テスト項目運用システムは、Web−DBというシステムの構成上インストールが面倒です。また、OSやWebサーバの種類、バージョン等の選択により手順が異なってきます。
すべてのパターンを網羅することは困難なので、ここでは代表的な数パターンについて具体的に解説します。ただ、このシステムを使う人はおそらくソフトウェアのプロかそれに準ずる技術と知識を持ち合わせた人であるでしょうから、それを前提とした説明となっています。多分これくらいの方が見通しがきいてよいのではないかと。書く方も楽だし(^_^;。
具体的なインストール手順に入る前に、こちらの運用手順書に目を通されることをお勧めします。最初の方にインストール前の準備や留意事項について書いています。
次の表から運用される環境に近いものを選んでインストールしてください。
数年前の遊休マシンを引っ張り出してきて新規インストールするならLinuxがオススメです。インターネット環境が使えるならインストール作業も楽だと思います。
インストール手順書では、修正個所の具体的な行番号を書いてある部分もありますが、バージョンが異なれば当然変わってきますし私が記述ミスしてる可能性も高いです。参考程度と考え、指定行に見つからなければ近辺を探すか検索してください。
版数アップを行う場合、次の作業を行うことになります。
- インストール先スクリプトの入替え
- データベースの変更
1.は、tisystemディレクトリ配下を新しいバージョンの物で上書きします。カスタマイズを行っている場合には事前にバックアップを取っておいた方が良いでしょう。
パスワード認証を行っている場合は、lib/ti_local.inc に接続用のユーザIDとパスワードを再設定する必要があります。カスタマイズしている場合には、再度ソース変更を行わなければなりません。
2.は、setupディレクトリの下のupdateディレクトリにあるSQLを使用して行います。
具体的な手順は以下を参照してください。あまり親切な説明ではないですけど(^^;。
- readme.txtの「バージョンアップ」の項
- setup/updateディレクトリ内のreadme.txt
- 各SQLファイル内のコメント
もしものために、事前にデータベースのバックアップを取ってから行ってください。
V0.5からシステム構成が変わっています。このため、V0.3系やV0.4系からのバージョンアップの場合には、上記の他に次の作業も必要になります。
- V0.4.1以前からのバージョンアップ
PHPLibの使用を止めて、代わりにPEARを使うようになっています。PEARのAuthとMDB2をインストールする必要があります。
これに伴い、register_globalやrgister_long_arraysをOFFにしても動作するようになりました。必要に応じて変更してください。
TreeView表示用のモジュールが、YUIからjQueryに変更になっています。TreeViewを使用している機能を使用する場合、jQuery関連のインストールが必要です。
スクリプト及びDBのエンコードがEUCからUTF-8に変更になっています。スクリプトは問題ないと思いますが、DBは厄介です。pg_dump等を使ってバックアップし、UTF-8で作成した新規DBにコード変換してリストアするなどの手順が必要です。これについて詳細な手順書は今のところありません。要望があれば作成を検討しますが、「PostgreSQL
エンコード 変換」とかで検索すれば幾つか見つかると思います。
- V0.3系からのバージョンアップ
前項のV0.4.1以前からのバージョンアップの項目に加えて次の作業も必要になります。
- 拡張子が .php3 から .php に変わっているので、.phpもPHPスクリプトとして認識するようにWebサーバに設定する
- 同様に、index.php をDirectoryIndex(Apache)やマッピング(IIS)に追加する
- メール送信環境の設定をする(メール送信機能を使う場合のみ)
- Subvesionをインストールする(Subversionで履歴管理している場合のみ)
詳細はインストール手順書の該当個所を参照してください。
また、
PHP4とそれ以前では動作しなくなりました。もしこれらの版数のPHPをご使用ならPHPのバージョンアップも必要になります。