● StrCalc 概要

数値表現

StrCalc には、いくつかの表現方法があります。
数値表現には、符号は含まれません。また、数値(文字列)の長さは 33文字までです。これは、全ての表現で共通です。


2-1. 通常の数値

数値は小数点と 0 〜 9 で構成されます。

例1.

    16777216

    2.7182

通常の数値は、小数点の有無に関わらず、実数として扱われます。


2-2. 基数指定

数値の末尾に b 、o 、d 、h の何れかを付けると、その数値は「基数指定された数値である」と認識されます。

例2.

    2進数で 554488924 を表現

          100001000011001101010001011100b

    16進数で 399245776 を表現

          17cc01d0h

基数指定文字自体に、大文字・小文字の区別はありません。基数指定は整数のみで、小数点は使用できません。
使用可能文字は基数によります。

基数使用可能文字
2進数0 、1
8進数0 〜 7
10進数0 〜 9
16進数0 〜 9 、A 〜 F(a 〜 f)

数値は符号無し 32bit値に変換され、0 〜 4294967295 の範囲を超えた場合は飽和します。


2-3. 指数表示

実数は指数表示で表現する事もできます。

例3.

    0.432E+5

    1.125e-12

巨大な値や小さな値を扱う場合には便利です。


2-4. 定数

StrCalc にはいくつかの定数が内蔵されています。

例4.

    100 cm を m(メートル)に換算

        100 * centi  →  1

    500 mA を A に換算

        500 * milli  →  0.5

    716800 KiB を MiB に換算

        716800 * kibi / mebi  →  700

定数文字列には大文字・小文字の区別はありません。
内蔵の定数に加え、ユーザ定義の定数も(アプリケーションが用意していれば)使用できます。


2-5. 文字定数

半角文字をシングルクォート ' で括ると、その文字は文字コードに変換されます(文字定数)。

例5.

    'a'  →  97(61h)

    '!'  →  33(21h)

    '0'  →  48(30h)

2-6. 変数

変数が登録されていれば、その変数を計算式内で使用する事ができます。

例6. 変数radius が登録されている場合.

    pi * radius^2

登録されている変数名の部分は、計算時に変数の値(変数の内容)に変換されます。
StrCalc で扱える変数は単一変数、一次元配列、二次元配列の 3種類です。