テスト項目運用システムをダウンロードいただきありがとうございます。
テスト項目運用システムはその名の通り、ソフトウェア開発におけるテスト工程でのテスト項目の作成、実施、障害発行、障害回答、進捗管理を行うWeb-DBシステムです。ブラウザ上でテスト項目を作成・編集し、テストした項目をブラウザ上でチェックし、問題があれば障害票を発行します。障害の回答もブラウザ上で行います。項目の消化状況、障害の回答状況などもブラウザ上で簡単に確認できます。データはCSVでダウンロードし、Excelマクロで整形・グラフ化できます。
使用するソフトウェアは全てフリーのものなので費用もかかりません。Webシステムなので1台サーバを立てればみんなで使えます。
いわば、拡張されたチェックシートシステムですので、ソフトウェア開発以外の用途にも使えるかもしれません。
次のような特徴があります。
- ペーパレス
- LAN環境内であればブラウザさえあればどこでも参照可能
- 3段階+αの権限レベルでユーザ管理
- 実施日、実施者、障害票番号は自動登録されるので入力が不要
- プロジェクト(※)、分類を階層構造で管理できる
- テスト項目、障害票などをCSVファイルでダウンロードでき、同時提供されるExcelマクロにより納品用のExcelシートを容易に作成可能(Excelマクロは自由に変更可能)
- CSVファイルをアップロードすることで、テスト項目や分類を一括登録できる
- プロジェクト作成時に過去に作成したプロジェクトの分類や項目をコピーできる
- 作成済みの項目を照会してそれを元に新項目を作成することができる
- 担当者、重要度などを複数項目に対して一括して変更できる
- 複数項目の操作・結果に関する文字列を一括置換できる
- 担当者として主と副の2人登録できる
- 実施画面では2種のビューを切り替えられる
- プロジェクト、項目、障害発行、障害回答に添付資料を付けることができる
- 実施済みの項目が一覧画面から消えていき、残項目を把握しやすい
- 重要度、第1層分類などで表示対象を絞れる
- 9ラウンドまで繰り返し実施可能
- ログイン時に担当分の未回答障害数や未回答相談数が通知される
- 障害票や相談の発行時にメール発信できる
- 障害票から障害票に起因して追加したテスト項目を一覧できる
- 障害が修正されるまでテストしても無意味な項目を管理できる
- 障害票からSubversionのsvn diff結果を確認できる
- 進捗状況の把握が容易
- 消化項目数だけでなく、難易度を考慮した進捗把握が可能
- 特定プロジェクトの進捗の他に、階層構造の配下にあるプロジェクトの総計に対しての進捗も見れる
- プロジェクトや項目にメモを記入できる
- プロジェクト、項目、障害毎に相談室(会議室)がある
- 複数のプロジェクトを対象に項目を検索でき、検索結果の項目に対して一括して変更を行うこともできる
- 実績がDBに累積されるので、流用、傾向分析などが将来的に可能
- テスト項目一覧を作成する方へ
- 「ブラウザで項目作成など効率が悪い」とお考えかもしれませんが、一度お試しください。編集/移動/複製/置換などが簡単に一括して操作できます。私はスプレットシートを使うより効率的だと感じています。テスト実施中でも、項目の追加や修正を行え、それがリアルタイムにテスト実施者の項目一覧に反映されるというのも紙運用には無い利点ではないでしょうか。
既存のテスト項目は、CSVファイルにすることで一括登録することもできます。
- テストを実施する方へ
- 名前も日付も障害票番号も入力する必要がありません。実施した項目は消えていくので残項目が一目で分かります(消えないようにすることもできます)。紙を無くす心配もありません。不明点があれば項目別の相談室で項目作成者と相談することもできます。
テストが終了したら、添付のExcelマクロで実施実績も含めてExcelシートに変換することも簡単に行えます。
実施画面のは2種類のビュー(「一覧表示」「カード表示」)を簡単に切り替えられる他、Vistaであればテスト項目SideShowでSideShowデバイスを使用することもできます。
- 障害修正を行う方へ
- ログインすれば障害の残件数が表示されます。障害票モニターを使用すれば、障害票や相談の新規発行を常時監視することもできます。メールで受け取ることもできます。
- 残障害の確認や回答もすべてブラウザ上で行えます。机の上に障害票を山積みにして恥ずかしい思いをすることも無くなるでしょう(^^;。障害票の内容に不明点があれば、障害票別の相談室で発行者と相談することもできます。
障害票の画面で、追加したテスト項目やソースの差分(Subversionのsvn diff)を見ることができるので保守性も上がるかもしれません。
- プロジェクト管理者の方へ
