【 実際に写すときは ……「コ」の字に注意して 】
(1) 濃い墨で、略さないで、ていねいに書写して下さい。
(2) 御宝名が一字ぬければ、手が一本ないのと同じなので、心をこめて書
写して下さい。特に『コ』の字は『一』がないと、功コを積めないというこ
とですから、注意して下さい。(『徳』ではなく、『コ』です。)
(3) 御宝名はそのままにしないで、かならず、お過去帳に写して下さい。
俗名や続柄もわかれば入れて下さい。
(4) 御宝名はただ紙に書いたものではありません。ここにこそ、霊魂が宿
っているということです。そして、行法経(要結)をしっかりとあげて下さい。
自分の大切な先祖を、お墓のような寒い冷たい所へ追いやって、自分達は
あたたかく暮らすという精神では、決して幸せにはなれません。自分に縁の
ある御先祖をお過去帳におのせし、共に暮らすのが人間として幸せになる、
人間らしい暖かみのある生きていき方と思います。
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★ 一番大事なことですが、法施(摂折)しなければ自分の悪業をなくすこと
はできません。摂折は恩師の仰せです。このことについて恩師は、ご自分の
体験(ある結核患者を治すのに、その家族の誰もがうつるのを嫌って、その
患者を隔離して世話をしないところを、恩師はその患者の嘔吐物の始末から
部屋の掃除までされて、とうとう病気を治してしまわれたこと)から、また、
精神病患者を治すことにつけても、「身一つにゆわえつけてやる決意がなけ
ればやるんじゃないよ!」と仰せられています。
★ 自分の悪業が自分を磨いて、立派なものにするもとなので、病・貧・争
の自分を悲観する必要はありません。この信仰によって必ず幸せになります。
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