サンプリング周波数変換 Windows版Ver 1.00
2018年2月


   1、まずは簡単な紹介から...

このソフトはWAVE音のサンプリング周波数をある決まった数値に変換します。
同様の機能はWindowsのサウンドレコーダーなどにもありますが、簡易的な機能しかなく
特に低い周波数にダウンサンプリングした時の音質は聞きがたいものがあります。今回制作した
ソフトではデジタルフィルターを使用して不必要なノイズをカットし、なるべく元の音質のまま
変換できるように工夫しました。
‥‥‥以上18年前に作ったDOS版 サンプリング周波数変換より。

本ソフトはDOS版のサンプリング周波数変換をWindowsで動くように作り直しました。
64bitOSがよく使われるようになった昨今の環境下ではDOS版16bitソフトはOSの制限のせいで
まったく動作しません。久しぶりにDOS版サンプリング周波数変換ソフトを使おうと思ったら(orz
なので、さてどうするか? いっその事作っちまえ



   2、動作環境について
CPU メモリー OS 記録媒体
最低限 Pentium4 2GHz 1GByte windows2000 HDD
中間 Core-i5 2400 8GByte windows7 x64 SSD
最高 Core-i7で4GHz 16GByte〜 windows7以降 SSD+RAMディスク


 推薦環境は「最高ランク」ですが「中間」ランクでも十分に動きます 最低ランクは
とりあえず動くというレベルで、まともに使えるかどうかは未確認なので?
あと、NET2版にはNET Ver2.0のランタイムが NET4版にはNET Ver4.0のランタイムが
それぞれ必要になりますになりますのでご注意下さい。



   3、何故に2種類のソフトが同梱されている?
ソフトの高速化をしていく中で64BitOSを使用してRAMを大量に載せてある場合に限って
高速動作できる事が分かったので別ソフトとして同梱しました。速いといっても
1.3倍〜2倍程度なのであえて使用しなくても問題ないかもしれません。高速版のソフトは
64bit環境のみ動作する
のでご注意下さい。
あと高速版ソフトは変換中の中間ファイルを"作らない"ようになっているので
"4.4大きなファイルを変換する際"の制限が発生します。

   4、使用方法

ソフトを起動すると以下の画面になります。


 4.1最低限記入が必要な項目は?
@とCです。@にファイルをドラッグ&ドロップしてCに数値を入力、あとJのボタンを
押してしばらく待てば変換後のファイルが変換元ファイルと同じ場所に".wav"と4文字追加された
状態で出来上がります。例えば変換元が"A.wav"の場合、変換後は"A.wav.wav"を作成します。
上書きチェックはしていないのでご注意下さい。32bitOSの場合起動直後は変換中の中間ファイルを
"作る"に設定されているので、この変換ソフトと同一の場所に"tempwav.wav"というファイルを
作るのでご注意下さい。特にこのソフトがCDなどの読み込み専用媒体上にある場合"tempwav.wav"を
CD上に作ろうとして強制終了しますので必ず本ソフトをHDDに移動してからご使用下さい。

 4.2変換先ファイルの場所を指定する場合
Aにフォルダーをドラッグ&ドロップすればフォルダ内に変換元と同じファイル名で新規作成します。
Aにファイルをドラッグ&ドロップすると変換後の新規ファイルはAに入力したファイルに上書きします。

 4.3フォルダ内のファイルを一括変換したい場合
@に変換元ファイルが入ったフォルダを、Aに変換後のファイルを格納するフォルダを
ドラッグ&ドロップします。Aを省略すると変換後のファイルが変換元ファイルと同じ場所に
".wav"と4文字追加された状態で大量に出来上がります。

