【 わが生命の真のあり方 】
わが生命の真のあり方の絵図
    生命の一体観
  上の絵図は常不軽台学国明大士の天授開顕されたもので、自分の親、先祖
を通して、久遠本仏と我が生命がつながっています。図の上で我が身の尊さ
がわかります。この絵図は生命の一体観を明らかにして、三法印の説明にも
なっています。

 ☆ すべての生命は、つねに生々発展し、  (諸行無常)\
          …一見退歩に見える事柄も、発展の一形態です。
 ☆ すべての生命は、一切我ならざるはなく、(諸法無我)― 三法印
          …他を傷つけることは自分を傷つけることになる。
 ☆ すべての生命は、渾然一体の生命である。(寂静涅槃)/
          …一体であるということを、イエスは「あなたが他人を傷つける
          ならば、それは私を傷つけることになる」という言葉で、すべて
          の生命はつながっていることを教えています。別体ならば何も感
          じず、影響も受けないでしょう。

 ★ 先祖の絵図を見ても、自分という生命は父母祖先を通して神(宇宙の生
命の総合体)につながっています。このことから人間は神の子とも言えます
が、むしろ、神を構成しているのは人間一人一人、生命一つ一つと言う方が
適切です。頭髪にたとえると一本一本が抜けてしまえば、髪の毛全体がなく
なってしまうのと同じです。
 ですから、人間をはじめ一切の生命を無視することは、そのまま神仏を無
視したことになるのです。
 釈尊は過去世で人間を礼拝して仏になったと経文(妙法蓮華経常不輕菩薩
品第二十)にありますので、人間こそ神仏の始まりとも言えます。

 ★ 自分の生命は父母祖先を通して全生命につながり、一体になっています。
ですから、先祖の成仏とは自分自身の浄化のことです。
  また、家族的利己主義(自分の身内だけ)の先祖供養には、家庭と子孫の
本当の繁栄はありません。
 ★ 先祖の中心は各自、自分自身で、自分の一念が善悪ともに全体に影響を
与え、それが自分の人生を創造しています。

  私達夫婦の一代前には四人の祖親がいて、二代前には八人ですが、これを
二十代前にさかのぼると、実に二百万人以上になり、さらに三十二代前にな
ると、約八十六億人となり、一躍世界の人口をこえます。しかし逆算すると、
元の自分たち夫婦ないし自分一人となります。 

 これは、自分という生命は父母、祖先を通して神(宇宙の生命の総合体)
と一体であり、すべての生命とつながっているということを示しています。
つまり、彼を傷つけることは、自分を傷つけることであり、彼を大事にする
ことは、自分を大事にするのと同じこと…彼我一体であることがわかります。 
  そしてまた、こういうことも考えられます。人間が生まれ変わるというこ
とを前提にした話ですが、私(倉田修一)の過去世は、中国の南方系の生ま
れだ、と恩師に言われたことがあります。
  そうすると普通に考えると、中国に私の子孫が生きているということにな
ります。同じようにあなたの前世がアメリカ人やイラク人だったとしたら、
そういう国々で、普通は結婚生活をして子孫を残してきているわけですから、
あなたの子孫がそれらの国々で現在生きていることになります。

  このように考えると、世界中が自分と血がつながっているということにな
ります。仮に人間の生まれ変わりを考えなくても、三十二代前の先祖が約八
十六億人となるので、全生命が含まれていることになります。つまり、全生
命が自分の先祖だということになります。あなたは自分の子孫の住む国に爆
弾を落とせますか?普通はできないでしょう。このような思想が根元となっ
て、地球生命の一体化…真の恒久平和が生まれます。

  この『わが生命の真のあり方』こそ平和の母体であり、世界が一つになる
思想です。このように、自分のまわり全てが自分の父母であり、自分の子孫
だと考え、お互いにお互いを礼拝、尊重していくことを「仏説による父母孝
養・師長恭敬」といいます。二十一世紀にはこの地球を一つにする思想が必
要で、この「仏説による父母孝養・師長恭敬」が地球の標準思想になるでし
ょう。
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