【 供養(くよう)と養道(ぎょうようどう)の違い ……養道が真実 】
 (1) 先祖供養(せんぞくよう)というのは自分の親、先祖、身内の供養を言
い、供養(くよう)とは仏のみ教えを実践する(菩提心を起こす)ことを言い
ます。
 子孫が菩提心を起こすことが先祖の成仏を助けることになるので、例えば、
寺社にお金を出してお経をあげてもらうのでは意味がありません。
 今は誰でも字が読めますので、自分で読経することが真の供養になるので
す。
 (2) 今、供養(くよう)と申しましたが、本当はこの言い方はよくありませ
ん。なぜなら、自分の親、先祖、身内の供養は自分の身内さえ良ければいい
という家族的エゴイズムになり、自分のまわりすべてが我が父母であること
を忘れるので、世界一体生活時代の現代にそぐわないからです。
 また、供養という言い方では、現界からの一方的な働きかけを意味するの
で、現界と霊界の密接な関係(霊現一如)がわからなくなります。
  本当は子孫の菩提心で、現界も霊界も同時に救われます。子孫の菩提心が
先祖の成仏を助け、その先祖が今度は守護霊となって、子孫を守るようにな
るので、共々に助け合い、養いあうという意味から養(ぎょうよう)と言
うのが本当です。
  養道(ぎょうようどう)というのは、真の仏道にのっとった実践生活を
言い、先祖供養を超えた世界普遍の行法です。

  御法号(御法名…戒名)について、主管先生の重要な御法話(S43.2.1.九十
九里ご本営にて)の一部を次に紹介します。

  「この世の中の動きというものは、生霊と死霊とでできているんだね。そ
れを因縁というんだ。良い生霊、悪い生霊、良い死霊、悪い死霊が浄妙の御
法号を頂くと、それらの諸々の生霊、死霊がみんな仇をしなくなるだけでは
なく、みんな自分の味方になってしまうんだよ。借金が無くなってしまうの
ではなく、借金がそのまま財産になってしまうんだ。
  それは先祖養道だからね。だからみんなは御法号をつけて送ってね、
一時自分に連なる生霊、死霊を掃除しておいて、導きの功コを積まなければ、
成仏して自分の味方になってくれないんだ。だから無量義経十功コ品なの。
つまり、『広く人の為に説く』という事がなければ、絶対因縁がとれない
から、何事をやっても駄目なんですよ。」

 (3) 自分で読経することは大変重要です。御宝前での読経は先祖に対する
ようですが、その実、自分自身に対してあげているので、自分の生活上の迷
いがなくなり、悩みや心配事の解決に対しても霊感(霊界からの御指導)が来
ることもあります。
 お経の功コは説明のつくものではありませんが、例えば、風邪で高熱が出
た場合は、本人の枕元で、家族の方が行法経に加えて提婆達多品第十二を三
回ぐらいあげると熱は下がります。
 また、地鎮祭やお店の開店等お浄めを必要とする場合は、その土地に関わ
っているのは自分の因縁なので、自分でお経をあげることが真のお浄めにな
ります。
  地面の因縁に対しては、行法経、妙法蓮華経化城諭品の一部、妙法蓮華経
提婆達多品等を読誦します。

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 ☆ 経文について1、仏説観普賢菩薩行法経、妙法蓮華経、無量義経については、平樂寺書店
版『訓譯妙法蓮華経並開結』を使用しています。
 2、化城諭品の一部というのは、上記『訓譯妙法蓮華経並開結』のP168の
「爾の時に五百萬億の…」から、P174の2行目「…漸く佛道に入るべし。」
までのことです。
 3、その他、受験、各種試験、各種抽選会などに行く前には、行法経、妙法
蓮華経提婆達多品、妙法蓮華経如来神力品を読誦すると良いです。
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