【 『告白書』について 】
『告白書』
  次に、無学大士の『告白書』の一部を紹介します。(句読点は著者がつけ
ました。)

     『告白書』
  (前略)佛法ノ深義ニ背ク所謂僧侶等ハ其咸ク國賊ナリ。速ニ寺院合同ト
共ニ撤廢セヨト迫リシニ、氏(宗務局長)答ヒテ曰ク、古来所有ノ僧侶ハ
各々地位名分アリ、其資格ヲ持シテ職ニアリ云々ト辯ジタリ。此言悉ク誤レ
リ。何ゾ教道職テフ神聖ナル職務ニ背反スル大罪者例令爵位名分アリト雖モ、
其罪断ジテ不問ニ附スルヲ免ス能ハズ。(中略)
  祖先ヲ崇拝シ、コ本ヲ樹テ以テ汎ク十方無量ノ諸佛ヲ供養スルニ非レバ、
世ハ益々腐敗紊亂止ムル處ヲ知ラズ。刻々危地ニ瀕シテ救濟ノ道ナキニ至ル
ベシ。
  今ヤ大正念ノ吾國民今日ノ急務ハ只祖先ノ法名ヲ取リ集メ、朝夕ニ禮拝ヲ
行スル事ニアリ。之レ則チ現下全ク迷宮ニ入リテ出ヅル能ハザル國民思想涵
養ノ目的ヲ貫徹シ、今日濁悪世ノ人心腐敗ヲ洗淨スル根本的療法ナリ。氏等
断ジテ餘事ニ迷フナク速カニ法律ヲ制定シ、祖先ノ法名ヲ悉ク取リ集メ朝夕
ニ禮拝ヲ行スル事ヲシテ國民ニ命令セヨ。(後略)以上。

 ☆ 代筆であると聞いています…
 無学大士の告白書は弟子であられた増子先生の代筆です。と言いますのは、
私の恩師(菅原国明先生=常不軽台学大士)は元はR会の信仰をしておりま
したが、その時に先祖供養道のもとの方がいらっしゃるということを知り、
ようやくのことで増子先生を捜して訪ねたのです。
  増子先生は、無学大士にその遺言として、「おまえはこの法を弘める役目
ではない。三十三年経つとこの法を受け継ぐ者が現れるので、それまで守っ
ておれ」と言われたということです。台学大士の訪ねた日がちょうど、無学
大士の三十三周忌のご命日だったのです。そして告白書については、無学大
士から何十回となく書き直しを命ぜられ、半年ぐらいかかって、ようやく
「しかたがない。これでいいだろう」と言われて出来たのが、現存の告白書
ということです。ですから、無学大士の直筆ではなく、増子先生のお書きに
なったものです。
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