【 浄妙教団信仰綱領 】
浄妙教団  信 仰 綱 領    
       
  我等は大乗方等経典          我等青年部は  
  甚深の妙義により           この五箇の綱領を

 一、久遠本仏 を信行する。    常に学習し   
   我身如来    
             
 二、父母孝養 を信行する。    常に祈願し  
   師長恭敬
    
 三、東方善コ  を信行する。    常に実践する。
    浄妙国土       

 四、十方世界  を信行する。  
   皆和養(かいわぎょうよう)  
                           合 掌 
 五、因果一実  を信行する。
   知仏不滅     


  一には久遠本仏・我身如来を信行し、裏表紙の絵図をご覧になると、先祖にとっても子孫にとっても、その中心
は自分であることがわかります。自分が中心であるだけでなく、自分の人生
のすべて(家庭的、経済的、肉体的にも)にわたって、自分がその決定者で
あり、創造主であるが故に、自分というものが尊いということです。
  先祖の成仏も子孫の繁栄もすべて自分次第です。自己の一念が自己の人生
のすべてを決定するが故に、自分が人生の創造主です。その自分は生まれ変
わり死に変わり、遠い過去世から自分の人生の決定者であったということを
「久遠本仏・我身如来」といっています。

  二には父母孝養・師長恭敬を信行し、…
  仏説による父母孝養・師長恭敬というのは、自分のまわり一切が我が父母、
我が師長であるということです。自分の父母はもちろんのこと、日々食して
いるお米、魚、野菜も自分の血肉を作ってくれるので、自分の親です。そし
てそのお米を作ってくれる農家の人も、魚を捕ってくれる漁師さんも、それ
に関係する仕事に携わる全ての人も自分の親と同然です。そして、自分のま
わり一切が自分を育ててくれる師長です。
  そしてまた、自分のまわり一切が我が父母であると同時に、自分が一切の
父母であるということです。例えば、三十一代前の先祖は約四十二億人にな
りますが、その先祖の中心は他ならぬ自分自身です。そして、子孫も自分か
ら始まります。それで、自分の父母、祖先への孝養だけでなく、生きとし生
けるすべての生命を礼拝、尊重することを仏説による父母孝養・師長恭敬
といっています。また、「大愛道」とも言います。
  このことは経文(仏説観普賢菩薩行法経)には、『視一切人猶如佛想、於諸
衆生如父母想 … 一切の人をみること、なお仏のおもいのごとくし、
もろもろの衆生において、父母のおもいのごとくせよ』とあります。この
教誡は現代の私たち凡夫救済のための最も重要な一節です。因みに「二には
父母孝養…」の二というのは、順番ではなく、実践を意味します。

  三には東方善コ・浄妙国土を信行し、…
  「東方善コ」というのは、具体的にはこの日本のことです。生命の真のあ
り方に目覚め、大愛道(生命は一つにつながっているので、彼我一体という
生命観で、大きな愛情を持って生きること)に生きていく時、その人の住む
世界は浄妙国土となります。浄妙国土というのは、洗い清められて新しく生
まれ変わった世界という意味で、地上天国(仏教で言えば仏国土)ということ
です。そして、大事なことは、地上天国を創るのは神仏ではなく、人間自身
であるということです。
  人が仏説による父母孝養・師長恭敬≠ノ生きる時、その人の回りは地上
天国となります。一人一人の人間が仏説による父母孝養・師長恭敬≠ノ生
きる時、やがてこの地球は仏国土となります。地球創始上の日本の立場、役
割は重要です。
  「母の力で日本をおこせ、日本は世界の母である」(恩師御詠)

  四には十方世界・皆和養を信行し、…
  人間は生まれ変わり死に変わりして、日本に生まれたり、中国に生まれた
り、アメリカに生まれたりしますので、世界中の国々に自分の先祖があり、
子孫が生きていることになります。
  この先祖養道の考え方が弘まった時、世界が和合し、真の平和が訪れ
ます。この世界の真のあり方を皆和養(かいわぎょうよう…皆が和して、
共々に敬いあい養いあうということ)と言います。
  十方世界というのは、この世もあの世も含めたすべての世界ということで
す。なお、「」という字は、常不軽台学先生が天授開顕されたもので、
「ともどもに」というのと、「おこなう」というのと、「敬いあう」という
意味を重ね持たせた文字です。

  五には因果一実・知仏不滅を信行する。…
  因果一実というのは、自分の心の想いから出発した想念や行為の善し悪し
がそのままに、自分の生活、人生の上に、肉体的、精神的、財政的に現れて
くることを言いますが、現世だけでなく、過去、現在、未来の三世にわたっ
て影響します。因果応報ともいいます。簡単に言えば、自分の出したものが
自分の受け取るものということです。
  自分の言動のとおりに、現実の自分の人生に反映されてくるというのは、
これは宇宙の法則です。このことを「仏様は滅したまわずと知るべし」
(知仏不滅)と言っています。
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