【 各宝號の意味 】
    各御宝號の意味と流れ一音即肝の違い

 (1) 宝號とは何か…宝號とは仏法のエキスのことで、一音でもって顕わし
たものです。
    道コを超えるもの、それが大御宝號です。
  一、現代の濁悪末世の凡夫の性能や状態を、仏陀は仏眼を以て照鑑したま
いて、末世のわれら一切の凡夫をあます所なく、平等普遍に救いたまい、お
ん導きたもうところの厳粛なる方針として、広をすて略を取り、略をすて要
を取り、要をすて肝を取りたもうた。(広・略・要・肝といいます。)

  一、法華経中の無量義経にいわく、一音を以て普く衆の声に応じ≠ニ。
この一音即ち肝なり。(一音即肝というのは、仏様の御教えを煮つめて煮つめ
てエキスにし、一音であらわしたものです。)

  一、法然、親鸞聖人等の、一音即肝でありとするところの南無阿弥陀仏は、
時代回転して日蓮大聖の御出世とともに、南無妙法蓮華経に移行したと同じ
く、日蓮聖人の一音即肝でありとするところの南無妙法蓮華経は、時代回転
して、世界一体生活、民主主権の現代の一音即肝は、南無先祖養道(なむ
せんそぎょうようどう)であるとする。この一音に無量の功コ・不思議の力ま
します。(以上、常不軽台学大士の御解説より)

 (2) 各御宝號の意味…
  各御宝號にはそれぞれ深い意味があるでしょうけれど、ここでは、仏法の
流れは一つであることをはっきりさせるために簡単に記します。

  ☆ 南無阿弥陀仏(法然上人) …阿弥陀仏によって自分が救われるという意
                          味。『専修念仏』
  ☆ 南無妙法蓮華経(日蓮聖人)…現象仏によってではなく、自分によって
                          自分が救われるという理論、主体は自分であ
                          るという意味。『題目身唱』
  ☆ 南無先祖養道(常不軽台学大士)…主体である自分はどう行じ、どう
                          生活すべきかという行法。自分によって自分
                          が救われるその具体的行法。生活行。自分の
                          責任を認めるから、懴悔の意味になります。
                          世界一体生活時代の大御宝號です。
                          『誦持宝號』

 このように御宝號の意味を考えても、仏法が時代の進歩につれて進化して
きていることがわかります。
  南無先祖養道を私たちは御宝體(本尊)としています。この御宝體は、
昭和三十年十二月二十日、常不軽台学先生によって初めて顕示御唱導された
もので、恩師の御魂そのものです。
  道コとか日々の心がけはもちろん大切で、現在から未来に対しては有効で
すが、それだけでは解決し得ない様々な問題(過去世の業…ごう)があります。
その複雑で困難な問題を解決に導くのが、仏法のエキスである大御宝號(南
無先祖養道)です。
  なお、南無妙法蓮華経と南無先祖養道をつなぐ跨節中間の大士として、
中田「ろく」という字先生がおられます。

 ☆ 『香風萎める華を吹いて、更に新しき好き者を雨(ふ)らす』(妙法蓮華
経化城諭品第七)

 ★ 唱え方の違い…
 ☆ 南無妙法蓮華経は『経』に重点があり、南無先祖養道は『南無』に
重点があります。(本尊はそのまま発音も表しています。南無妙法蓮華経は
『経』が大きく、南無先祖養道は『南無』が大きく現わされています。)

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 ☆ 一音即肝とは
  一音即肝とは仏教の膨大な経典『広』から『略』をとり、『略』から『要』
をとり、『要』から『肝』をとりたもうた先師先徳の御魂であり、衆生済度
の大白法です。御宝號といいます。  
 この一音(御宝號)がなぜ尊いか?
 例えば仏教なら、現存の経典をすべて読まなければ救われないとしたら、
今、病・貧・争で困っている人は永久に救われません。普通の生活をしてい
る健康な人でも経典をすべて読誦するのは不可能です。それが御宝號の誦持
で救われるとしたらこれほど有難いことはありません。
 そこに釈尊の慈悲があり、先師先コの偉大さがあります。
  因みにノストラダムスが予言詩『諸世紀』でいうところの《太陽の法》…
救世の法というのも、当然一音でもってあらわされるべきもので、南無先祖
養道であるということは言うまでもありません。
 この御宝號には人智では考え及ばない不思議な功コがあります。身近なこ
とから言えば、南無先祖養道と唱えながら仕事をすると疲労が少なく、
はかどります。そして気持ちが落ち着きます。
 また、自分の心得違い、思い違いに気づき、自然と想念が正しくなり、ス
トレスもなくなります。これらは体験の世界です。ぜひ試して下さい。
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