- テストの進捗状況、障害の発生・修正状況が一目で分かります。部下に進捗報告を命じて余分な工数を使わせることも、いやな顔をされることも減りますよ。信頼度成長曲線もありますので、出荷判定の参考にもなります。
スプレットシートやワープロで項目や障害票を作成するよりも効率的で漏れのない運用ができると思います。
ただ、承認機能が実装されていないので、障害票を発行すると即座に担当者に通知(一覧に表示)されます。この辺を了解いただければ小中規模のプロジェクトでは十分な機能を備えていると思います。必要な機能があればご要望ください。可能な範囲で対応いたします。
個別のカスタマイズやインストール作業も有償でお受けします。必要ならご説明に伺うこともできます(これも有償)。この場合は、メールでご用命ください。
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このシステムで言う「プロジェクト」とは、スプレットシートでテスト項目一覧を作成した時の1シートに相当するものだと思ってください。階層構造を持ちますので、複数のプロジェクトを纏めるフォルダのような役目も果たします。
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- メニュー操作
- 本システムでは、メニューのリンクを押すと背景画像が変わって、ボタンが押された状態のような表示になります。ですが、これは単に最後に押したリンクを示すものであり、そのリンクが押せなくなったことを示すものではありません。本システムにおいては、「押された状態にあるリンクをさらに押す」という操作は通常の操作です。
例えば、プロジェクト選択画面で「実施」を選択してテスト項目を消化していたとします。この時、メインメニューの「プロジェクト選択」は押された状態になっていますが、別のプロジェクトをテストしたくなったらこれをさらに押してプロジェクト選択画面に戻って対象のプロジェクトを選択します。
要は、ボタンのように見せてますがただのリンクだということです。
- 第1層プロジェクト
- 本システムではプロジェクトの数が結構簡単に増えていくことと思います。数が増えるとレスポンスや見通しが悪くなることでしょう。この場合は、プロジェクト選択画面の「第1層プロジェクト」を選択して検索しなおしてみてください。この絞込み条件は、この画面にとどまらず他のほとんどのプロジェクト一覧に効果を表します。
- ステータスバー
- 本システムには、前回ログイン日付や第1層プロジェクトの現在値をステータスバーに表示する機能があります。IEで本機能が必要な場合にはステータスバーを表示させてください。
Firefoxの場合は、アドオンの「Status-4-Evar」を導入したうえで、 about:config で「dom.disable_window_status_change」をfalseに設定する必要があります。
- メールのリンク
- 障害票や相談の通知メールの本文にはテスト項目運用システムへのリンクが含まれます。このリンクを使用すると、ログイン後に自動で対象の障害票や相談室を開きます。ただし、この動作がポップアップと解釈されますので、ブラウザの設定によってはブロックされます。許可を与えてやってください。
- 設定オプションとヘルプ
- カンパをしていただいた正規ユーザの方には、各種オプション設定を可能にする環境ファイルを提供しています。本ヘルプは標準設定を前提としていますので、環境ファイルを使用してオプション設定を有効にされている場合には相違が発生する場合があります。有効になってるオプションはログイン直後の画面に表示されますので確認しておいてください(この画面を表示しないオプションとかもあったりしますけど)。
- 本ヘルプは画面キャプチャ画像を含みます。ですが、バージョンアップ毎にキャプチャしなおすのは結構手間がかります。ですので、特に大きな違いが無い場合には古いバージョンの画像をそのまま残しています。
- 本システムの開発は全工程を1人で行いました。このため、排他に関してのテストが十分とは言い難いです。同一プロジェクトを同時に編集するようなことは控えた方が無難です。
- クライアントのブラウザはInternet Explorer 6.0以降かFirefoxをご使用ください。他のブラウザでの確認はしていません。でもまあ、ブラウザ固有な処理はしていないつもりですので大抵のブラウザで動作するとは思います。レイアウトは崩れるかもしれませんが。
- サーバサイドのエラー処理は手を抜いてます(V0.5で若干強化しました)。JavaScriptによるクライアント側制御に頼っている部分が多いです。その気になれば異常なデータを入力できてしまうかもしれません。故意にしなければ大丈夫なはずですが。ちなみにJavaScriptが無効になっていればログインできなくなってます。