月の推測し易いようにしている。   4)とは言え、仕訳帳も売上帳も経理屋さんの拘りに譲り、15日とか20日締めの    決算操作は可能である。   *仕訳帳に関して    @20日決算したい場合、毎月20日まで記帳した時点で決算操作を実行すると、     結果的に20日締めの決算処理が可能である     A累計決算(繰越を含む)であって、期間決算(繰越を含まない)決算は、通常の     運用状態ではできない。     どうしても期間決算もと拘るなら、期間決算用のフォルダを別個の設け、     運用仕訳帳から3月21日から4月20日までのデータを抜き出し、期間決算用     仕訳帳に手作業でコピーし、決算操作を実行すると可能である。      本ソフトに売上帳専用の仕訳帳を付属させているのと同じ要領である。       *売上帳に関して、    @作表1、2には、J16 00 K16 150220 年月日6桁の記入が可能である。     150220 の記入は、150121〜150220までの期間出力ができる。        A作表1では、K16 1502 の操作も 150220 の操作もFuujinフォルダの出力ファイル     名は、1502売上仕訳.xlsである。この売上仕訳の記載内容は、1502 月末操作は     日付が 150228u と記載し、150220 操作は日付が 150220u と記載している。      セルK16 4桁記入は、28u、29u(うる年)、30u、31u 日付が月末記載となる。    BFuujinフォルダの1502売上仕訳ファイルは、仕訳帳の運用フォルダのFuujinフォ     ルダへ手作業でコピーする。     次に仕訳帳メニュー画面、作表6 セルK16 1502 記入し、GO により仕訳帳へ     売上仕訳を読み込むことができる。
                    戻る      [2]売上帳の記帳   1.売上帳に記帳できる取引    売上帳の9行目から26行目、シート[コード]I_J列 CD1_CD2 の18取引である。    65_50 50_65 50_65 601_50 50_601 50_601 611_50 50_611 50_611 64_65 601_65 611_65 181_64 181_611 611_82 82_611 601_611 611_601  2.記帳できなきい取引    65_64 65_601 65_611 64_181 611_181 601_82 65_82 82_601 82_65 である。   1)売掛回収     64_65 601_65 611_65 の売掛回収の記帳はできるが、    65_64 65_601 65_611 の逆取引の記帳はできない。    自社が間違った請求額に対し、顧客がチェックもせず間違って支払った、又は    単に顧客が間違って支払った稀なケースである。    実際に生じたらどうするか、売掛金は1万円であるが、預金で1.2万円受取った。     借方  CD1  摘要 CD2 貸方    @ 10000 601      65  10000  正しい売掛金回収を記帳する。 A 2000 611 82 2000 611_82 前受金で預かる記帳はできる。     もし現金で受取ると、記帳は売掛回収@のみ記帳し、請求額ミスなら謝り、請求     書を修正して2000円が返却する。この記帳はしない。     前受金で受入れないならAを記帳せず、出金して返却する。           NC    B 10000 64 9u 65 10000 正しい売掛回収の記帳をする。      C 2000 64 82 2000 611_82のみでありこの記帳はできない。       D 10000 64 9u 65 10000  正しい売掛回収の記帳をする。  E 2000 65 9r 50 2000  2000円の売掛売上を計上する。 F 2000 64 9u 65 2000  2000円の売掛回収手形を記帳する。     EFが最も単純な記帳である。他は売上帳に記帳せせず、仕訳帳に手形割引して     預金611に変える記帳する。    G 12000 611 64 12000 仕訳帳に手形割引を記載し、2000は出金し 100 18 割引料  611 100  して返却。手形割引手数料は自社負担する。       手形振出金額の間違いは、人間のすること       ゆえ無いとは云えないが有ってはならない。   2)回収手数料    181_64 181_611 の記帳はできる。    64_181 611_181 は記帳はできない。そもそも自社が支払った取引でないので               自社が修正する記帳はできない。    