【 上行所伝の題目 】
上行所伝の題目とは何か…
中田
郎(常不軽録学大士)著『金剛戒の信仰』によると、日蓮聖人は
『御義口伝』の最後のページで、「子とは地涌の菩薩なり」と「子とは日蓮
が弟子檀那なり」との二つに説き分け、前者に対しては「法とは南無妙法蓮
華経なり」、後者に対しては「法とは上行所伝の題目なり」と仰せられてい
ます。
☆「妙楽の釈に云く、子、父の法を弘む、世界の益ありと。子とは地涌の
菩薩なり。父とは釈尊なり。世界とは日本国なり。益とは成仏なり。法とは
南無妙法蓮華経なり。今又以て此の如し父とは日蓮なり。子とは日蓮の弟子
檀那なり。世界とは日本国なり。益とは受持成仏なり。法とは上行所伝の題
目なり」
「南無妙法蓮華経」と「上行所伝の題目」が同じものなら、説き分ける必
要はありませんから、この二つは別なものであること、そして、日蓮聖人が
「上行所伝の題目」を説くお役目ではないことをはっきりと物語っています。
この「上行所伝の題目」とは「南無先祖
養道」であると私は確信していま
す。
常不軽台学大士の天授開顕された南無先祖
養道≠以て仏法が完結
し、この大御宝號が末法万年の闇を御照らしたもう、人類を救う一音即肝
(宝)です。
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☆『御義口伝』について…日蓮聖人の五大部といえば、立正安国論、開目
鈔、観心本尊鈔、撰時鈔、報恩鈔ですが、『御義口伝』はそれ以上に重要な
御書です。
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