【 台風の因縁の浄化 】
  ここでちょっと、台風の因縁の浄化ということについて説明しておきます。
  因縁というのは目に見えるものでもなく、言葉で説明できるものでもない
ので、信じられないかも知れません。
  不慮の事故は勿論のこと、個人の回りに生起する天然、自然災害はすべて
因縁によって生じ、因縁によって滅すといわれています。その因縁というの
は、ほかならぬ自分自身が過去世において作った身・口・意の三善業と三悪
業なのです。その因縁が、時が熟して災害となって現れてくるのが悪業で、
各種の幸運となって現れてくるのが善業です。いずれにしても自分が作った
ものだから自分に現れてきます。現れることによって消えていくのです。自
分が持っている因縁は善悪にかかわらず必ず出てくるものですが、自分がそ
の責任を認めて懴悔することによって、その罪は軽減されます。大難が小難
になります。
  そこで、霊感者であられたS先生やM先生が主管先生(恩師)の御命により、
御宝前で霊感を受けます。例えば第十九号台風に関交する悪業障因縁一切の
諸精霊ということですと、ムジナ一匹並びに眷属三千匹、悪狸一匹並びに眷
属一万匹、毛虫一匹並びに眷属六千万匹とかいうふうに、たいがい三種類ず
つ各種の畜身やバイ菌などが出てきます。それらに対して今度は、私達法名
者がそれぞれに御法名を書きおくって、行法経や提婆達多品第十二を読誦し
ます。そうすると、結果的にその因縁が浄化されて、来るべき台風が方向を
変えたり、力が弱まったりして、小難、無難に治まるのです。
  その台風は私達関係者全員の因縁が集まったものであり、私達の行為が懴
悔になっているので、その悪因縁が成仏したということなのです。
  こうしてみると全ての人災、天災の真因はその被害者の因縁にあること、
従って、関係者の懴悔によってその因縁が浄化すること、つまり、一切の災
害が無くなることがわかります。

 ★『第十九号台風』について…昭和何年かは忘れましたが、今から十五年
以上昔で、九十九里方面に来ると予報された台風のことです。
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