181_601 これは 601_65 売掛回収現金では、回収手数料現金は生じない。     売掛回収現金での回収額不足は後から支払い時に値切ら                れる値引である。記帳するなら下記の値引である。 H 10000 65 50 10000 元の売掛売上に対し、回収時の不足額は    I 9000 601 65 9000 元のHとJを記帳する売掛値引の記帳である。 J 1000 50 9rn 65 1000 1000円の不足額は値引記帳する。 顧客から銀行振込で送金してもらえる場合、振込実費の他に1000円未満切捨などが 行なわれる。切捨分は厳密に云えば値引であるが、営業員には値引の感覚はない。 これを含め回収額に対して小さな比率であれば、回収手数料として記帳する。   3)値引と返品    @顧客の値引交渉に応じて値引する。営業活動では常にある取引である。     個々の商品の標準単価から5%値引した売単価値引の商品が返品された場合、     当該返品の売単価と返品数量を負数で記入する。これで問題なく記帳ができる。     。    A十数点の商品の売上合計額に対して一括値引したケースの返品は、面倒な記帳を     伴う。これは営業員がしばしば用いる出精値引と呼ぶ値引である。     一括値したい理由は様々である。標準単価がまだ定まっていないとか、個々の     値引は面倒だとの理由もある。     さて、商品20点の売上合計100万円、値引10% を仮定して、4品が返品されたと     する。、売上時には個々の商品を記帳しても、返品時には売上帳は在庫管理して     いないため、個々の返品型番の記帳は省略できる。     (もし品質管理上のデータとするなら、返品された個々の型番も記帳する)     日付  借方 CD1 NC 摘要 CD2 貸方 顧客CD 数量 売単価     yymmdd 100万 65 9r    50 100万 アイウ        20点型番記帳     yymmdd  10万 50 9rn 65 10万 アイウ 1 -10万 猟記帳に税あり        返品4品の合計金額20万と仮定する     yymmxx  20万 50 9rn 65 20万 アイウ 1 -20万 請求額減額 yymmxx 2万 65 9r 50 2万 アイウ 1  2万 この記帳が必要       結果的に80万の売上であるため、8万の一括値引である。2万の戻し記帳が必要     になる。あるいは80万売上なら値引率は10%より少なく、戻し記帳は2万より多い     かも知れない。しかしいずれにしろ、2万の戻し記帳は顧客と交渉ごとになる。     この交渉は些か面倒である。「貴社の品質問題だから、値引の戻しは認めない」     と云われる。大抵は戻し記帳はできない。最初から戻し記帳は諦める。      これは2万円だから諦めると云う問題ではなく、一括値引に対する返品の本質     を示したものである。             上記@Aの返品は、請求書作成時には請求額は減額される。   4)前受金    611_82 この記帳だけが可能である。    82_611 前受金の充当又は返却の記帳であり、この記帳はできる。    601_82 65_82 は記帳できない。    82_601 82_65 上記の記帳ができないので、この逆記帳もできない。  3.繰越前受金の記帳    前受金は 611_82 預金でしか受け取れない。    操作説明書[5]メニュー操作 2.期間仕訳において 611預金が負数になった。    141201 150000 611 預金前受金振替 82 150000 この記帳して負数を回避した。    顧客マスタに記入した繰越前受金は20万円である。またどこかで5万円不足する。    1412の期間仕訳だから、預金の負数が見つけたが、次の5万不足は発見困難である。        元々の原因は大蔵雷神 仕訳帳に預金繰越を計上していないのが根本原因である。、    繰越前受金を売上帳顧客マスタに記入するには、仕訳帳に前受金を受入れた取引が    記帳されている筈である。いや記帳されていなければならない。    これは顧客マスタの繰越請求額の記入も同様である。       1)仕訳帳の前受金記帳     仕訳帳に前受金が現金で受入れられていた。     日付  借方  CD1  摘要  CD2  貸方         14xxyy 100000 60  タチバナ  82   100000 この記帳がある時     1412dd 100000 82  タチバナ  60   100000 先ず前受金受入れ解消する     1412dd 100000 611 タチバナ  82 100000 611 で受入れ直す。          