検査装置の結果ログに環境温度や湿度を記録するのが一般的です。手入力で構わないのですが、いざ自動入力させようと思った場合適当なデバイスがなかなか見当たりません。TANDDさんの『おんどとり』が一般的でしょうか?価格が合わないですが。
単に雰囲気温湿度を液晶表示するだけであれば百均でも扱っているのですが。。。今回ストロベリーリナックス殿より10年以上前からリリースされている、USBRHをLabVIEWで使えないか調査しました。そこそこ使えそうだという判断がついたためライブラリを公開します。
https://strawberry-linux.com/catalog/items?code=52070
既に先人がUSBRHをLabVIEWで使用するという記事を書かれています。一応URLを載せます。
http://www.bsddiary.net/d/20110706.htmlストロベリーリナックス殿が提供するdllは2005製でちょっと古いです。たぶん32bit版で、ソースコードの添付はありません。
また、Exampleも古く、実行ファイルはなんとか動くものの、ソースコードは、現在のVS2015ではコンバートできません。残念です。
とはいうものの、dllとAPIが提供されているのでWrapドライバは作成できました。
VITreeは以下のようになっています。
オブジェクト自体はベクター殿のストレージをお借りしています。
URL 出来る事は、
- LabVIEW2015開発環境(32bit)環境でUSBRHを利用したアプリケーション開発が出来ます。
- LabVIEW2015開発環境で作成しましたが、コンバートだけなら最新の評価版でLV8.0までプロジェクト毎ダウンコンバート出来るかと思います
- 温湿度値の取得が出来ます。使用しているセンサ“SHT-11”は応答性が良さそうです。
- USBRHにはデバッグ用としてLED2ch、ヒータが用意されています。
回路図の提供が無いので改造は用意とは云えません。FAQでも具体的な指示提示が無いのでこのボードを細工してというのは困難です。
でも、入出力モジュールを別途PCに接続すれば何とでもなります。それを可能とします。USBRHですがOSからはHID準拠デバイスとして認識されるようです。
ベンダーID=1774 プロダクトID=1001 です。USBViewなるツールで情報取得してみました。
インタフェースクラスとして使用しているようです。パフォーマンスですが、300msecインターバルが精一杯のようです。SHT-11にはI2Cでアクセスしていると思われますので、そのクロックがそんなに早くないのでしょう。SHT-11自体はセトリングタイム14bitで210msec、8bitで11msecとあります。値を見ている限り14bit精度で動いているようです。
Microsoftが提供するDevConの制御に反応します。ずっと計測していると、何らかのタイミングで停まってしまうことがあります。その場合、DevConで強制的に起こしてやるのも手です。
ライブラリーにツールとして登録しました。使い方はUSBRH_Enable.viを参考にしてください。ストロベリーリナックス殿はSHT-11単体デバイスも扱っているため、汎用I2C<->USBボードを介して接続することを考えても良さそうです。