 4.4大きなファイルを変換する際の注意
Bの変換中の中間ファイルを"作らない"に選択した場合、変換後の音声がCD音質(44.1KHzステレオ)に
換算して、64bitOSの場合3032秒(約51分) 32bitOSの場合856秒(約15分)以上になると変換中に
メモリー不足でソフトが異常終了します。サンプリング周波数が上がると反比例してこの時間制限は
短く(きつく)なります。これは変換中の音声データをメモリー上に確保しきれなく為に発生します。
特に32bitOSの場合制限がきついので起動直後は変換中の中間ファイルを"作る"になるように設定してあります。

 4.5変換速度を早くしたい or 変換精度を上げたい
サンプリング周波数変換の精度と速さを決めるのはGのフィルタ長で決まります。速く変換したい場合
64位の値に通常は256、高精度に変換したい場合1024位の値にします。ダウンサンプリング時は変換精度が
低いと折り返し歪と言われるノイズが乗りやすくなるので大きめの数字(256〜)をお勧めします。

 4.6一時停止 または 強制停止させたい
Jの開始ボタンを押して変換開始後に中断または強制停止ボタンを押して計算止める事が出来ます。
停止中は何も計算していないのでCPU負荷も0%になります。ノートPCなどでFANを止めたい時などに
使用するなど利用法は?。

-------以下 オプション項目-------



 4.7音量調整について
変換後の音量は変換前の音声と同じになるように設計しています。しかし変換前の音声がクリップ寸前でも
計算後の値がわずかに大きくなり音声がクリップする事があります。そうするとクリップ音が変換後の
音声に乗ってしまう事があるので、クリップ音が乗っては困る場合には最大音量で正規化を選びます。
そうすると最大音量を検出して自動的に最大音量ぴったりになる様音量調整をします。
または変換前の音声が小さすぎる時、音量大きくしたい場合に最大音量で正規化を選びます。

 4.8量子化Bit数設定について
変換後のWAVE音は8,16,24,32Bitから選べます。変更なしに設定すると変換前の音声bit数と同じになります。

 4.9ピッチ調整について
音声のピッチを変更できます。通常は1.0(倍)ですが1.2倍にすると再生速度を1.2倍したような
高音キンキンの音声になります。

 4.10窓関数の設定
フィルタの切れのよさ(減衰量)を決める窓関数を設定します。自動に設定すると変換後の音声Bit数に応じて
次の値に設定されます。 8bit→ハニング窓 16bit→ブラックマン・ハリス窓(4term) 24bit→ブラックマン
・ハリス窓(7term)  32bit→ブラックマン・ハリス窓(11term)


 4.11 フィルタの周波数設定
フィルタの周波数は変換前と変換後の音声サンプリングの条件で決まりますが意図的に変えたい場合Iの項目で
"手動"に設定後、数値入力すると変更できます。0.1位の値にして低音しか聞こえない音声にするとか
1.0以上の値にして折り返し雑音を盛大に出させるなどいろいろ使い方はあります‥が、変換前より変換後の
サンプリング周波数が低い場合、1.0以上の値にするのは全く持ってお勧めしません。

-------その他-------



 5.1アンインストール方法
本ソフトをゴミ箱に移動するだけで完了します。あと"tempwav.wav"という中間ファイルが残っている可能性も
あるので併せてゴミ箱に移動します。レジストリーに何か記入したり設定ファイルを作ったりしないので
上記の作業で完了します。



 5.2免責事項
 本ソフトを使用して健康被害や金銭、物的損害を被るなどしても作者は一切の責任を負いません。
特に使い慣れていない状態の時に、変換後のファイルを大音量でいきなり聞くとか、危険なのでやめて下さい。
変換前の音声ファイルも念のためコピーをとっておく事をお勧めします。上書きしてマスターファイルを飛ばしても
作者は一切の責任を負いません。


 5.3転載可否について
自由です。ソースコードも付いているので改造も楽です。ただし改造して作成したソフトについても
5.2免責事項を適用します。また許可無く著作権事項を変更して公開しないで下さい。ソースの一部を拝借して
他のソフトに流用した場合、営利目的ならご相談を、非営利ならご一報を。


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