14xxyy 70000  61 アカイデンキ 82 70000 前受金が別の預金で受入れ。     1412dd 70000 82 アカイデンキ 61 70000 別預金の受入れを解消する。     1412dd 70000  611 アカイデンキ 82 70000  611 で受入れ直す。        ハッピーの前受金記帳から顧客マスタ繰越前受金30000円を611で受入れ直す。     これで仕訳帳には200000円の前受金が611預金で受入れられる。   2)14smp-raijin.xlsm の繰越記入    日付 借方  CD1     NC  摘要   CD2 貸方科目  貸方 140000 0 1404 第xx期    0 140001 310,000 65 9r 繰越 売掛金 140002 0 64 受取手形 9u 繰越 受取手形 140003 9w 繰越 前受金 82  前受金 200,000 140004 0 601 現金 9x 繰越 現金 140005 200,000 611 普通預金 9y 繰越 普通預金 140006   資本金    95  資本金 300,000 140007 繰越 損益 994 繰越損益 10,000      資本金を貸し借りバランスのため、100000=>300000 に増やす。      実運用の仕訳帳に上記1)を記帳すると、2)の繰越にはならないが、残高表作成操作   すると、2)の科目コードで2)の残高を表示する。    14smp-raijin.xlsm に売上帳の残高を知るため、部分的な記帳をしたので、   資本金を増額して貸し借りバランスさせたに過ぎない。   実運用の仕訳帳では上記1)の記帳は、科目振替であって損益と一切無関係である。            141201 150000 611 預金前受金振替 82 150000 この売上帳に左記の記帳は不要で                         あり、611預金13万円の負数は、   仕訳帳へ読み込みしたとき、繰越額から13万円差し引かれ、残高操作すると7万円   正数として表示する。繰越を含めても生じる現金や預金の負数は記帳ミスである。      この様に前受金に関しては、仕訳帳に各顧客別に受入れた科目コードから上記1)の       611へ受入れ直しを記帳しなければならない。    前受金は611の受入れに限定しなければ、ソフト及び操作共に複雑となる。   前受金の取扱いしない取引は望ましいが、売上帳に前受金受入れを省略すると、   わさび抜きの寿司となり省略し難いし、業種によっては前受金不可欠である。                     戻る  [3]会計雑記  1.売上規模と会計   1)売上数千万円規模   @この規模では、社長が誰よりも先々の経営数値を把握している筈である。    通常はこの筈であるが社長の能力による。会計はサッパリ駄目な社長もおられる。   A固定資産も営業車数台、他の固定資産含め10数点程度なら、毎月の減価償却費の    手計算は大変な労力要するため、期末決算時に減価償却費の一括記帳も致し方ない。    また賞与の平準化月次決算(後で記述)も特に必要ないと思う。   B黒字決算を予想する場合、経営期末月に慌てた黒字減らしは禁物である。、    少なくとも決算3か月前、可能なら半年前から黒字減らしの節税対策を考える。     現金、預金もありウハウハの儲けなら、例えば古い営業車は廃車し、期中早めに    新車を購入すると、減価償却費が増え適法な黒字減らしができるし、故障も少なく    なるなら経費節減にもなる。     赤字予想の時は、経費節減や販売強化などの赤字対策を実施する。故に月次決算    による過去の実績数値より、先月の予定、予測が重要なのである。     大蔵雷神 仕訳帳は、推移表から売上や利益も毎月一覧表から先月の推測も可能    であり、現金や預金の残高が赤字となる記帳ミスも容易に見出せる。     C売掛売上を記帳せず、回収時に売上を記帳することも可能である。    本来は売掛売上でも入金を確認して売上記帳し、売掛売上の記帳はしない。    電話代など通信費は、預金引落を見るまで記帳できない。通信費と売上とは桁が    が違っても五十歩百歩の同類である。     但しこれは経営期中であって、期末決算は売掛売上の記帳を行う。    昔から泣く子と地頭(ジトウ)には勝てないと云うが、期末に売掛売上を記帳しない    決算は、今風地頭(ジガシラ)様のゼイムショが許してくれない。      また電話秘書代行のような業種は、経費に占める電話代や通信費の割合が多い。    この様な業種は、毎月の実績通信費から割出し期末には未払い通信費を記帳する。   