【 仏教を伝えた方 】
    日本に初めて仏教を伝えた方…
  静岡県に晴明会という宗教団体があります。この会の創始者の故中田「ろく」という字郎
先生の著書『金剛戒の信仰』は、先祖養道の理論的支柱となっています。
その中田先生が亡くなられた後、中田先生の奥様から相談を受けて、恩師が
晴明会を訪問なさった時のことを、私は法座でうかがいました。
  まず一つは、中田先生の奥様は恩師とは一面識もなかったのですが、経営
していた保育事業の運営について、「川崎の菅原先生に相談せよ」と仏勅
(晴明会では霊感のことを仏勅という)があったので、恩師を頼ってきたと
いうことでした。恩師が故中田「ろく」という字郎先生に会われたことは一度もないのに
です。
  次に、恩師が晴明会を訪問された日は他の信者の方も見えて、隣室で控え
ていたそうです。その信者の方は、早朝、仏勅を受けて参拝したということ
ですが、その仏勅というのは、「今朝、日本に初めて仏教を伝えた方が見え
るから、汝行って聴聞せよ」ということだったそうです。つまり、恩師、常
不軽台学先生の過去世は、日本に初めて仏教を伝えた方であったということ
です。

  恩師の御本名は菅原廷台です。廷≠ヘ法廷の廷で、「明らかにする」と
いう意味です。廷台は台≠明らかにする。即ち、土台、基礎を明らかに
するという意味になります。また、行基菩薩の行基≠ヘ、「もとを行う」
で、やはり基礎ということで恩師と共通しています。
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