2)売上数億円から10数億円規模       @売上10億円に近づく規模になると業種業態にもよるが、従業員は数10人から     100人未満を予想する。従業員個人の機転に頼るシッカリシステムの経営から、     部門の組織運営を確立する方向へ転換しないと将来の発展は望めない。    「おいおい誰それさん、シッカリ頼んまッせ」のシッカリシステムは限界である。    A平準化月次決算も望まれる。     平準化月次決算とは、賞与の支給月は必ず月次決算が赤字になる不都合を解消     するため、賞与の年間支給予定額を12等分して毎月未払金の記帳する。      また固定資産の減価償却費も期末に一括して記帳せず、減価償却費を毎月記帳     するなどである。      風神はやと 資産台帳は固定資産を科目別に、毎月の減価償却費を仕訳出力し     仕訳帳に読み込むことができる。      B賞与の平準化記帳      年間賞与予定1200万円程度を仮定し、4月経営期首の場合、     日付  借方  CD1   摘要  CD2 貸方科目 貸方     yy0131 100万 03 賞与    86 未払金  100万 この3行は月次決算上     yy0228 100万 03 賞与    86 未払金  100万 人件費に計算されるが     yy0331 100万 03 賞与    86 未払金  100万 お金の支出はまだない。     yy0331 300万 86 未払金   61  普通預金 300万 実際に出金し支払う      yy0331 110万 86 未払金   61  普通預金 110万 賞与予定の過不足を                                調整して記帳する     上の2行は期末に実際に賞与が支払われた場合の記帳である。     yy0331 300万 86 未払金   03 賞与   300万 この行は期末に賞与が      実際に支払しなかった場合、上3行の取消記帳である。     実際に支払っていない賞与は、ジガシラ様が人件費として認めないので取消記帳     する。期末にこの記帳は絶対に必要である。ジガシラ様に睨まれないため。   3)なぜ平準化月次決算するのか?        毎月の決算資料が、賞与月は利益がガクンと減る。たまたま売上減と重なった場合、    重要な数字の変化を見落とす可能性がある。    平準化月次決算資料なら、急な利益変動は資料を一読して「オオ、これ何でゃねん」    と注意を喚起できる。ザッと云えば、この様な効果である。     期末決算書は、取締役会で説明や承認(個人商店的経営でない限り)するので、    決算上の重要な変化を見落しする可能性はない。       ここで技術屋の云い分。        平準化月次決算資料の賞与記帳は、ウソと云えば差し障るが、いわば経営管理上の    架空記帳による資料である。     自社は20日決算だから管理資料も20日締めにする、との経理屋さんの拘りも、    どうせ架空記帳の資料なら末締管理資料であっても大差ない。       ならば、「20日締めに拘る理由はおまへんなぁ」これが技術屋の言い分である。     但し、20日締めで行う買掛金の支払いは、資金繰りからの必要であり、単なる    期中の経営管理資料とは異なる実運用の必要性に基づいている。    これは顧客の締日と同等の意味を有する。   4)締日について    @他の地方は知らないが、大阪では「ゴトビ」の言葉がある。ゴトビとは、5、     10、15、20,25日の締日や支払日を意味し、この日は納品や集金の車が     多く走り、今の時代でも普段より道路の混雑を感じたりする。      一たび締日を設けると、資金が有り余るウハウハ企業(ウハウハは07当時の流行語)     以外は、締日に合せて資金繰りを行うため、締日の変更は困難である。    A製造業では、材料を仕入れ、加工し、販売し、売掛金を回収するまで短くても     数か月を要する。従って20日締めだと、21日に納期を定めて材料を仕入れ、     20日から翌月生産の材料手当する。これで支払が1ヶ月遅くできる。     これを大阪は「チョウハ」と云う。売る方も6か月手形や10カ月のお産手形で     支払われるより、チョウハが容認し易い。チョウハの漢字は「帳破」かも。  2.売上帳の使用に関して   1)納品書、請求書の過去の例    @今は知らないが、昔大手企業を顧客に持つと一品一葉複数綴り納品書が注文書と     共に送られた来た。納品書に品名型番単価数量金額を印字しているのはよいが、     納品時に各納品書一葉づつ納品日付を記入し、サインする手間を必要とした。      また数量完納できず分納のときは、無記入の一品一葉伝票に全部記入する手間     も必要であり、且つ未記入伝票は予め有償購入を強要された。     大手だから通用する仕入先泣かせの所業である。    A上記@を良しとせず、私が設計担当する基幹システムの購買サブシステムは、     バーコード表(アイウエオ順 アカサの見出しありA4ラミネート裏表80件5枚、この売上     帳と同じBoxも備えたが7:3でバーコード利用者が多かった)から仕入先を読み     込むと、当該仕入先の注文品を一覧表示する。     仕入先のどの様な納品書であれ、受入検品担当者が納品書と現物と数量を確認し、     (品質検査は別途、例えば箱もの、塗装色は指定通りか、キズはないかなど)     一覧表に納入日を記入(年月までは表示済み)すると、納品済みとなり、入庫が     帳簿上は完了する。しかし納品が多く重なり入庫実務が遅れると、リアルタイム     の在庫数表示と実棚在庫数が異なる。     そこで納品が倉庫作業量を超えない様に発注時に同じ納入日の数を制限設定する     設計とした。      問題は見積書なし、単価記入のない発注を禁じたが、特急試作品は作らないと     キチットした金額は出せないと云う外注先への発注である。      大抵この発注先は零細企業であるが、技術力と小回りができるため、不適切な     発注先として切り捨てることができない。開発部門の希望価格を記入して発注し     納品時に単価修正を発注担当ができる設計とした。      また全ての発注品は基本的に請求書を受取る必要はないが、請求書はお互いに     金額を確認し支払うよう指導したが、ひどい企業は支払日にも請求書が来ない。     その企業には8割支払い、2割翌月払いを購買部門から通知させ実行させた。      やっと汚い手書き納品書が届くようになった。     「パソコンはないのか?」と問うと、「パソコン入力より手書きが早い」と云う。     これに納得し、翌月からシステムから出力して、Excelに取り込みメール送付して     「この資料で確認して来い」と購買部門から指示させた経験もあった。  3.納品書、請求書の現状    上記の如く納品書、請求書は、タイムリーに発送しなければならない。    最近、大手を顧客に持つと端末の導入を要請され、納品書や請求書はオンライン化    しているのではないかと推測する。       このような時代に売上帳が実際に役立つか、全く不明である。      今の時代に、この売上帳の開発は徒労であり、役立たずの可能性が多分にある。    であっても、会計与力として画竜点睛を欠くので製作した。     画竜点睛には仕入帳も含まれるが、売上帳を超える役立たずと推断する。    当面は仕訳帳のNC抽出機能を用い買掛金と支払額を仕入先別に知ることができる。        仕入帳は、せめて一部の業種だけでも在庫を把握できるものを製作したいが、在庫    の把握は一筋縄でない。特に製造業には仕掛在庫があり、製造工程を通過する毎に    在庫額が変わる。Excelによるこの把握は絶望的であって仕訳帳の範囲を超える。                     戻る       [4]バージョンアップ    大蔵雷神は1.の通りバージョンアップします。    風神はやと 資産台帳 部門仕訳も下記1.@AB売上帳と同じ方法に統一します。    これらをご利用の方は、速やかなバージョンアップをお願いします。    また万一Gのときは、大蔵雷神の操作説明書をご覧ください。      1.大蔵雷神 仕訳帳のバージョンアップ   @ .xls から .xlsm(マクロ有効)に変更し、マクロ有効設定不要にしている。   A運用ファイルの新規ファイル作成を単純にした。   BバージョンアップNewファイルの作成を単純にした。   C現在のVer 3.00 は、書類管理と一体の .zip ですが、これを分離した。   D各説明書を見直し、特に「会計寺子屋[3]高校の部」消費税の記述が売上に    仮払税と仮受税の両方を記述していた。この間違いを修正した。   E仕訳帳NCの検索機能を変更しました。   F一部のメッセージの文言を変更しました。    また仕訳帳のセルL4 残高表示は、仕訳帳の記帳行数18行以下では利用できない    旨の警告メッセージを設けた。    G「図が大き過ぎて入り切らない部分は切り捨てられます」    このメッセージが終了時に現れる場合の対処法を追加した。     この問題は本ソフトでも長く運用していると発生するかも知れない。   売上入力、売上帳、コードの各シートは手作業でしか対処できない。     この対処法は大蔵雷神をダウンロードして操作説明書をご覧ください。                             戻る